今作は2019年最大のサプライズだった言っても過言ではありません。
誰がこれほどのヒットを予想できたでしょうか?
国内で大ヒットした「 ジョーカー 」は国内興行収入50億円を突破。
過去10年で国内上映されたアメコミ作品の中ではエンドゲームに次ぐ興行収入となります。
なぜこれほどまでに大ヒットしたのか?
アメリカでは今作が危険映画としてロックオンされ、社会現象にまで発展。
1人の人間が狂っていく姿はまさに狂気。
バットマン最大の宿敵(ヴィラン)として知られ、DCキャラクターで抜群の人気を誇るジョーカー誕生秘話が描かれます。
ホアキン・フェニックスの怪演ぶりも相当なものでした。
「 ジョーカー 」はTwitterアンケートでも高評価という結果でした。
今作は2019年のアカデミー作品賞ノミネート作品としても知られています。
ジョーカー(2019)
公開日
2019年10月4日(R15指定)
原題
Joker
上映時間
122分
キャスト
- トッド・フィリップス(監督)
- ホアキン・フェニックス
- ロバート・デニーロ
- ザジー・ビーツ
予告編
公式サイト
考察レビュー
好きだった点
DC作品としては久しぶりの超シリアス映画だったのは評価したい。
直近のDC映画「 アクアマン 」はコミカル要素・シリアス要素はあったものの、超シリアスな作品ではなかったですよね。
DC映画の特徴はダーク(=シリアス)な展開。
アーサー・フレックという1人の人間が壊れていく姿が強烈でした。
地下鉄での些細な出来事がキッカケで3人を銃殺、この銃殺事件でジョーカーとしての狂気スイッチがONになってしまったアーサー。
人が狂っていく描写と絶妙にBGMがマッチして狂気度が増していましたよね。
人間は誰しもアーサーのようになり得るのだと感じました。
人の妬み貧富の差などの多くの不平等が社会不安を煽り、人を狂わせてしまう危険性は現実世界でもあり得る話なんですよね。
嫌いだった点
今作のオチが分からなかった。
あえて分からなくしたと言うべきでしょう。
僕はどちらかというと、最終的な結末は観客の想像にお任せします的な展開があんまり好きじゃないんですよね。
考えるのが楽しいという人もいるので、それはそれで全然アリなんですけどね。
今作「 ジョーカー 」はラストシーンの考察が話題になりました。
ラストシーンについては考察の部分で触れていきます。
印象に残ったシーン
テレビ局での生放送シーン、アーサーが自身のルーツを知ろうとするシーンは印象的でした。
まあアーサーの本当の出自は分からないままだったんですけどね。
母親を大切に思っていたアーサーは、かつて母親が収容されていた精神病院に行き自身の出自(ルーツ)を知ろうとします。
精神病院の名前は原作コミックスにも登場するゴッサム・シティのアーカム・アサイラム病院。
「 スーサイド・スクワッド 」や原作に登場するハーレイ・クイーンを知っている人は多いかと思います。
彼女はジョーカーの恋人であり、元アーカム・アサイラム病院の精神科医です。
ジョーカーは患者であり、精神科医のハーレイはジョーカーと恋に落ちて狂気の世界に自身も落ちるというわけですね。
ハーレイ・クインはヴィランとして圧倒的な人気を誇り、ヴィラン人気投票ランキングで常に上位にランクインしているほど。
母親のカルテを強奪したアーサーは、自身の出自を知って驚愕。(これも後で触れます)
出自(ルーツ)はアイデンティティの根幹になるわけですから、自身が一体何者なのかを知りたかったのだと思います。
作品評価
映像
脚本
キャスト
音楽
リピート度
グロ度
総合評価
ダークナイトではジョーカーが人を殺す描写は一切出てこないんですよね。
ヒース・レジャーの演技が異常なほど素晴らしかったというのもありますけど。
ダークナイトでのジョーカーは人を殺しますが、その描写なしで作品をダークに描いたことで、アメコミ映画が世間に受け入れられた瞬間でもあったわけですよ。
今作はやっちゃうシーンがガッツリ出てくるのである意味ビックリでしたね。
まあグロさはそこまでといった感じです。