映画ライフ楽しんでますか?
今回は、バットマン映画(低迷期)〜 ダークナイト・シリーズ(トリロジー)の裏話を紹介します。

画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
バットマン映画の低迷期

バットマン&ロビンを覚えていますか?
バットマンをジョージ・クルーニーが演じ、シュワちゃんがヴィランとして登場します。
今作が1997年に公開されて以降、バットマン・シリーズは冬の時代を迎えました。
長きに渡りシリーズが製作されなかったということです。
旧バットマン・シリーズについてまとめました。
バットマンシリーズ5部作目は幻に終わる
旧バットマン・シリーズは下記の通り。
- バットマン(1989)
- リターンズ(1992)
- フォーエバー(1995)
- バットマン&ロビン(1997)
バットマン&ロビンの次回作(5作目)は、ジョエル・シュマッカー監督により製作される計画でしたが、批評家からの酷評と興行収入がよくなかったため、続編製作は幻に終わりました。
その結果、1989年のティム・バートン(監督)から始まった一連のバットマンシリーズは、一旦幕を閉じたのでした。
ダークナイト・シリーズの世界観は、これぞDC映画って感じがして最高ですよね。
DC映画といえば、バットマン、スーパーマン。
この2つのヒーロー映画を大ヒットさせたワーナー。
旧バットマン・シリーズ以降、長らくバットマン作品は製作されることなく、バットマン・シリーズは低迷期に突入。
そこでワーナーがようやく重い腰をあげたのですが、ワーナーが次に狙いを定めたのがクリストファー・ノーランでした。
バットマン・ビギンズはヒューマンドラマ

クリストファー・ノーラン。
今や映画業界で知らない人はいません。
クリストファー・ノーランについては、過去の記事を参考に。
マーベル初のヒット映画「 ブレイド 」
この脚本を手がけたのがデヴィッド・S・ゴイヤーでして、
クリストファー・ノーラン(監督)は、彼をバットマン・ビギンズの脚本家として招集することで最強タッグが完成。
バットマン・ビギンズ製作において、クリストファー・ノーランが最も大切にした要素は、ヒューマン・ドラマでした。
彼は、人間の成長ドラマをリアルに描きたかった。
クリストファー・ノーランは、バットマン・ビギンズの製作陣を集めて、皆にある映画を見せました。
それは、ブレード・ランナー(1982)
ノーランの理想とするゴッサム・シティのイメージは、ブレード・ランナーの街並みだったからです。
理想的な世界観を製作陣と共有したクリストファー・ノーラン。
結果として、批評家からの評価は高く興行的にも成功したバットマン・ビギンズ。
物事は始めが肝心。
今作がコケていたらダークナイト・シリーズ(トリロジー)は無かった可能性もあるので、ビギンズの果たした役割は大きかった。
ダークナイト

もはや説明不要。
ダークナイト・シリーズ(トリロジー)で最も評価されている「 ダークナイト 」
バットマン役をクリスチャン・ベール、ジョーカー役を今は亡きヒース・レジャーが演じます。
歴代ジョーカーについて整理しておきましょう。
ヒース・レジャーの死因は、諸説ありますが、ジョーカー役に没頭しすぎて薬物摂取で亡くなった説が有力です。
旧バットマン・シリーズでジョーカー役を演じたジャック・ニコルソンは、ヒース・レジャーにジョーカーという役に没頭しすぎると危ないぞと警告していたと言われています。
命をかけてジョーカーを演じたヒース・レジャー。
彼は死後、アカデミー賞助演男優賞を受賞(アメコミ原作映画では初の快挙)
ダークナイト・ライジング

以前に1度触れましたが、クリストファー・ノーランは当初、3部作構想を考えていなかったのです。
作品として完成されたストーリー構成がない限り、ダークナイト・ライジング製作は難しいと考えていました。
最終的に、デヴィッド・S・ゴイヤーのスクリプトを基にしてノーランの弟ジョナサンが脚本を完成させました。
身体能力がハンパないベイン(ヴィラン)をトム・ハーディが演じた今作のクライマックスは、観客に結末を考えさせるという形で終了。
クリストファー・ノーランらしい終わらせ方でしたね。
▶︎ ダークナイト ライジング(感想レビュー)
クリストファー・ノーラン

ダークナイト・シリーズ(トリロジー)は、ブルース・ウェインの成長・葛藤を描いていて、ヒューマン・ドラマの要素が強い作品。
クリストファー・ノーランがシリーズで最も重要視した要素とも言われています。
アメコミ原作の映画3部作シリーズを監督として全て完結させたのは、スパイダーマン・シリーズ3部作のサム・ライミ以来でして、史上2人目の快挙でもあります。
まとめ

アメリカン・コミックス原作でありながら、ストーリー構成がシリアスなDC映画。
マーベル映画とは一味ちがった作品として、ダークナイト・トリロジーは大人でも楽しめるという点が大きいと思うんですよね。
マーベル作品は、少し非現実すぎて苦手という人も一定数います。
そんな人にとって、ダークナイト・シリーズはヒューマン・ドラマ作品として楽しめるのではないでしょうか。
アメコミ原作映画がリアルなヒューマン・ドラマとして、世間に受け入れられたという事実。
クリストファー・ノーランが果たした役割は、映画史に刻まれることでしょう。
DC単特映画「 ジョーカー 」がダークナイトの世界興業収入超えを果たしたことで、ジョーカー人気も更に高まっていくこと間違いなし。