アクアマン 失われた王国
あらすじ
伝説の兵器により邪悪なパワーを解き放ったブラックマンタ。海底アトランティスの王アクアマンは、海と地上の世界を守るべく、仲間たちと共にブラックマンタに立ち向かう。
原題
Aquaman and the Lost Kingdom
公開日
2024年1月12日
上映時間
124分
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー
考察レビュー
前作に続く物語とされているが、1作目を観ていなくても楽しめるような気もする。
私は鑑賞前日に1作目を観て2日連続アクアマンという、かなりモチベーションを高くして臨み、ジェイソン・モモアが大好きな友人と鑑賞してきた。
鑑賞後に友人といちばん最初に出てきた感想は、あの大きな体で赤ちゃんを抱っこするモモア超可愛い、だった。前作のヒロインだったメラと結婚し子供も産まれたところからスタートする今作は、ヒーロー活動の傍らで子育てに奮闘するアクアマンの姿もある。
非常に子煩悩で息子を溺愛し、ムキムキの体でそーっと赤ちゃんを寝かしつけたりなどヒーローとかけ離れた姿でとても良かった。
メラ役のアンバー・ハードはあの一件からどうなるかと思っていたが、今作も続投し活躍していた。
DCの作品はバットマンを筆頭に暗い作品も多く、家族を失っていたりそもそも両親がわからなかったりなど訳ありなヒーローもいる中で、アクアマンは家族をとても大切にしていたり仲間と協力したりなど、孤独で戦うヒーローが多い世界を前向きに明るく賑やかにしている。
孤独に戦うヒーローにも魅力は十分あるが、協力や家族愛を大切にして立ち向かうジャンプの主人公のようなヒーローがいてもいいと思う。
虫を食べるシーンがあるので苦手な場合目を伏せたくなるが、兄であるアクアマンの助言を素直に聞き入れて食べる弟のオームもいい。
とにかく家族愛に振り切った作品だったので、様々なところで兄弟に対するリスペクトを感じてとても心が温かくなった。
現実世界でも問題となっている地球温暖化についても触れており、映画の中では悪質な物質を盗んで燃やすことが温暖化につながっているとされていた。
実際は少し違えど、不法投棄や温暖化によって海を苦しめているのは事実。氷山が崩れ落ちるシーンを見て、今一度しっかり考えなくてはいけないと感じた。
まとめ
また続編を期待してしまいそうなラスト、陸と海の溝が前作よりもどんどん深くなっていき、どっちの気持ちも理解できるアクアマンは複雑だったと思う。
仲良く親交を深めていくために、次回作ではアクアマンの息子が成長してメインになったりしないなと妄想してしまった。
文・ライター:小松糸