クエンティン・タランティーノ。
映画好きであれば一度は聞いたことある名前なのではないでしょうか?
名前は知っているが、どんな映画を撮っているのか?
どの作品から見るべきなのか?
どんな人物なのか?
本記事は、そんな疑問を解決します。
参考にしていただけたら幸いです。
クエンティン・タランティーノの経歴
- 1963年3月27日生まれ
- 米国テネシー州ノックスビル生まれ
母親もかなりの映画好きで幼少期から映画を見て育つ。
14歳の時に初めて脚本を執筆し、その後、高校を中退すると劇団で演技を学ぶ。
この経験が後の彼の人生を大きく左右する。
22歳の時にはレンタルビデオショップでアルバイト、多数の映画ビデオに囲まれながら、バイト仲間や客と様々な映画について語る日々を過ごします。
当時、同じくバイト仲間だったロジャー・エイヴァリーは、後にタランティーノのビジネスパートナーとして映画プロデューサーとなりました。
後にこのビデオショップが閉店した際、タランティーノが全てのビデオを買い取り、自宅に店内を再現したというから驚きです。
1987年に「 My Best Friend’s Birthday 」を監督し、脚本も担当。
本作品は、後にタランティーノが脚本を担当した「 トゥルーロマンス 」の元ネタになりました。
1992年「 レザボア・ドックス 」で脚本家・映画監督としてデビューし、カルト的ヒットを記録したのを皮切りに、2作目「 パルプ・フィクション 」では第47回カンヌ国際映画祭で最高賞にあたるパルム・ドールを始め、数々の賞を受賞。
わずか2作品で世界的な映画監督となりました。
その後も、脚本家・俳優として活動しつつも「 キル・ビル 」、「 イングロリアス・バスターズ 」、「 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 」などヒット作を作り続けています。
クエンティン・タランティーノの人物像
彼は「 変態映画オタク 」や「 オタク界の頂点 」などの異名がつけられております。
その名に恥じない映画オタクであり、前述のビデオショップのビデオをすべて買い取ったりなど、自宅にはおびただしい数のビデオ、DVDがあるようで普段から膨大な数の映画を鑑賞しているそうです。
その中には日本の映画やアニメも含まれており、来日した際はすぐ秋葉原に向かい、スーツケースいっぱいにDVDやフィギュアを買い占めるそうです。
このオタクっぷりは彼の映画でも顕著に表れており、様々な映画からのオマージュととれるシーンが見受けられます。
クエンティン・タランティーノ作品の特徴
タランティーノ映画の特徴として以下が挙げられます。
- 様々な映画からのオマージュ
- 長セリフの無駄話の多用
- 徹底したアナログ主義の映像
- 独自の音楽センスによるBGM
メイキングを見ると、映画を撮影する際は現場に自ら赴き、撮影風景を最前列で見ながら奇声をあげたり、センスあるBGMで踊りながら撮影している様が見受けられます。
誰よりも映画作りを楽しむという志を持って撮影しています。
クエンティン・タランティーノ作品(一覧)
レザボア・ドッグス(1992)
クエンティン・タランティーノデビュー作。
ハーヴェイ・カイテルが主演、プロデューサーとして参加。
パルプ・フィクション(1994)
様々な賞を受賞し、タランティーノ監督の名を世界に知らしめた出世作。
独自の音楽センスと時系列をシャッフルさせた斬新な構成で世界的に話題となった。
ジャッキー・ブラウン(1997)
クエンティン・タランティーノ映画で唯一の原作ありの作品。
サミュエル・L・ジャクソン、ロバート・フォスターなどが賞を受賞。
キル・ビルVol.1&2(2003、2004)
唯一の2部作で続編が作られている作品。
Vol.1は日本が舞台となっており、日本人俳優の起用や日本のアニメ会社と共に制作された。
デス・プルーフ in グラインドハウス(2007)
クエンティン・タランティーノ映画として初のスプラッターものであるが、本編に関係のない会話・シーンが半分以上を占める。
1つの映画の中で二部作になっており、1部では意図的にレトロ映画のように映像を荒くしてある。
イングロリアス・バスターズ(2009)
興行収入はクエンティン・タランティーノ映画の中で最大のヒットを記録。
主役はブラッド・ピット。
彼自身の初となる歴史映画。
ジャンゴ 繋がれざる者(2012)
主役はジェイミー・フォックス。
レオナルド・ディカプリオが初の悪役として出演している。
ヘイトフル・エイト(2015)
クエンティン・タランティーノ映画8作目としてこのタイトルになった。
撮影は65mmフィルムで撮られており、日本ではそれを上映できる映画館がなく、横に引き伸ばしたような映像となった。
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019)
レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットのW主演。
1969年のハリウッドを舞台にしており、数々の伝説的俳優が登場する。
まとめ
上記の10作品が制作されてますが、タランティーノはインタビューで残り1本を制作したら映画監督を引退すると宣言しています。
いつになるかわかりませんが、引退作を見る前にみなさんも今からタランティーノをおさらいしてみてはいかがでしょうか!?