「 ナイトミュージアム 」は、夜になると展示物が動き出す不思議な博物館での出来事を描いたファンタジーアドベンチャー。
2007年にシリーズ1作目が日本で公開され、大ヒットしました。
その後、3作目まで制作・公開されています。
今回は、子供の夢がつまったナイトミュージアムシリーズのあらすじや見どころをまるっとご紹介!ストーリーやキャストはもちろん、作品の舞台や続編についても紹介します。
ナイトミュージアムの舞台となった3つの博物館
- 第1作目の舞台:アメリカ自然史博物館
- 第2作目の舞台:スミソニアン博物館
- 第3作目の舞台:大英博物館
ナイトミュージアムを語る上で、舞台となった3つの博物館の存在は欠かせません。
1作目の「 ナイトミュージアム 」で登場するのは、ニューヨークにあるアメリカ自然史博物館。
迫力のある大きな建物が特徴で、ニューヨークでも人気の観光スポットです。
劇中で実際に使用されたのは博物館の外観(入り口)のみで、館内シーンはセットを組んで撮影されたそう。
2作目の「 ナイトミュージアム2 」では、ワシントンD.Cにあるスミソニアン博物館が舞台となっています。
19の博物館や教育機関が集まっており、世界最大規模を誇る施設群です。
本編でも登場した世界各国の航空機が有名で、実際に燃料を入れて飛行することができるのだとか。
3作目の「 ナイトミュージアム / エジプト王の秘密 」の舞台となったのは、イギリスのロンドンにある大英博物館。
本作で“エジプト王”について語られている通り、大英博物館には古代エジプトの彫刻やミイラが保存されています。
ナイトミュージアムファンであれば、一度は訪れてみたい3つの博物館ですよね。
第1作「 ナイトミュージアム 」
ストーリー
仕事が長続きせず、なかなか安定した職につくことができないバツイチのラリー。
ある日、離婚した元妻と暮らす息子のニックに促されたことをきっかけに、博物館の夜間警備員として働くことに。
ラリーが博物館を訪れると、3人のベテラン警備員が出迎えてくれます。どうやら、来場者が減少した影響で3人はリストラされることになり、新しくラリーが雇われたようです。
出勤初日の夜、ラリーは電話機で遊びながらダラダラと時間を持て余していました。すると、ふと目の前にあったはずの恐竜の標本がなくなっていることに気づきます。
辺りを見渡すと、まるで生きているかのように動き回る恐竜を発見。
さらに、動物の剥製やジオラマのミニチュア人形など、館内にある展示物が勝手に動き出していたのです。
なんとか対処しようと奮闘するラリーですが、好き勝手に暴れ回る展示物をおさえることは難しく、館内はめちゃくちゃに。
その後、館長に何度も叱られながら夜間警備員として奮闘し、徐々に展示物たちと打ち解けるラリーでしたが、ある夜事件が起こります。
展示物が動く原因となっていた「 アクメンラーの石板 」が何者かに盗まれてしまったのです。
果たして、ラリーは石板を取り戻し、展示物たちの自由を守ることができるのでしょうか。
キャスト
- ショーン・レヴィ(監督)
- ベン・スティラー(主人公:ラリー)
- ジェイク・チェリー(ラリーの息子:ニック)
- ロビン・ウィリアムズ(展示物:セオドア・ルーズベルト)
- カーラ・グギーノ(博物館の案内員:レベッカ)
- ディック・ヴァン・ダイク(元警備員のリーダー:セシル)
- ミッキー・ルーニー(元警備員:ガス)
見どころ
シリーズ1作目となる本作の見どころは、カオス状態とも言える賑やかな展示物と、主人公ラリーとの関わり合いです。
まるで生きているかのように動き回る展示物は、それぞれ個性があり、時に主人公をからかったり励ましたりする存在。
とくに重要キャラクターであるルーズベルト(通称テディ)は、弱気なラリーを叱咤激励するポジションです。
また、悪戯好きな猿やミニチュア人形とのコミカルなやりとりも見逃せません。
展示物と関わることで起こる出来事を通して、人としても父親としても成長していくラリーの姿にぜひ注目してみてくださいね。
第2作「 ナイトミュージアム2 」
ストーリー
博物館での夢のような出来事から2年経ち、ラリーは自分の会社を設立。
夜間警備員の仕事を辞め、忙しく働く毎日を送っていました。
そんなある日、アメリカ自然史博物館の改装工事が行われる都合で、一部の展示物がワシントンD.Cにあるスミソニアン博物館に送られることに。
博物館を訪れたラリーは、移送に不満を持っている展示物たちと話し合いますが、どうすることもできません。
後日、予定通り展示物はスミソニアン博物館に移されたのですが、1点予定外のことが起こります。
イタズラ好きの猿(デクスター)が「 アクメンラーの石板 」を持ってきてしまっていたのです。
石板がもつ魔法の力によって、スミソニアン博物館に眠る展示物が動き出してしまう事態に。
さらに、アクメンラーの兄であるカームンラーが目を覚まし、世界征服を成し遂げるため石板を狙って攻撃を仕掛けてきます。
ラリーは、またもや石板を巡って仲間たちと奮闘することになるのでした。
キャスト
- ショーン・レヴィ(監督)
- ベン・スティラー(主人公:ラリー)
- ジェイク・チェリー(ラリーの息子:ニック)
- ロビン・ウィリアムズ(展示物:セオドア・ルーズベルト)
- エイミー・アダムス(展示物:アメリア・イヤハート)
- オーウェン・ウィルソン(展示物:ジェデダイア)
- ハンク・アザリア(展示物:カームンラー)
見どころ
本作では、舞台を自然史博物館からスミソニアン博物館に移し、さらに新キャラクターも続々登場します。
なかでも注目キャラクターは、女性で初めて大西洋を横断した「 アメリア・イアハート 」という実在した女性パイロット。
好奇心旺盛な彼女にラリーは振り回されっぱなしですが、徐々に距離が縮まり、二人の間には禁断の恋が芽生えてしまいます。
前作にはない恋愛要素が新鮮ですよね。
また、映画「 スターウォーズ 」のダース・ベイダーや、「 セサミストリート 」のオスカーがカメオ出演しているのも見どころです。
第3作「 ナイトミュージアム / エジプト王の秘密 」
ストーリー
少し昔のこと。考古学者チームがエジプトに眠る墓や財宝を探していたところ、墓と一緒に不思議な“石板”を発見。
持ち帰ろうとする学者チームは、現地民から「 世界が終わる 」と警告を受けてしまいます…。
時は現代に戻り、博物館では著名人が多く訪れるパーティーの準備に取りかかっていました。プログラムの指揮を務めるラリーは、本番に向けて最終チェックを念入りに行います。
いざ本番が始まると、プログラムは順調に進み、観客も満足している様子。
しかし、中盤に差し掛かったところで展示物が予定にない動きをし始め、会場はめちゃくちゃに。
パーティーは大失敗に終わり、勝手に暴走した展示物たちに腹を立てるラリーでしたが、どうやら“アクメンラーの石板”が劣化したことが原因のようです。
石板を修復するには、アクメンラーの父に会う必要があることを思い出したラリーは、館長を説得し大英博物館へと向かいます。
しかし、またもや石板を奪われてしまい、取り戻すために仲間たちと奮闘することに。
徐々に動かなくなっていく仲間を救うため、ラリーの最後の戦いが始まります。
キャスト
- ショーン・レヴィ(監督)
- ベン・スティラー(主人公:ラリー)
- ジェイク・チェリー(ラリーの息子:ニック)
- ロビン・ウィリアムズ(展示物:セオドア・ルーズベルト)
- オーウェン・ウィルソン(展示物:ジェデダイア)
- ダン・スティーブンス(展示物:ランスロット)
- レベル・ウィルソン(大英博物館の警備員:ティリー)
見どころ
シリーズ最終章となる本作は、ついに魔法の石板の秘密に迫る回となっています。
舞台はロンドンにある大英博物館。シリーズ最終作にして、新舞台や新キャラが続々登場するのもナイトミュージアムの魅力ですよね。
徐々に動かなくなっていく展示物とラリーのやりとりから、さまざまな出来事を通して深まった絆を感じます。
また、ラリーにそっくりなネアンデルタール人のラーと、警備員ティリーのコメディ感溢れる恋模様も見どころ。
途中でヒュー・ジャックマンがカメオ出演しているシーンも見逃せませんね。
そして、本作が遺作となったテディ役のロビン・ウィリアムズの演技にも注目です。
気になる続編はあるのか?
気になる続編ですが、実写映画の「 ナイトミュージアム4 」は現時点で予定されていません。
しかし、ストーリーとしては続編となるアニメ映画「 ナイトミュージアム / カームンラーの大脱走 」が2022年にディズニープラスで配信されています。
気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
まとめ
真夜中の博物館で起こる、個性豊かな展示物とのやりとりを描いた大ヒット作「 ナイトミュージアム 」は、子供から大人まで楽しめる作品です。
実在の歴史上人物をモデルにしているため、知識を深めながら映画の世界に没頭することができます。
ラリーと一緒に夜間警備をしている気持ちで、博物館での奇跡を体感してみましょう。