「 ナイトミュージアム エジプト王の秘密 」考察レビュー、あらすじ&キャストまとめ
文・ライター:@miyako
展示物と人間の不思議な関わり合いを描いたSFコメディ映画「 ナイトミュージアム 」
シリーズ3作目となる「 ナイトミュージアム/エジプト王の秘密 」では、これまで語られなかった“魔法の石板”の秘密に迫ります。
さらに、新たな舞台や新キャラも登場!
今回は、「 ナイトミュージアム / エジプト王の秘密 」のあらすじや考察レビューを紹介します。
ナイトミュージアム エジプト王の秘密
あらすじ
ある日、博物館で著名人が多く訪れるパーティーが開催されることに。夜間警備員のラリーはプログラムの指揮を任されることになるが、本番中に展示物が勝手に暴走を始め、パーティーは大失敗に終わる。どうやら、展示物の暴走には、変色してしまった「アクメンラーの石板」が関係しているらしい。石板を修復するため、ラリーと仲間たちはロンドンにある大英博物館に向かうが、思わぬハプニングに見舞われてしまう。ラリーは、石板を修復し、展示物を救うことができるのか。
原題
Night at the Museum: Secret of the Tomb
公開日
2015年3月20日
上映時間
97分
予告編
キャスト
- ショーン・レヴィ(監督)
- ベン・スティラー(主人公:ラリー)
- ジェイク・チェリー(ラリーの息子:ニック)
- ロビン・ウィリアムズ(展示物:セオドア・ルーズベルト)
- オーウェン・ウィルソン(展示物:ジェデダイア)
- ダン・スティーブンス(展示物:ランスロット)
- レベル・ウィルソン(大英博物館の警備員:ティリー)
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー
本シリーズの1番の特徴である「 展示物が夜になると動き出す 」という夢のような設定は、アクメンラーの石板を軸に成り立っています。
本作は、前2作では語られなかった石板の秘密に迫る回となっており、これまでとは少し違ったストーリー展開が魅力。
冒頭では考古学者チームがエジプトで探索をしている場面が映し出され、”石板の起源”について描かれます。
前2作とは違った始まり方にドキッとしますよね。
そして舞台は現代に移り、博物館では大規模なパーティーが開かれているのですが、展示物が突如暴走を始めます。
ラリーを導いてくれた誠実な性格のテディでさえ、予定にない言葉を話し始め、剣を振りかざす始末。
原因は石板の劣化にありました。
変色してしまった石板を元に戻さなければ、展示物が動き出すという夜毎の奇跡は失われてしまいます。
ラリーは石板を修復するために、アクメンラーの父・マレンカレが保管されている大英博物館へと向かうのでした。
最終章にして、また新たな舞台が登場しますね。怒涛の展開と、新舞台・新キャラの登場がナイトミュージアムの醍醐味といえるでしょう。
新たな舞台であるロンドンの大英博物館には、アメリカ自然史博物館とはまた違った性質の展示物が保管されています。
ラリーたちと離れてしまったアマチュア人形が大奮闘したり、恐竜や龍に襲われたりと、さまざまな試練を乗り越えながらファラオにたどり着いたラリーたち。
石板の修復方法を知り、これで元通りと思いきや、ここからさらなる試練が始まります。
鎧を纏った新キャラのランスロットが石板を奪い、逃走してしまうのです。
ランスロットは、どうやら自分自身を本物の人間だと思っており、アーサー王や王妃を求めて彷徨います。
自分自身も蝋人形である事実を知らず、周りを馬鹿にする姿は、滑稽であり哀しくもありますよね。
途中でヒュー・ジャックマンが何気なく登場するのも見どころです。
また、ラリーにそっくりなネアンデルタール人のラーが登場し、大英博物館の警備員であるティリーと恋に落ちるのも面白い展開となっています。
のちにランスロットから石板を取り戻し、展示物は無事復活。ただ、アクメンラーと両親のために、石板は大英博物館に置いていくことに。
数年後、石板が博物館に戻ってきているのですが、警備員を辞めたラリーは展示物が踊り明かす様子を建物の外からじっと眺めています。
警備員としての務めを果たしたかのように、温かく見守るラリーの眼差しにグッときました。
まとめ
仕事が続かないラリーが夜間警備員の仕事を通して、本当にやりたいことを見つけることがシリーズ全体のテーマのように思います。
しかし、最終章となる本作では、大学に行かずに夢を追いかけたいという息子と向き合い、親として葛藤するラリーの姿が描かれています。
夢を追いかけ、色々な仕事をしてきたラリーだからこその葛藤が感じられますよね。
本作は、魔法の石板の秘密について一歩踏み込んだストーリーとなっていますが、全2作のような目まぐるしい展開や、お馴染みのコメディ要素は盛りだくさんです。
展示物たちが生き生きと動き回る博物館シリーズの最終章を、ぜひ楽しんでご覧ください。