近年、世界中では様々な事件が起きています。
治安が良いと言われている日本も、例外ではありません。
中には想像を絶するような事件が起こることもあるのです。
今回は、実際に日本で起きたヤバすぎる事件を題材にした邦画を5つ紹介します。
数ある実話映画作品の中でも、今回は「 女性 」がキーワードとなるものをピックアップしてみました。
「 恋人 」「 母 」「 被害者 」「 加害者 」など、あらゆる視点から女性を描いた、様々な物語をお楽しみください。
尚、今回紹介する作品は、どれもショッキングな描写や胸糞が悪くなる展開が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
恋の罪
1997年に発生した未解決事件「 東電OL殺人事件 」を題材にしたサスペンスミステリー映画。
監督は「 愛のむきだし 」「 冷たい熱帯魚 」など、生々しくも斬新で美しい名作を手掛けた鬼才・園子温です。
ラブホテル街のアパートにて女の変死体が発見された猟奇事件の真相を追うと共に、女性刑事、エリート准教授、人気作家の妻、3人の秘密を垣間見るストーリーとなっています。
一見満ち足りた日常を送っているように見えて、心の奥底に闇を隠し持っている3人の性的欲求と心理模様が、残酷なほど鮮明に描かれています。
人間の表裏や欲深さ、残酷さを再認識できる、園子温作品 – 屈指の問題作です。
ヘアヌード出演した水野美紀や冨樫誠、園子温の実の妻・神楽坂恵らの体を張った演技にも注目したい。
サニー32
2004年に発生した「 佐世保小6女児同級生殺害事件 」から着想を得たサスペンススリラー映画。
「 凶悪 」「 孤狼の血 」「 日本でいちばん悪い奴ら 」など、日本社会の闇を描いた名作を数多く輩出している白石和彌がメガホンを取った作品です。
ある女性教師が、突如何者かに拉致されることから物語が展開されます。
犯行を行った男たちは、彼女のことを「 サニー 」と呼んで崇め始めます。
サニーとは、かつて同級生を殺害し、その容姿のかわいらしさから「 犯罪史上、最もかわいい殺人犯 」として、密かにネット上で神格化された元少女の通称です。
そんなサニーの信者たちの監禁から逃れるべく、女性教師が一人奮闘するという、斬新なストーリーとなっています。
極限状態で何かにすがる人間たちのおぞましい狂気を垣間見ることができます。
主演の北原里英をはじめ、ピエール瀧、リリー・フランキー、門脇麦らの怪演は、目を見張るほど素晴らしい。
コンクリート
1988年に発生した日本犯罪史上最悪の少年犯罪事件と名高い「 女子高生コンクリート詰め殺人事件 」をモチーフにしたノンフィクションクライム映画。
製作当初から批判や上映反対意見を受け、公開後も製作陣や上映劇場に苦情が殺到し、劇場上映が1週間のみとなった問題作です。
高校を中退し、ヤクザの下部組織を結成した少年を主人公とし、彼らがとある女子高生を拉致して暴行を加えていく様子を生々しく描き、
命の尊さを忘れ、ただ少女にフラストレーションをぶつける少年たちの残忍さに戦慄します。
やり場のない若者たちの衝動や、歪んだ心の闇が浮き彫りになる作品です。
残忍すぎる暴力シーン、どこまでも救いのないストーリー展開に、二度と観たくないという映画ファンも続出。
先生を流産させる会
2009年に発覚した「 半田市立成岩中学校事件 」をモチーフにしたスリラーヒューマンドラマ映画です。
この事件は、妊娠した担任の女性教師を流産させるために生徒同士が結託し、数々の犯行を行ったという衝撃的な全貌が話題となりました。
本作は、女性教師の妊娠に嫌悪感を抱いた5人の女生徒が「 先生を流産させる会 」を結成し、数々の容赦ない嫌がらせを行う姿を描いた衝撃の一作です。
性に対する理解の欠如、どこまでも残酷になれる少年少女たちの恐ろしさに、視聴者は言葉を失うことでしょう。
「 生まれる前に死ねば、いなかったのと同じ 」というセリフに表されるように、生まれる前の命の問題にも、深く考えさせられます。
子宮に沈める
2010年に発生した「 大阪2児飢餓事件 」を題材に制作されたヒューマンドラマ映画。
夫と離婚し、2人の幼い子供を持つシングルマザー。
貧しいながらも子供たちを養っていくために資格の勉強に励んでいた母親ですが、暮らしは厳しいままでした。
知り合いから勧められてキャバクラで働くようになってから、子供たちとの距離は次第に遠くなっていきます。
親の愛情を求めてひたすら母の帰りを待ちつつ、肉体的にも精神的にも消耗し憔悴していく子供たちの姿は、見る人の心に深い絶望と悲しみを植え付けます。
同時にシングルマザーや貧困の問題など、日本社会が抱える大きな問題について、考えさせられる作品です。
まとめ
今回は、日本で起きた事件を題材にした邦画を5つ紹介しました。
どれも胸糞が悪くなるような惨劇を描いており、鑑賞に大きな苦痛が伴う作品ばかりです。
しかし、作品を通して得られる強いメッセージはどれも説得力があり、強く心に刻まれます。
映画で社会問題や闇を知ることは、とても貴重な経験です。
ぜひ鑑賞してみてください。