日々世界中で多くの事件が発生している現代。凶悪事件や失踪事件など、様々な事件が私たちの生活を脅かしています。
犯人が逮捕されたり真相が判明したりなど、多くの事件が解決していますが、どれだけ時間が経っても解決できないままの事件が多数存在することも事実。
中には解決の糸口がまったくつかめない、謎に包まれた事件も発生しています。
そこで今回は、世界で起きた未解決事件がベースとなった洋画を5本紹介します。
いまだに解明されない事件の奇妙さや闇深さを、映画を通じて体験してみましょう。
ブラック・ダリア(The Black Dahlia)
1947年にロサンゼルスで発生した「ブラック・ダリア事件」から着想を得た、アメリカのクライムサスペンス。
「 スカーフェイス 」「 アンタッチャブル 」などでお馴染みのブライアン・デ・パルマが監督を務めました。
基となる事件は、女優志望の美女エリザベス・ショートという女性が胴体が切断された状態で見つかるというショッキングな内容が話題となり、現在でも有名な未解決事件として語り継がれています。
二人の刑事とその恋人の三角関係を複雑に描きながら、猟奇殺人事件の真相に迫っていくストーリーが展開されます。
伏線の張り方が巧妙で非常にサスペンス要素が強く、最後まで目が離せない作品。
フロム・ヘル(From Hell)
19世紀のイギリスで発生した伝説的な未解決事件「 切り裂きジャック事件 」を題材にしたサスペンスホラー。
本作は、ジョニー・デップ演じるアバーライン刑事が、連続殺人事件の犯人ジャック・ザ・リッパーの正体を解明していくとともに、事件の裏に隠された闇深い真相に近づいていくというストーリー展開が展開されます。
登場人物のほとんどが実在の人物であり、ストーリーも事件の流れを忠実に再現しています。
実在の事件と当時のイギリスの社会情勢を主軸としながらフィクションを巧みに織り交ぜた物語は、リアリティとミステリーを絶妙に掛け合わせた傑作です。
ジョニー・デップのスタイリッシュでどこか退廃的な演技は、多くのファンを虜にするほどの魅力に溢れています。
JFK
1963年に発生した「 ケネディ大統領暗殺事件 」がベースとなったポリティカルスリラー。
ジョン・F・ケネディ元大統領が何者かにより暗殺されたこの事件は、当時世界中で大きな衝撃を与えました。
また、事件には不可解な部分が多く、未だに世界中で考察されているいわくつきの事件でもあります。
本作は、そんな「 ケネディ大統領暗殺事件 」の真相解明に執念を燃やす地方検事を中心に、事件を渦巻く陰謀とアメリカ社会のタブーに迫っていきます。
実際の事件の流れとともに、いくつかの陰謀説を混ぜ込んだストーリーからは、社会の闇深さを肌で感じ取ることができます。
主演のケビン・コスナーをはじめ、トミー・リー・ジョーンズやケヴィン・ベーコン、ゲイリー・オールドマンなど名優ぞろいのキャスト陣にも注目。
バニシング(The Vanishing)
1900年にスコットランド沖のフラナン諸島の無人島で発生した「 フラナン諸島の謎 」と呼ばれる未解決失踪事件をベースにしたミステリースリラー。
本作は、無人島で灯台守をする3人の男たちが、なぜ失踪してしまったのかを独自に考察し、その結果たどり着いた大胆な仮説をもとにストーリーが展開されていきます。
非常に謎めいた未解決事件を解釈したプロットに、観客は思わず引き込まれます。無人島にある灯台という不気味で閉鎖的な場所で織りなされる、3人の精神状態や関係性の変化は、非常に見応えがあります。
「 スリーハンドレッド 」「 P.S.アイラブユー 」などに出演したジェラルド・バトラーをはじめとする俳優陣の絶妙な演技にも注目。
L.A.コールドケース(City of Lies)
1990年にアメリカの有名ラッパー・2パックとノトーリアスB.I.G.が何者かに殺害された事件に基づいたクライムサスペンス。
この事件は、犯人特定ができず未だに解決できていません。
事件解決の糸口を探しながら、事件当時の激しいヒップホップカルチャーやアーティスト同士の抗争、更にはその裏に潜む根強いアメリカ社会の闇を垣間見ることができます。
正義の在り方について深く考えさせられる作品です。
ハリウッドスター・ジョニー・デップと名優フォレスト・ウィテカーがタッグを組み、巧妙な演技の掛け合いが、物語をさらに盛りあげています。
まとめ
今回は、海外で起きた未解決事件を題材にした洋画を5本紹介しました。
ひとえに未解決事件と言っても、何らかの事情で犯人を逮捕できないものから、犯人特定の糸口が何もつかめないものまで様々です。
中には真相に近づくにつれ、恐ろしい社会の闇を感じる事件もあります。
そんな解き明かしてはいけないタブーを、映画を通じて垣間見てはいかがでしょうか。