「 事実は小説よりも奇なり 」と言われるように、世界では想像を遙かに超える事件が日々勃発しています。
中には事実と思えないほどスキャンダラスなニュースが、世間を駆け巡ることも。
そこで今回は、海外で起きたスキャンダル事件を題材にした実話映画を5つ紹介します。
あらゆる業界の闇に迫る、大胆で衝撃的な作品が揃っていますので、刺激的な映画を観たい方におすすめのラインナップです。
目次
アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル(I, Tonya)
1990年に発生した「 ナンシー・ケリガン襲撃事件 」の首謀者であり、元フィギュアスケート選手(トーニャ・ハーディング)にスポットを当てたノンフィクションサスペンス映画。
ライバル選手のナンシー・ケリガンを手にかけたことで、フィギュアスケート界を大きく揺るがしたトーニャの生い立ちと内面を、丁寧に描いています。
トーニャの裏にいた「 毒親 」の母とDV夫への気持ちや、愛やお金、名誉への執着など、事件の引き金となった様々な要素を浮き彫りにしている作品です。
「 トーニャの生き写し 」と言っても過言ではないほどに、素晴らしい演技を見せた主演のマーゴット・ロビーは、多くの映画ファンから称賛されました。
モリーズ・ゲーム(Molly’s Game)
2013年に発生した「 ロサンゼルス違法ポーカー事件 」で逮捕されたモリー・ブルームの自叙伝がベースとなったノンフィクションクライム映画。
モーグルでオリンピック出場を目指していたモリーが、競技中の事故により志半ばで選手の道を諦めるところから物語が始まります。
あるキッカケで違法ポーカーの世界に足を踏み入れ、精神的に消耗しながらもギャンブルの沼にハマっていくモリーの心の模様をリアルに描いています。
ハリウッドスターや大企業の重役などが密かに愉しむ違法ギャンブルの闇とともに、何かを成し遂げ認められたいというモリーの欲望を垣間見ることができる作品です。
ハウス・オブ・グッチ(House of Gucci)
1995年ラグジュアリーブランド・グッチの創設者の孫(マウリツィオ・グッチ)が、何者かに暗殺された事件が発生。
本作は、この事件の首謀者である元妻パトリツィア・レッジャーニにフォーカスし、グッチのお家騒動と衰退を描いたノンフィクションクライム映画です。
由緒正しきラグジュアリーブランドであるグッチを、たった一人でかき乱し崩壊させたパトリツィアの強かさに、衝撃を受けることでしょう。
どんな手を使ってでも地位と名誉を手に入れたいという欲望と執着が、暗殺計画に至るほどの狂気へと変貌していきます。
世界的歌姫のレディー・ガガが主役のパトリツィアを演じたほか、アダム・ドライバーやジャレット・レト、アル・パチーノなど、実力派俳優が勢ぞろいしたキャストにも注目。
クイズ・ショウ(Quiz Show)
1950年代後半にアメリカで社会現象を巻き起こしていた大人気クイズ番組「21(トゥエンティワン)」における、やらせ発覚事件の模様を実写化したノンフィクション映画。
この事件はアメリカ3大スキャンダルの一つに数えられるほど、アメリカにとって衝撃的な出来事でした。
冴えない容姿が原因で、スポンサーから嫌われていたユダヤ人のハービー・ステンペル。
勝ち抜き制の番組内で連勝中だった彼が、やらせにより敗退させられてしまったところから、ストーリーが進展していきます。
番組の舞台裏で繰り広げられるスポンサーとの関わりや、成功者を賞賛し不正者をたたきのめす大衆心理は、現代にも通じるものがあり、今を生きる私たちも深く考えさせられる作品です。
「 スティング 」や「 明日に向かって撃て!」などでお馴染みの名優ロバート・レッドフォードが、メガホンを取ったことでも話題となりました。
スキャンダル(Bombshell)
2016年に発覚した、アメリカの大手ニュース専門放送局「 FOXニュース 」でのセクハラ事件に基づいた、社会派ヒューマンドラマ映画。
「 FOXニュース 」専属のベテラン女性キャスターが、「 テレビ界の帝王 」と呼ばれる同局のCEOのセクハラを告発した事件を、3人の女性キャスターの視点から見る物語です。
作中の登場人物は全て実名を使用し、当時の事件の様子を生々しくリアルに描いています。
絶対的権力を持つテレビ局のトップと戦った女性キャスターたちの勇気を讃えると共に、今後もあらゆる職場で起こりうるセクハラの闇を浮き彫りにしている作品です。
3人の女性キャスターを演じたニコール・キッドマン、シャーリーズ・セロン、マーゴット・ロビーの圧巻の演技も注目すべきポイントです。
まとめ
今回は、海外で起きたスキャンダル事件を基にした洋画を5本紹介しました。
どれもリアリティに溢れていながらも、衝撃的でどこか浮世離れした物語を描いた作品です。
ぜひ一度鑑賞して、人間の欲望や社会の腐敗を垣間見てみてください。
世界を見る目が、大きく変わるかもしれません。