こんにちは、Johnです。
映画ライフ楽しんでますか?
今回は、ペンネーム(@ジュン)さんからの投稿レビューです。
▶︎ おすすめ洋画(まとめ)
▶︎ スキャンダル(レビュー①)
ではサクッといきましょう。
アメリカを代表するFOXニュースチャンネルにて実際に起きた元CEOによるセクハラ事件。
シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーを主要キャスト迎えた本作。
実在する2人の顔を表現するため、特殊メイクが使われています。
そのメイクは話題となり、今作はアカデミー賞(2020)にてメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞。
画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
目次
スキャンダル(作品情報)
Bombshell
公開日
2020年2月21日
上映時間
108分
キャスト
- ジェイ・ローチ(監督)
- シャーリーズ・セロン
- マーゴット・ロビー
- ニコール・キッドマン
- ジョン・リスゴー
予告編
公式サイト
ネタバレ・感想レビュー
好きだった点
冒頭から、同じ会社にいる立場も考えもちがう3人の人物ストーリーが描かれる点。
この3人はどのように繋がっていくのだろうか?
と疑問に思いながら鑑賞していました。
しかし、3人が協力してセクハラ被害を訴えるという物語ではありませんでした。
今作の肝はセクハラ問題という一つの事案に対し、1人の女性がどのように感じ、対処するのかを描いた作品でした。
だからこそ、年齢や立場のちがう3人を主要キャストにしたのかと感心しました。
そして、予告でも使われていたエレベーターのシーンはとても見応えがありました。
物語の中盤で流れるのですが、全く別の目的で乗った3人が、会話するわけでもないシーン。
一見すると、物語に不要では?
と感じたのですが、登場人物の目線、息遣い、表情を見ると空気がすごく悪い(笑)
この後、物語が大きく動き始めるのかと、一目見ただけでわかるシーンとなっておりました。
BGMやシーンのテンポも早いのでサクッと見たい人にもオススメです。
嫌いだった点
男性の登場人物が置物か悪者かに徹してしまっていた点。
これは、今作の「 う~ん 」ポイントかなと感じました。
というのも、今作での男性は、訴えられたCEO以外ほとんど傍観者の立場なんですよね。
私としては、「 セクハラ問題について、FOX男性社員がどう感じていたのか 」という描写があってもいいのかなと感じました。
また、時間軸観点からアメリカで何が起きていたのかを少し知っておく必要がある点は、作品として不親切では?
と感じました。
見どころ
何といっても、マーゴット・ロビーの熱演ですね。
アカデミー賞助演女優賞ノミネート(2020)は伊達じゃなかった。
実は主要キャストの内、彼女だけ現実に登場しないオリジナルキャラクターなんですよね。
彼女が演じたキャラは、夢を持った野心家。
FOXのメイン番組に出演したいという夢を持った彼女は、あの手この手で上層部に顔を売っていきます。
順調にCEOと顔を合わせられるようになるですが、彼からセクハラ被害に遭ってしまいます。
キャリアのためとはいえ、彼女は心に深い傷が残ってしまいました。
そんな時に起きたCEOのセクハラ訴訟。
彼女は自身の被害を告白すべきか悩み抜き答えを出していきます。
彼女の演技がなぜ心に残った理由は、セクハラ被害をリアルタイムで受けている描写があるからだと感じました。
序盤から夢を追いかける彼女の姿に、心を許していた私は彼女が不幸な目に遭うのが本当に辛かったです。
終盤で「 私は不潔だわ 」と親友に涙ながらに告白するシーンがあります。
親友は「 あなたは悪くない 」と励まします。
このシーンのマーゴット・ロビーの涙は刮目してご覧になっていただきたいです。
いつの時代も悪い奴に権力を持たせるのはNGと改めて認識した作品でした。
考察・疑問点
ボス(社長)を訴えるということ
会社においてボスを訴えるということは、非常に現実的ではないのかもしれません。
セクハラ訴訟後、FOX社では意見が分かれます。
- 被害を告白したい人
- 被害者だけど今のキャリアを無駄にしたくない人
- そもそも問題にあまり関わりたくない人
- CEOを擁護しようとする人
彼女の言い分は、「 セクハラされたおかげで、今の仕事がある 」でした。
確かに告発すれば、キャリアがなくなってしまいますからね。
嫌な思いしたけれど、クビになるわけにはいかない。
この1シーンのみで、社員が上層部と戦うことはリスクがあると感じました。
だからといって、男にも女にも引けない時はあるよなあと感じてしまいましたね。
もし私がパワハラなどの対象になってしまった場合、どう生きていくのか?
これについて考えるキッカケになった作品でした。
ツイッターの声
「スキャンダル」を観終わったら、ぜひこの写真を見て癒されましょう! pic.twitter.com/tPfk577Eah
— 𝕔𝕙𝕒𝕠 (@nomovie_no1ife) February 21, 2020
#スキャンダル
FOXでのセクハラ問題が男性目線で描かれ,美しく強い女性がプライドを懸けて超ハイテンポな会話劇で必死に訴えてくるから正直辛いし胸糞。だが恐らく狙い通りで,これが現実。台詞頼りの説明で全く背景が見えてこないが衣装や化粧の変化,持ち前の演技力から3人の気持ちを追うのは楽しい pic.twitter.com/EgxqhYUbQa— Tom@映画垢 (@movie_watcjer) February 21, 2020
「スキャンダル」。FOXニュースのセクハラ訴訟を題材にした作品だが、組織的に「それ」が行われる構造や、ハラスメント被害者がなかなか連帯出来ない心情を微に入り細に入り描き出し、安易なカタルシスに逃げ込まない。希望は描くが、安易な救済もない。戦いはまだ続いている事を示す。真摯な映画だ。 pic.twitter.com/bOdwJr50gb
— 窓の外 (@madosoto) February 22, 2020
『スキャンダル』MeTooムーブメント前年のFOXニュースで起きたセクハラ告発。題材からして「通りが悪い」話のうえ、手を取り合える女と女はほとんどおらず、「共感」コードは頻繁にぶった切られ、語り口も少々ぎこちない。だけどその歯がゆさが生々しく私には魅力的だった。敵は「強くあれ」という呪い pic.twitter.com/XrvkfA3jlr
— vertigo (@vertigonote) February 21, 2020
「スキャンダル」2016年米最大の保守系テレビ局FOX内で実際に起こったセクハラ告発事件。町山さんの番組で洞口さんが「まだ皆の傷が癒えていないような出来事を映画というエンターテイメントに落とし込める柔軟性が流石。日本だったら偉い人たちが俯いちゃう」って言ってたの 本当にそうだと思う。 pic.twitter.com/9b0P6ryEVn
— アゲハ (@schmerz69) February 22, 2020
セクハラ事件からわずか3年目に加害者も被害者も実名で、もちろん当事者の許可も得ずに映画化した『スキャンダル』。ディック・チェイニー副大統領がイラク戦争をでっち上げる映画『バイス』も当然、本人の了承は得ていません。マイケル・ムーアの映画に引用されるテレビの映像も無断です。 https://t.co/FAkT9jGc1Z
— 町山智浩 (@TomoMachi) February 23, 2020
『スキャンダル』とても良かった。FOX会長をセクハラで訴えた2016年の事件を映画化したもの。『マネー・ショート』の脚本家らしい距離を保った群像劇になっているのだが、わかりやすいイメージに人物を固定せず、利害の全く異なる立場の人々がどうにかやりとげたという視点で告発が描かれるのが新鮮。
— セメントTHING 시멘트 (@cement_thing) February 21, 2020
本日公開の映画『スキャンダル』のもとになった米テレビ業界の「悪質セクハラ事件」とは?🙅♀️
【続きはコチラ↓】https://t.co/NkUSlucElI
— フロントロウ編集部 (@frontrowjp) February 21, 2020
『スキャンダル』女性キャスターが米FOXニュースCEOをセクハラで提訴した、実話ベースの映画。エレベーターのシーンが象徴的だった。被害者同士でさえ連帯するのは難しい。ラスト近くでのケイラの涙は、男女関係なくハラスメントを受けた経験のある人なら誰でも、苦しくなるはず。今も起こっている話。 pic.twitter.com/1ux7Xp9exq
— かおり (@apIySowkTPW1khq) February 22, 2020
Youtube
Youtubeは1000人超えましたので、本格化させていきます。
是非チャンネル登録お願いしますベリーマッチ。
公式LINE
今年から公式LINEを始めました。
主な配信内容は下記の通り。
- 最新の映画情報
- 映画グッズの通販情報
- お得な割引クーポン
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まとめ
今作は、女性に向けというよりも「 理不尽に負けるな 」と感じた作品。
職場で悩んでいる人は、今作を自身のエールとして感じるかもしれません。
ハーレクイン(3月公開予定)前に、マーゴット・ロビーの素顔を知る意味でもおすすめ。
▶︎ 映画ライターさんの投稿記事(まとめ)
完