「 スキャンダル 」考察レビュー、ハリウッドで実際に起きたセクハラ問題を描く
本日ご紹介するのは、2016年に起きたセクハラ事件を実名そのままで映画化した「 スキャンダル 」
FOXニュースのCEOが元FOXのキャスターにセクハラで訴えられた事件。
この事件はアメリカでは驚愕の事件となり、世間が大注目しました。
理由として、訴えられたロジャー・エイルズは、アメリカのテレビ業界の中で絶大なる権力の持ち主だったからです。
そんな権力に対して真っ向から戦ったFOXのニュースキャスターたち。
この事件の裏で何が起こっていたのか?
それはあまりにも驚きの事実だったのです。
スキャンダル
公開日
2020年2月21日
上映時間
108分
キャスト
- ジェイ・ローチ(監督)
- シャーリーズ・セロン
- マーゴット・ロビー
- ニコール・キッドマン
- ジョン・リスゴー
予告編
公式サイト
感想レビュー
好きだった点
2016年の出来事を2019年の時点で映画化できるアメリカの映画業界の凄さを見せつけられました。
しかも実名で映画化していることに驚きです。
主演も務めたシャーリーズ・セロンがどうしても作品にしたかった強い想いを感じることができる作品です。
アメリカのテレビ業界のドンでもある人物から受けるセクハラ、それに対して戦おうとしたのがニコール・キッドマン演じたグレッチェン・カールソンでした。
彼女は、自分がクビになってでもロジャーのセクハラを訴えることで、他にも多くの女性キャスターが声をあげてくれると思っていましたが実際は違いました。
声をあげたのはFOXのキャスターではありませんでした。
逆にFOXではロジャーを守ろうとする動きが起こります。
それは声を上げることができない女性の苦悩でもあり、セクハラを受けた時の女性の実態だとリアルに感じました。
自分が傷物にされてしまう・職を失ってしまうなど、声を上げることでさらなる被害が彼女たちに待ち受けているのです。
一度セクハラで傷ついているのに、声をあげればまた傷ついてしまうのです。
女性の本音の部分が描かれていてこれが現実なんだと痛感し、同じ女性としては辛くなりました。
だからこそ何もかも失っても声をあげたグレッチェン・カールソンの勇気はすごいなと感じました。
「 スキャンダル 」の主役はシャーリズ・セロンが演じたメーガン・ケリー。
私は、最初に声をあげたニコール・キッドマン演じたグレッチェン・カールソンの行動力に感動しました。
嫌いだった点
アメリカでは注目されたニュースなので、登場人物が誰なのかすぐに理解できるのでしょうが、日本人にとっては誰が誰なのか分からないところがちょっと辛かったですね。
展開が早く最初はついていけなかったので、もう一度全てを理解した上で見直したいと思いました。
人物関係が分かっているとより楽しめると思います。
見どころ
アカデミー賞でメイク・ヘアスタイリング賞を受賞しただけあって、シャーリズ・セロンは全く本人と分からないほどです。
それだけ役のメーガン・ケリーに似ています。
顔だけではなく声や話し方もかなり本物に似せたようで、アメリカで公開された時にはみんな驚いたそうです。
確かに本人の写真と比べるとそっくりです。
どれだけシャーリズ・セロンがこの作品を作りたかったというのかがわかるほど、彼女の意気込みを感じることができました。
まとめ
たった3年前の驚愕の事件を映画化した「 スキャンダル 」
こんなことが日常的に起こっていたかと思うとゾッとしてしまいます。
しかし、これは劇中の話ではなくて実際に起きていたし、今も続く問題です。
この作品で勇気を与えられ女性も多いでしょうし、女性を応援する作品になっていたと思いました。
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素晴らしい投稿レビューでしたね。
今作は、女優シャーリーズ・セロンが製作にも関わっているので、彼女の強い想いが感じられた作品でしたね。
ハリウッド業界で話題にもなっているセクハラ問題。
エマ・ストーン、ケイト・ブランシェットなど、映画業界で活躍する人たちがセクハラ被害者を支援する基金を設立する動きも出てきていますね。
ハリウッド業界ではびこるセクハラ問題に真っ向から立ち向かう女優として、ナタリー・ポートマンが知られています。
僕は、人格者であり努力家の彼女を1人の人として尊敬しています。