「 ナイトミュージアム 」あらすじ&キャストまとめ、博物館ファンタジー!
文・ライター:@miyako
「 夜になると、展示物たちが勝手に動き始める 」
子供の頃、そんな夢のような想像を膨らませたことはありませんか?
日本で2007年に公開され大ヒットした「 ナイトミュージアム 」は、子供の豊かな想像を現実にしたような、不可思議なファンタジー作品。
1993年に出版されたミラン・トレンツの絵本が原作となっており、子供から大人まで楽しめる作品です。
今回は、ナイトミュージアムのあらすじやキャスト、考察レビューを紹介します。
ナイトミュージアム
あらすじ
主人公のラリーは、なかなか定職に就くことができないバツイチの中年男性。離婚した元妻と再婚相手の家で暮らす息子(ニック)に諭され、博物館の夜間警備員として働くことになる。出勤初日、暇を持て余していたラリーは、目の前に展示してあったはずの恐竜の模型がなくなっていることに気づく。なんと、動かないはずの模型がひとりでに移動していたのだ。夜になると展示物が動き出す不思議な博物館で、果たしてラリーは警備の仕事を遂行することができるのか。
原題
Night at the Museum
公開日
2007年3月17日
上映時間
108分
予告編
キャスト
- ショーン・レヴィ(監督)
- ベン・スティラー(主人公:ラリー)
- ジェイク・チェリー(ラリーの息子:ニック)
- ロビン・ウィリアムズ(展示物:セオドア・ルーズベルト)
- カーラ・グギーノ(博物館の案内員:レベッカ)
- ディック・ヴァン・ダイク(元警備員のリーダー:セシル)
- ミッキー・ルーニー(元警備員:ガス)
公式サイト
なし
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー
色々な仕事に手を出すも、なかなか続かないバツイチの男性を「 LIFE!/ライフ 」などでもお馴染みのベン・スティラーが演じています。
残念なキャラクターでありながら、元妻と暮らす息子のニッキー(愛称)の前ではカッコいい父親のように振る舞う姿が印象的です。
元妻の再婚相手への対抗心も感じられますよね。
ただ、息子のために仕事をやめることを思いとどまり、必死に展示物たちの歴史を勉強する姿は、“カッコ悪いけれどカッコいい”リアルな父親像でした。
本作の見どころは、個性豊かな展示物と主人公の不思議な関わり合いでしょう。
怖そうに見えて、実は犬のように愛嬌のあるティラノサウルスの模型にはじまり、争ってばかりいるミニチュアのジオラマ人形、気性の荒いフン族、モアイ像や猿、などなど。
1つの博物館にこれらの展示物がひしめき合っている様子は、まさにカオス。
けれど、それぞれが目的を持って存在していて、まるで生きている人間のようにイキイキしているのが面白いところです。
また、物語の重要人物であるセオドア・ルーズベルトなど、実在した歴史上の人物がたくさん登場するため、「 こんな偉人がいたんだ 」と勉強にもなります。
ルーズベルト(愛称はテディ)は、エントランスの目立つ位置に展示されている乗馬姿の蝋人形。
賢く自信に満ち溢れた態度で、ラリーに色々なアドバイスをするポジションです。
逃げグセのあるラリーを叱咤激励する姿は、見ているこちらも背筋が伸びる思いでした。
一見自信家なテディですが、恋には奥手で、密かに思いを寄せているアメリカ先住民のサカジャウィアを遠くから見つめることしかできません。
なんとも人間らしい(人形ですが)一面です。
個人的には、コメディ要員のジオラマのミニチュア人形がお気に入り。
ミニチュア人形からすれば、大巨人サイズであるラリーに対しても強気な態度で挑みます。
そして、もちろんあっけなく敗退。
また、展示物が動く原因となっている「 アクメンラーの石板 」を狙う元警備員たちと対峙する場面では、車のタイヤの空気を抜いたり、ラジコンカーで活躍したり。
本人たちは必死の思いで奮闘しているのですが、現実では何も起きていないというギャップが面白いのです。
まとめ
本作は、それぞれ個性を持った展示物が夜に動き出し、主人公とコミカルなやりとりを繰り広げるファンタジーコメディ。
しかし、仕事が続かなかった主人公・ラリーの成長や、息子への思いなど、コメディ要素だけではない作品となっています。
何度も仕事を辞めそうになり、最後も館長からクビを言い渡されると思いきや、思わぬ宣伝効果になり…という綺麗なオチで映画は締めくくられます。
童心に帰り、ワクワクした気持ちで楽しめる本作。
夜になったら動き出す、博物館の個性豊かな展示物にぜひ会いに行ってみてくださいね。