怪獣が暴れるニューヨークから脱出せよ!
ありそうでなかった「 巨大怪獣パニック 」×「 POV 」
JJエイブラムスが仕掛ける遊園地シリーズの第1作目。
画像の引用元:IMdb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
クローバーフィールド / HAKAISHA

公開日
2008年4月5日
原題
Cloverfield
上映時間
85分
キャスト
- マット・リーヴス(監督)
- マイケル・スタール=デヴィッド
- マイク・ヴォーゲル
- オデット・ユーストマン
- リジー・キャプラン
- ジェシカ・ルーカス
- T・J・ミラー
予告編
なし
公式サイト
なし
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー

「 合衆国、国防総省、デジタル記録。収集地点:かつてセントラルパークと呼ばれた場所 」
メッセージとともに再生されるホームビデオ。
そこに写されていたのは正体不明の“なにか”によって崩壊するニューヨークの様子だった。
一体この街に何が起きているのか。
謎の生命体による襲撃「 クローバーフィールド事件 」を扱うシリーズ作品の第一弾がこの「 クローバーフィールド/HAKAISHA 」
この作品は全編通してPOVという手法で作られています。
登場人物の持っているカメラ越しの一人称視点で物語が進むという手法です。
有名なものだと「 パラノーマル・アクティビティ 」
最近のヒット作だとだと「 呪詛 」なんかが同じ手法ですね。
POVの特徴は、なんといってもその場にいるような臨場感。
そして今作はありそうでなかったPOV×巨大怪獣という組み合わせ。
POVは低予算のホラーに使われることが多いので、日常的な恐怖をリアルに体験できるという映画は多いのですが、スケールが小さくなりがちでした。
そんなPOVあるあるに対して今作はビルが倒れる!ミサイルが飛ぶ!大怪獣が暴れる!
そんな映画的非日常の様子を高クオリティで、かつすごい臨場感で楽しめるわけです。
また、この「 HAKAISHA 」はモンスター(怪獣)映画になりますが、日本の怪獣映画に影響を受けている部分が多々あります。
「 ゴジラ 」なんかへのオマージュもあるので、特撮好きも楽しめるでしょう。
さあではここから、「 クローバーフィールドシリーズ 」全体の話をしましょう。
- プロデューサーがすごい
シリーズに仕掛け人は超売れっ子JJエイブラムスです。
ドラマ「 LOST 」が大当たりして一躍有名になりました。
ちなみに過去手掛けている作品がこちら
ドラマ:LOST、FRINGE、WEST WORLDなど。
映画:スターウォーズ新3部作(EP7~9)、スタートレック、アルマゲドン、ミッションインポッシブル(3~)、他
名作ぞろいでしょう。
今日知ったって方は覚えておいて損ないです。
だって「 君の名は 」のハリウッドリメイク版プロデューサーも務めるのですから。どんな超大作になるやら(笑)
- シリーズ構成がすごい
JJエイブラムスはこの「 クローバーフィールド 」シリーズを遊園地と表現しています。
「 遊園地にはテーマがあり、全く別のアトラクションでも根底に同じテーマを持っている。」とのこと。どういうことか?
このクローバーフィールドシリーズ、作風が毎回ガラッと変わるんです。
1作目は上記のようにモンスターパニック映画でしたが、2作目は密室スリラー、3作目はSFサスペンスという構成です。
登場人物も全く別。
ですが、すべての作品が「 クローバーフィールド事件 」を別角度で描いているところで共通している、かなり珍しいシリーズ展開となっています。
全作品ガラッと印象が変わるので、個人的には「 最も飽きないシリーズ作品 」だと思っています。
10クローバーフィールド・レーン

公開日
2016年6月17日
原題
10 Cloverfield Lane
上映時間
103分
キャスト
- ダン・トラクテンバーグ(監督)
- ジョン・グッドマン
- メアリー・エリザベス・ウィンステッド
- ジョン・ギャラガー・Jr
予告編
公式サイト
なし
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー

怪獣映画の続編はまさかの「 密室スリラー 」
人間の怖さと怪物の怖さを楽しめる、2度おいしい作品。
第1作目とは打って変わって、今作は密室を舞台にしたスリラー作品となっています。
目が覚めると見知らぬ怪しいおっさんと、密室に閉じ込められているという話です。
ただ、部屋の外では「 クローバーフィールド事件 」が起きていて、外には怪物・中にも変人という絶望的密室スリラーです。
ジョングッドマン演じる怪しいおっさんが怖すぎる。
信じられそうで信じられない、絶妙に一緒にいたくないおっさんを演じています、
もちろんクローバーフィールド作品なのでモンスターは登場しますが、
どちらかというとジョン・グッドマンの方が怖いです(笑)
この作品はJJエイブラムスが気に入って買い取った別作品の脚本を、クローバーフィールドの世界に持ち込んで作られたものです。
もともと脚本の良さありきで作られているので単独の映画としても十分面白い。
1作目見てなくても十分に楽しめるかと思います。
クローバーフィールド・パラドックス

3作目は宇宙船を舞台にしたSFサスペンス。
ついに明かされる謎「 なぜクローバーフィールド事件が起きたのか 」
公開日
2018年2月4日
原題
The Cloverfield Paradox
上映時間
102分
キャスト
- ジュリアス・オナー(監督)
- ググ・バサ=ロー
- デヴィッド・オイェロウォ
- ダニエル・ブリュール
- エリザベス・デビッキ
- チャン・ツィイー
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー

シリーズ3作目の舞台は宇宙。
「 スタートレック 」「 スターウォーズ 」シリーズを手掛けたJJエイブラムスの得意フィールドですね。
まさに領域展開状態です。
遠くない未来、深刻なエネルギー不足に陥った末に人類は最後の希望を宇宙ステーションに作られた「 シェパード加速器 」に委ねます。
その機械が時空をゆがめる危険があるとも知らずに。
宇宙や多次元の可能性を怖い方にフル活用した、「 めちゃくちゃ性格の悪いインターステラ― 」見たいなものだと思ってください。
さあ今作でついに「 あの怪物たちはどこから来たのか 」が明かされます。
「 そんなのありかよ 」と笑ってしまうほどの絶望エンドまで目を離さず見るべし!
まとめ
ここまで劇場公開された「 クローバーフィールド 」 3作品を紹介しました。
JJエイブラムスによると、現在1作目のダイレクトな続編を構想中とのことです。
もちろん、今度はPOVでも密室でもないまた新しい仕掛けでやるとのこと。
売れっ子JJが仕掛ける遊園地映画、アトラクションが増える前に全部回っておきましょう。