
「 死霊館 」ユニバースは、「 死霊館 」、「 アナベル 」シリーズと、スピンオフ作品から成ります。
本記事では、ユニバースの魅力と、作品をさらに楽しむためのポイントを解説します。
なお、観賞中、怪奇現象が起きても責任は負えません。
画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
事前知識


公開順
- 死霊館
- アナベル 死霊館の人形
- 死霊館 エンフィールド事件
- アナベル 死霊人形の誕生
- 死霊館のシスター
- ラ・ヨローナ 泣く女
- アナベル 死霊博物館
- 死霊館 悪魔のせいなら、無罪。
時系列順
- 死霊館のシスター
- アナベル 死霊人形の誕生
- アナベル 死霊館の人形
- アナベル
- アナベル 死霊博物館
- ラ・ヨローナ 泣く女
- 死霊館 エンフィールド事件
- 死霊館 悪魔のせいなら、無罪。
死霊館


公開日
2013年10月11日
原題
The Conjuring
上映時間
112分
キャスト
- ジェームズ・ワン(監督)
- ヴェラ・ファーミガ
- パトリック・ウィルソン
予告編
公式サイト
なし
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー


「 考えてもゾッとする。話しても信じてもらえない 」
「 信じるよ。初めから話して 」
1968年に、アナベル・ヒギンズという7歳の少女の霊が人形に乗り移るという事件がありました。
エド(教会公認の悪魔研究家)とロレイン(透視能力者)のウォーレン夫妻は、心霊現象の研究家。
彼らが語らなかった最も邪悪な事件。
これは実話である。
舞台は3年後、ロードアイランド州の、ペロン家の夫婦と5人の娘が引っ越した野中の古い1軒家。
翌朝に変死する飼い犬。
3時7分で止まる時計。
妻の増えるアザや、娘たちの奇怪な行動。
偶然見つけた地下室。
作家の京極夏彦が「 いるの いないの 」で、見なければ見えない、という幽霊の怖さを書いていますが、この事件では、見ざるを得ません。
ジェームズ・ワン監督は、あえて古典ホラーの手法を取り、「 呪われた家 」を描いています。
見せすぎない、さじ加減が、良い塩梅です。
何が1番怖いかというと、実際にあった話をベースにしていることですね。
今作は、時系列だと4番目になります。
アナベル 死霊館の人形


公開日
2015年2月28日
原題
Annabelle
上映時間
98分
キャスト
- ジョン・R・レオネッティ(監督)
- アナベル・ウォーリス
- ウォード・ホートン
- アルフレ・ウッダード
予告編
公式サイト
なし
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー


「 考えてもゾッとする。話しても信じてもらえない 」
「 手とか足の位置が変わっていたり、うつむいてた顔が上がったり、ある日別の部屋に移動していたわ 」
これは実話である。
「 アナベル 」シリーズの1作目。
時系列3番目。
1969年、サンタモニカ。
ジョンとミアの若い夫婦は、隣家の惨殺事件を目撃します。
主犯のメンバーは、ハリウッド女優シャロン・テート事件。
詳細は「 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年)」他)を起こしたカルト教団。
今作では、ペレズ神父がアナベル人形の引き起こす恐怖の連鎖から、ジョンとミアを助けようと奔走します(「 ラ・ヨローナ~泣く女~ 」にも登場)
前作、大学で講義をしたエド・ウォーレンによると、恐怖の定義とは、差し迫った危機により動揺して不安に陥ることだそうです。
ペレズ神父「 恐怖を作るのは自分自身です 」
私「 いえ。それは、映画監督の役目でしょう 」
今作の監督は、前作で撮影監督を務めた、ジョン・レオネッティ。
彼は「 チャイルドプレイ3 」の撮影監督でもあります。
監督ごとの、テイストの違いを感じられるのもユニバースの魅力の1つですね。
死霊館 エンフィールド事件


公開日
2016年7月9日
原題
The Conjuring 2
上映時間
133分
キャスト
- ジェームズ・ワン(監督)
- ヴェラ・ファーミガ
- パトリック・ウィルソン
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー


「 死霊館シリーズ 」2作目にして、ジェームズ・ワンの本領発揮。
時系列7番目。
深夜に観賞してたら、鏡ごしに白目のシスターが移り、首を絞めるシーンで、妻が起きてきて通り過ぎ、口から心臓が飛び出しました。
これは実話である。
ウォーレン夫妻が、怖がりながらも二人三脚で、悪魔退治に挑む姿にエールを送りたくなります。
ユニバースに登場するか、しないかによって作品の盛り上がりが全然違いますね。
もっとも信ぴょう性の高い心霊現象として有名なエンフィールド事件。
悪魔の使い、ヴァラクが登場(「 死霊館のシスター 」ではメインのホラーキャラに)
実在した住人のペギー・ホジソンは晩年まで、エンフィールドの館に住み続け、2003年に居間の椅子で、息を引き取ったそうです。
その40年前に前住人のウィルキンスが亡くなった椅子で。
総合的に、ユニバースでもっとも完成度が高い作品だと思います。
エンドロールでは、実際にエドの行ったインタビューの録音(悪魔との対話シーン)と写真が公開されています。