Pachinko パチンコ(第1話)

影島で育った若き日のソンジャは、日本の植民地支配下の韓国で生まれた。
彼女の母親は、子どもを何度も失った後にムーダン(巫女)に助言を求め、ソンジャを授かった。
ソンジャは貧しい環境で育ちながらも、豊かな感性を持つ。
本ドラマは、在日コリアン三代に渡るサーガだ。
Pachinko パチンコ(第2話)

ミン・ジン・リーによる原作は、全米図書賞の最終候補となり、本ドラマは過去と現在を交互に描くことで、立体感が生まれている。
主題歌の「 今日を生きよう(グラス・ルーツ)」が、ノスタルジックな雰囲気を誘い、物語は1989年 – 東京の結婚式場から始まる。
しかし、そこで新郎の父が発した言葉には、朝鮮人に対する蔑視が受け脈々と受け継がれていた。
物語は1930年代に遡り、ソンジャが同年代の男たちに暴行を受けそうになる場面が描かれる。
彼女は、大金持ちの貿易商コ・ハンスに助けられ、2人は密会を重ねる。
物語の行方とロマンスに注目。
Pachinko パチンコ(第3話)

ソンジャは、懐かしき故郷のお米を一口食べて涙を流す。
故郷のお米の味に、母のことや、嫁いだ日のことを思い出したのだった。
「 私たちが育てたお米は全て(日本に)奪われた 」
ソンジャを演じるユン・ヨジョンの表情と仕草は必見だ。
過去編のソンジャは、身ごもった事実をハンスに知らせるも、ハンスは身勝手な事実をソンジャに突きつけ、ロマンスに終わりを告げるであった。
神の導きかの如く現れた平壌出身の牧師イサクは、ソンジャの受難を知り、思いがけない提案をするのであった。
Pachinko パチンコ(第4話)

1931年 – 日本へ旅立つソンジャの母は、娘に故郷の白米を食べさせようと奔走する。
彼女は、嫁ぎ先の日本で女性が生きていく厳しさを語り、個人の尊厳が失われる未来を予見していた。
1980年代 – 孫のソロモンは、ビジネス取引の正念場で、祖母と同年代の女性から、自分たち朝鮮人労働者が日本人によって差別され、クビにされた過去を打ち明けられる。
銀行や企業の面々は蔑むような表情を見せ、彼女の独白を遮るも、サインは形式に過ぎないとソロモンは言い放つ。
彼女はソロモンに問いかけた。
「 あんたの祖母がここに座っているとして、この人たちの顔を見ながら、彼女の悲痛に満ちた血の一滴一滴が、サインすることを止めたら、なんと声をかける? 」と。
Pachinko パチンコ(第5話)

1931年、大阪の鶴橋は在日コリアンの町として知られる。
ソンジャは「 この痛みは乗り越えられない。でも耐え方が身につくはず 」と、女性の辛さを語るキョンヒから励まされる。
半世紀後の東京、同僚のナオミに女性の尊厳について問うソロモン。
ソンジャが借金取りとやり合い、質屋で金時計を売るシーンに注目。
Pachinko パチンコ(第6話)

1975年 – 大阪、ソロモンは初恋の相手にそそのかされ、万引きをしてしまう。
その出来事をキッカケに、父モーザスは、ソロモンをアメリカに留学させることを決意する。
新生児ノアの命名シーンに注目。
1989年 – 東京、ソロモンは祖母を批判し、祖母は実の親であるコ・ハンスを思い出す。
Pachinko パチンコ(第7話)

1923年、在日朝鮮人たちが抑圧される中、ハンスはアメリカ人一家の家庭教師として働いていた。
しかし、関東大震災で父と死別し、無実の朝鮮人が自警団によって殺害された。
窮地を脱したハンスの行方に注目。
Pachinko パチンコ(第8話)

1938年 – 大阪、ソンジャとイサクの幸せは無惨にも終わりを告げる。
労働者たちを扇動した罪で、牧師イサクは特高警察に逮捕される。
生きるため、ソンジャはキムチ売りとなった。
植民地時代、200万人以上のコリアンが日本に移住し、そのうち60万人は日本に残り無国籍状態となった。
今でも在日コリアン1世は、日本各地でたくましく生きている。