
大阪・鶴橋で夫イサクの兄夫婦と同居生活を始めた、若き日のソンジャ。
戦時中の劣悪な環境で、どのような生活が待っているのでしょうか。
一方、取引を不成立にしたソロモンの行く先は?


Pachinko パチンコ(第5話)


あらすじ
公開日
2022年3月25日
原題
PACHINKO
上映時間
54分
キャスト
- コゴナダ(監督)
- ユン・ヨジョン
- イ・ミンホ
- キム・ミンハ
- ジン・ハ
- パク・ソヒ(Soji Arai)
- チョン・インジ
- 南果歩
- アンナ・サワイ
- ジミ・シンプソン
- ノ・サンヒョン


















予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー


1931年、大阪。
大阪・鶴橋は在日コリアンの町と呼んでも過言ではありません。
北野武が、とある凶暴な在日コリアンの役を演じた「 血と骨(2004)」も、舞台は大阪でした。
身重のソンジャは、義姉のキョンヒから、
「 この痛みは乗り越えられない。でも耐え方が身につくはず 」
と女性として生きることの辛さを、語られます。
一方、半世紀後の東京。
ソロモンは同僚のナオミに、
「 女に生まれて運が悪かったですね。特にこの国で、一生蔑ろにされる会社にいる意味ってあるんですか 」
という言葉を投げかけます。
時を経ても変わらない、女性たちの尊厳の在り方について、考えずにはいられませんでした。
今話のハイライトは、キョンヒの夫を探しにきた借金取りに毅然と向き合い、金時計を売るため、質屋の主人に負けずにやり合う強き女性・ソンジャの姿でしょう。
1989年、釜山。
義姉キョンヒの遺灰を海に返し、父の墓を探す老ソンジャ。
社会産業局で、ソンジャが在日コリアンと知った職員に、「 あちらの方ですか、国籍は日本ですか?」と蔑むように問われます。
特別永住者です、と代わりに答える、息子モーザスのうんざりした顔。
同じ特別永住者である筆者も、息子のような表情をしていたでしょう。



