雷神ソー vs 神殺しゴア!
ソーの元恋人ジェーンは、なぜかムジョルニアを手にし、雷神へと変貌していた!
タイトルの「 ラブ&サンダー 」の真の意味が分かった時、鳥肌と涙が止まらない。
ソー:ラブ&サンダー
公開日
2022年7月8日
原題
Thor: Love and Thunder
上映時間
119分
キャスト
- タイカ・ワイティティ(監督)
- クリス・ヘムズワース
- クリスチャン・ベール
- テッサ・トンプソン
- ジェイミー・アレクサンダー
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー
今作はこれまでのソーシリーズにおいて、最も神々の世界や関係図が詳細に描写されていました。
コメディは前作より多かったです。
アクションは目新しいものばかりでした。
神と人間の交流シーンが多く、まるで現代風にアレンジした神話のようでした。
ソーは神殺しのゴアを倒すために、全知全能の神と呼ばれるゼウスに助けを求めます。
ゼウスが玉座に座るその場所は、神々が集う安息の地「 オリンポス 」。
この場所はまるで「 千と千尋の神隠し 」に登場した神々が集うお湯屋を連想させます。
それほど多種多様な神々がこのシーンに登場しました。
中でも小籠包の一頭身の神が可愛いかったです。
「 マーベルシネマティックユニバース(MCU)」全体としても、この「 オリンポス 」の場面は、のちに重要となってくる筈です。
ミクロや多元宇宙等、様々な世界を描いてきたMCUですが、今回は「 死後の世界 」まで登場します。
つまり今後、MCUシリーズでの死亡キャラクターが、復活または再登場する可能性があると考えられます。
今作の敵であるゴアは、元は神に祈りを捧げる熱心な信仰者でしたが、娘を救ってくれなかった神に幻滅し「 神殺し 」として復讐を決心します。
対してソーは、愛する者を失うことを恐れて、孤立を望むようになっています。
ソーとゴアは共に「 人間らしさ 」のメタファーとして描写されているように思えました。
そこで今作の重要ポイントとなるのが、ガーディアンズのスター・ロードがソーに言った「 何も感じないよりは、失った時に最悪な気持ちにさせてくれる愛する人がいる方が良い 」というセリフです。
このセリフが、ラストでのソーとゴアが選んだ「 選択 」の尊さをより際立たせています。
「 自分探し 」をするソー、神となったジェーン、神への復讐を誓ったゴア。
彼らが自らの選んだ人生にどんな「 答え 」を見出したのか必見です。
エンドクレジット後のとある神のセリフは、今作を観ている現代人に向けた皮肉を言っているように感じました。
まとめ
岩の戦士コーグが、これまでのソーの経緯を詳しく説明してくれます。
その為、MCUシリーズ全作品やドラマシリーズの全てを網羅していない方でも、ソーの前3作を鑑賞していれば楽しめると思いました。