映画ライフ楽しんでますか? 今回は、ペンネーム@ハッピーたまごん!からの投稿レビューです。
北欧神話の雷神ソーをヒーローとして描いた作品。
公開予定の作品を含めて全4作品あり、それぞれの監督の持ち味が活かされているシリーズ。
神々の世界・地球・惑星との交流や、個性豊かな悪役、ヒーローとしての成長物語が魅力。
マイティ・ソー

公開日
2011年7月2日
原題
Thor
上映時間
114分
キャスト
- ケネス・ブラナー(監督)
- クリス・ヘムズワース
- ナタリー・ポートマン
- トム・ヒドルストン
- ステラン・スカルスガルド
- コルム・フィオール
- ジェイミー・アレクサンダー
- レイ・スティーヴンソン
- イドリス・エルバ
- カット・デニングス
- 浅野忠信
- クラーク・グレッグ
- レネ・ルッソ
- アンソニー・ホプキンス
予告編
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
レビュー

冒頭からソーは「 選ばれし者 」「 最強の武器 」といった肩書を持ち、感情移入しにくい主人公です。
しかし、そんな最強の主人公が「 過ち 」を犯し、全てを失い地球へと追放されてしまいます。
地球での神話を空想だと捉える人間たち、神話の世界から追放されたソーの構図がコメディで面白いです。
今作の監督(ケネス・ブラナー)と作曲家(パトリック・ドイル)は、後に「シンデレラ(2015)」を担当する製作陣です。
そのため、壮大な演出とラブロマンスが魅力的なファンタジーを楽しめます。
ソーが地球に追放されると同時に、雷を操る武器「 ムジョルニア 」を所持する資格も失います。
「 ムジョルニア 」は相応しい者にしか持てないハンマー。
これを持てなくなるということは、ソーは神から人間にランクが下がったことになります。
「 人間 」となったソーがもう一度、「 ムジョルニア 」を手にする瞬間は感動です。
戦争をしないために戦うヒーローの誕生。
いわばソーが力の使い道を自分から「 他者のため 」に変えた瞬間だと考えています。
後にMCUシリーズの重要人物となるソーの弟「 ロキ 」。
彼の初登場作品でもあるので必見です。

マイティ・ソー ダーク・ワールド

公開日
2014年2月1日
原題
Thor The Dark World
上映時間
112分
キャスト
- アラン・テイラー(監督)
- クリス・ヘムズワース
- ナタリー・ポートマン
- トム・ヒドルストン
- アンソニー・ホプキンス
- ステラン・スカルスガルド
- カット・デニングス
- イドリス・エルバ
- クリストファー・エクルストン
- アドウェール・アキノエ=アグバエジェイミー・アレクサンダー
- レイ・スティーヴンソン
- ザッカリー・リーヴァイ
- 浅野忠信
- レネ・ルッソ
予告編
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
レビュー

今作はタイトルの通り、暗い演出が目立つ作品です。
前作とは違い、神秘的な作風ではなくドラマ「 ゲーム・オブ・スローンズ 」のような、中世ヨーロッパに架空の要素を加えたファンタジーになっています。
見どころは、第1作と前作「 アベンジャーズ 」で悪事を働いた宿敵ロキとソーが手を組む点です。
悪役は宇宙の闇が生んだ種族ダークエルフの支配者・マレキス。
彼の目的はエーテルという液状の物質で宇宙を暗黒化すること。
このエーテルをソーの恋人ジェーンが吸収したことをキッカケに物語は動き出します。
エーテルの設定は面白いですが、マレキスの生い立ちや動機に共感性があれば、もっと魅力的なキャラクターになったのではないかと思います。
中盤でマレキス率いるダークエルフ軍がアスガルドに侵攻します。
その際に起こった「 ある出来事 」がきっかけでソーは第1作目の追放前の思想に逆戻りします。
この場面でソーが下した決断に、主人公・王としての成長を感じます。
エーテルは後に「 リアリティ・ストーン 」というMCUシリーズにおいて非常に重要なアイテムになるので必見です。
マイティ・ソー バトルロイヤル

公開日
2017年11月3日
原題
Thor Ragnarok
上映時間
130分
キャスト
- タイカ・ワイティティ(監督)
- クリス・ヘムズワース
- トム・ヒドルストン
- ケイト・ブランシェット
- イドリス・エルバ
- ジェフ・ゴールドブラム
- テッサ・トンプソン
- マーク・ラファロ
- カール・アーバン
- 浅野忠信
- アンソニー・ホプキンス
予告編
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
レビュー

今作はSF・コメディ要素が濃くなり、伝記童話チックな明るい作風になっています。
今回のメインはソーの故郷アスガルドの破滅(ラグナロク)を如何に阻止するか。
しかし、その間にアスガルドへの復讐を企む死の女神ヘラが来襲します。
ソーは雷を操る武器「 ムジョルニア 」をヘラに破壊され、辺境の惑星に飛ばされてしまう。
その惑星は「 バトルロイヤル 」を開催する独裁国家で、ソーにとって最悪の連続だが、そこにはアベンジャーズ仲間のハルクがいた。
見どころは、ハンマーを失ったソーが一体どうやって事態を好転させるかという点。
「 アベンジャーズ 」でキャプテン・アメリカがアイアンマンに、「 スーツを脱いだら何が残る?」と皮肉っていたのを思い出しました。
既に「 ムジョルニア 」「 オーディンの息子 」といった数々の肩書を持つソーが、「 自分自身 」のアイデンティティに目覚めて覚醒するシーンは最高です。
映画「マトリックス(1999)」でのネオ覚醒シーンに似たカタルシス効果を得られると思います。
これまでのMCUシリーズの集大成「 インフィニティ・ウォー 」は、今作の「 直後 」から始まるので必見です。
ソー ラブ・アンド・サンダー

公開日
2022年7月6日
原題
Thor Love and Thunder
上映時間
119分
キャスト
- タイカ・ワイティティ(監督)
- クリス・ヘムズワース
- テッサ・トンプソン
- ナタリー・ポートマン
- クリスチャン・ベール
- クリス・プラット
- デイヴ・バウティスタ
- カレン・ギラン
- ポム・クレメンティエフ
- ショーン・ガン
- ジェイミー・アレクサンダー
予告編
監督は前作からのタイカ・ワイティティ。
ソーの恋人ジェーンも再登場し、本作では女性版ソーとして描かれることが決定。
長い間姿を消していたシフも登場。
さらにアメリカの各メディアがスター・ロードの登場を報道。
「 エンドゲーム 」でほのめかされたソーとガーディアンズのチーム「 アスガーディアンズ 」が本格的に動き出すかもしれません。
今回クリスチャン・ベール演じる悪役が「 ゴア・ザ・ゴッド・ブッチャー 」です。
映画版ソーの成長物語は、もう描ききったのではないかと思っていましたが、このゴアの登場でまだ足りないと感じさせられました。
ゴアは「 神殺し 」の戦士。
元々は貧しい環境を救済してもらう為に仲間と祈りを捧げる少年でしたが、次第に神を信じるのをやめ、追放されてしまいます。
神へのあらゆる理不尽に恨みを持つ悲劇の悪役です。
ソーの世界に神自体を敵対視する悪役の登場でMCUシリーズにおける、神という存在の意義が問われる作品になるかもしれません。
そうなると、雷神になったジェーンの命が心配です。
神々の世界の存亡を巡る、壮大なシリーズの集大成になるのではないかと期待しています。
まとめ
マイティ・ソーシリーズは北欧神話をモチーフにした異色のヒーローだと思います。
神々の世界が遠くの人間界に影響を及ぼすと神話にある様に、ジャンルの違う他のMCU作品との絡みも面白いです。
神を題材としたヒーローはマーベルを始め、DCなどのコミックにもいますが、個人的にソーが一番応援したくなる存在です。