今作「 アントマン 」シリーズ3作目から、MCUはフェーズ5に突入。
新たな最強ヴィランと、量子世界の謎が明かされます。
マルチバース・サーガの、長い旅が始まりました。
アントマン&ワスプ:クアントマニア
あらすじ
アベンジャーズに立ちはだかる新たな強敵 ”カーン” 未知の量子世界に入り込んだアントマン&ワスプが躍動する。
公開日
2022年2月17日
原題
Ant-Man and the Wasp: Quantumania
上映時間
125分
キャスト
- ペイトン・リード(監督)
- ポール・ラッド
- エバンジェリン・リリー
- ジョナサン・メジャース
- ミシェル・ファイファー
- マイケル・ダグラス
- キャスリン・ニュートン
予告編
キャラクター紹介
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー
タイトルの「 クアント(量子)マニア(狂) 」が示すように、今作の舞台は、量子世界です。
その世界は、亜原子レベルの極めて小さく、既知の物理法則の適用されない未知の領域。
もとシールズメンバーで天才物理学者であるハンク・ピム博士によって発見されたピム粒子によって、物質を縮小することが可能になり、アントマンとワスプという最小ヒーローが誕生しました。
また、「 アベンジャーズ エンドゲーム(2019) 」を筆頭に、量子世界はMCU全体に大きな影響を与えてきました。
今作の見所は2つ。
1つは、壮大かつ謎に満ちた量子世界。
そこでは奇妙な生物たちが、独自の文明を築いて暮らしています。
小説では書くことで、コミックスでは描くことで、それを生み出せますが、実写映画では、その世界そのものを創造することが必要となります。
かのスペースオペラ大作、あるいは、異世界ファンタジー大作のように。
今作では、まさに「 スター・ウォーズ 」や「 アバター 」シリーズの世界観に近しいものを感じました。
2つ目の見どころは、最強ヴィラン、征服者カーンです。
今作は、彼の顔見せ興行だと言っても、言い過ぎではないでしょう。
あのサノスに匹敵、いやそれ以上の強さ(指パッチンをしのぐ脅威)を誇ったラスボスとの、SF大戦争はエンドゲームの大決戦級の迫力でした。
ちなみに、ドラマシリーズ「 ロキ(2021) 」では、「 在り続ける者 」として、すでに顔を見せています。
量子世界、マルチバース(多次元宇宙)、征服者カーン… 今後のMCUでは欠かせないワードとなるでしょう。
蛇足ですが、普通のおばさんがマルチバースとカンフーで世界を救う新作映画「 エブリング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 」が気になって仕方がないです。
マルチバース世界は、なんでもアリなのでしょうか。
いや、それとも、なんでも蟻?
MCUフェーズ4(「 ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス(2022)」他)が、マルチバースの紹介だったとすれば、
フェーズ5(マルチバース・サーガ)の今作からが本番の始まりですね。
エンドロールの衝撃に耐えられるか?