MCU随一とも言える「 継承 」の物語。
最高最強のヴィランズ vs 最高至上の仲間達との物語。
そして・・・No Way Home.
北米、英国、韓国では上映され、SNSはネタバレ多数ゆえ、ネタバレ承知の考察レビューになります。
スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム
公開日
2022年1月7日
原題
Spider-Man: No Way Home
上映時間
149分
キャスト
- ジョン・ワッツ(監督)
- トム・ホランド
- トビー・マグワイア
- アンドリュー・ガーフィールド
- ゼンデイヤ
- ベネディクト・カンバーバッチ
- ジェイコブ・バタロン
- ジョン・ファヴロー
- ジェイミー・フォックス
- ウィレム・デフォー
- アルフレッド・モリーナ
- ベネディクト・ウォン
- ニー・レヴォロリ
- マリサ・トメイ
予告編
公式サイト
作品評価(5つ星)
- 映像:
- 脚本:
- キャスト:
- 音楽:
- リピート度:
- グロ度:
- 総合評価:
考察レビュー
SF作品・・・いや!スーパーヒーロー作品は、アメリカでも日本でも登場から100年経過に近づき、半世紀以上前に創造されたスーパーヒーロー達が現在でも語り継がれる。
そんな世界描写は現実の文明の進化と共に多岐にわたり、彼等は多元宇宙に、時間渡航に、平行世界で勝手都合に結びつき、
フラクタル画の様に無限増殖を起こすマルチバースに突入している。
日本の仮面ライダーも同様な展開をしている。
少々稚拙ではあるが。
今作でもMARVEL劇場作品の最初の成功とも言えるトビー・マグワイア版スパイダーマンから、グリーンゴブリン、ドクター・オクトパス、サンドマン。
アンドリュー・ガーフィールド版アメイジングスパイダーマンから、エレクトロ、リザードがMCUスパイダーマン対して恨みを向けて襲ってくる。
ここに先ず注力すべきは、今作までトム・ホランド版ピーター・パーカーは、自分に対して直接的な遺恨を持って襲われたことがなかった点だ。
強いて言えば、過去は新聞社編集長。
今回は有名ニュースキャスターとして、デイリー・ビューグル社からアンチ・スパイダーマン先導者として、J・ジョナ・ジェイムソンのみが「 エンドゲーム 」以降の世界に迷い込んでいたのか?
今作ではピーター・パーカーの苦渋が明確化していく。
彼等は失った者、救えなかった償いを昇華する。
MCUピーター・パーカーは、その様を垣間見て理解し感謝する。
何故ならピーター・パーカーは、見て見ぬ振りをしてきていた現実に向き合う覚悟をするからだ。
MCUピーター・パーカーは、トニー・スタークを筆頭に最強最高の大人に庇護されてきていた。
更にその大人達に向けられた敵意に対峙していたが、初めてスパイダーマン本人に向けられる敵意を知ることになる。
だからこそ「 大いなる力には大いなる責任を伴う 」の精神が、MCUピーター・パーカーに与えられる。
それはスパイダーマンが真実の「 親愛なる隣人 」であり、本物のスーパーヒーローとして、アベンジャーズの純粋を継承していく存在に成り得た。
大人は子供の願いは聞くが、意見は聞かず一蹴する。
子供は覚悟も責任もなく願う。
しかし、いつまでも子供のままではいられない。
No Way Home.
まとめ
そもそもの結末は、今作までのサブタイトルに秘められていた。
- Homecoming(帰郷)
- Far From Home(遠く離れて)
- No Way Home(帰るべき場所はない)
少年は今、万感の思いを持ってHERO(大人)に成った。