バットマン3部作 ダークナイトシリーズ(トリロジー)はこの順番でみるべし

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第3作「 ダークナイト・ライジング 」(2012)

©ダークナイトライジング

公開日

2012年7月28日

原題

The Dark Knight Rises

上映時間

165分

キャスト

  • クリスチャン・ベール
  • トム・ハーディ
  • アン・ハサウェイ
  • マイケル・ケイン
  • モーガン・フリーマン
  • ジョセフ・ゴードン・レヴィット
  • ゲイリー・オールドマン

予告編

公式サイト

ダークナイト・ライジング

ダークナイト・ライジングの解説

シリーズ最終章「 ダークナイト・ライジング 」

シリーズ最長の上映時間にして凄まじい完成度を誇ります。

3部作となれば1つは駄作があるものですが、ダークナイトトリロジーは別格。

クリストファー・ノーランの凄さを知ることができます。

ダークナイト・トリロジー最終章。

キャッチコピーは、伝説が、壮絶に、終わる

上映時間は驚愕の245分。

トイレにも行けません。

狂気の沙汰です。

新たな顔ぶれであるキャット・ウーマン、ベイン、ジョン・ブレイクが登場し、ダークナイトから8年後が描かれます。

ゴッサム・シティを救うため、原子爆弾と共に爆発したバットマン。

世間からは死んだと思われていたブルース・ウェイン。

クリスファー・ノーラン監督らしい締めくくりでした。

1人の監督がアメコミ映画シリーズ3部作を全て撮りきったのは、サム・ライミ監督のスパイダーマン3部作以来、史上2人目です。

シリーズ作品を1人の同一監督が全て撮り切る事例は、それほど多くない。

有名どころで言えば、ロード・オブ・ザ・リング〜ホビットシリーズで監督を務めたピーター・ジャクソン。

インセプション 」を見た人であれば分かると思いますが、最後にコマがテーブルの上でグルグルと回っていたシーン。

それが現実 or 非現実なのか?

分からないまま物語が終わりました。

エンディングで執事のアルフレッドがブルース・ウェインをカフェで見かけシーンに注目しましょう。

これは現実 or 非現実か?

観客の想像にお任せという形で物語が完結するのですが、後になってバットマンを演じたクリスチャン ベールが、このシーンは現実だという意見を明らかにしました。

あなたはどう思いましたか?

原子爆弾を持って早く逃げろや!

と思う観客の気持ちを裏切り、セリーナがブルースにキスをしたシーンを思い出しました。

爆発まで2分切っているのにも関わらず、呑気にキスをしていた2人の姿が印象的でした。

作品評価

映像
脚本
キャスト
音楽
リピート度
グロ度
総合評価

考察レビュー

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今作は大きく分けて3つ。

1)奈落に堕ちた者たちの再生物語

2)二律背反に拗れた連中の自己欲求は我々の甘い痛みで感じあえる

3)貴方の持つ「 闇 」を「 陽射」 にするキッカケになるだろう

前作「 ダークナイト 」から8年後のゴッサム。

ジョーカーと共に倒したトゥー・フェイス正体は、ゴッサムのハービー・デント検事長。

バットマンとゴードンは、この事実を隠蔽し検事長殺害犯をバットマンとして隠蔽した。

デントが作った犯罪防止方法は実現し、ゴッサムは表面的に平和な都市となっていった。

この現実から逃避し隠遁していたブルースは、これから起こりうる現実に戸惑う。

8年振りにバットマンとして立つが真なるヴィランには太刀打ちできず敗北。

真なる自分と向き合い何度も何度も嫌悪苦渋しながら立ち上がる。

闇が闇を狩ることのカタルシスが8年前に失われた。

バットマンはゴッサム一般市民の代弁者だったのだろう。

我が世の春を謳歌していのは、虚栄と欺瞞に満ちた特権富裕層たち。

ベイン(影の同盟)によるテロの結果、鬱積した市民はベインの詭弁によって、死刑を実行する暴徒と化した。

その姿は「 個 」に例えれば、ブルースがバットマンとして行ってきた姿だ。

ベインに敗れ、身体喪失状態で地下牢獄「 奈落 」に堕とされ寝たきりののまま、ゴッサムの現状を目の当りににしていく中で、

厭世的に闘い生きてきたブルースは、自身の恐怖に苦痛に克己し、若々しく雄々しくBATMANとして復活する。

セリーナの立ち位置を考察すると長くなりそうなので、いつか別の機会に。

単純にまとめるとバットマンにとっての峰不二子ちゃん?

8年前にバットマンが消え、表面的に平和なゴッサムの姿は、現代の日本やアメリカの様だ。

腐敗にまみれて、本質に気付き対峙していない。

そんな中で善であれ悪であれ真っ直ぐに生きた者が社会を新しく変えていくのだろう。

「 誰でもヒーローになれる。特別なことをしなくても。傷ついた少年の肩に上着をかけて“世界は終わりじゃない”と励ませばいい 」

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記事の監修者

ドキュメンタリー専門の独立系映画会社 / 当メディアでは、映画・韓国ジャンルを幅広く配信中。

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