第4作『ロボコップ』(2014)リブート版

あらすじ
物語の舞台は2028年。世界をロボットテクノロジーで支配する巨大企業オムニコープ社。ある日、任務中に重傷を負った警官アレックスは、オムニコープ社のテクノロジーにより、サイボーグ警官ロボコップとして復活を遂げるのであった。
公開日
2014年3月14日
原題
RoboCop
上映時間
117分
キャスト
- ジョゼ・パジーリャ(監督)
- ジョエル・キナマン
- ゲイリー・オールドマン
- マイケル・キートン
- サミュエル・L・ジャクソン
予告編
公式サイト
なし
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー

シリーズ初のリメイク作品。
今作のマーフィーは、ロボコップになった直後からサイボーグになる前の記憶を引き継いでいます。
その為、今回のロボコップには担当医が存在します。
ロボコップの開発計画を立てたオムニコープは「 ロボコップ 」をあくまでも自社の「 製品 」として警察の職務を任せます。
担当医は「 ロボコップ 」となったマーフィーを家族に再会させるべく奮闘。
このロボコップの人権を巡る周囲の人間模様が、旧シリーズにはなかった新たな着眼点であり、今作最大の見所といえます。
警察の汚職問題、企業とマスコミの癒着、情報操作などのリアルな社会風刺を始め、携帯の位置情報を使った操作等。
現代風にアレンジされたロボコップを堪能できます。
今作は報道番組のとあるセリフで幕を閉じますが、それは決して自国賛美を表したものではなく、軍事力や法治国家を国の偉大さであると誤解している人々に向けた皮肉だと解釈できます。
一瞬だけ映る1987年版のロボコップのイメージ画といったファンサービスも見所の1つです。
ロボコップシリーズ(トリビア)
主人公のロボコップ役
主人公のロボコップを演じたのは、ピーター・ウェラー。
ウェラーは、ロボコップのコスチュームを着るときに、特殊なセットアップが必要だったため、演技に制限があったと語っています。
ロボコップが使う拳銃
実際に存在するベレッタM93Rという銃をベースにデザインされました。
また、ロボコップの銃声は、金属音をミックスしたもので作られています。
ポール・バーホーベン(監督)
彼は自身の経験を元に、警察の制服や車両、建物などを細部まで再現しました。
警察署の建物は、実際にデトロイト市内の廃墟となったビルを使用して撮影されました。
エド209
エド209というロボットは、ストップモーション・アニメーションで作られました。
エド209の特徴的なデザインは、蜘蛛や甲虫の外殻をヒントにしていると言われています。
ロボコップ2
ロボコップ2では、ロボコップのプロモーション用に作られた「 RoboCop 2.0 」という新型ロボットが登場します。
このロボットは、ハリウッドで実際に作られたフルスケールの模型を使用して撮影されました。
テレビシリーズ「 ロボコップ 」
映画シリーズに登場しなかったロボコップのパートナー(アン・ルイス刑事)が登場します。
アン・ルイス役のナンシー・アレンは、後に映画「 ロボコップ3 」にも出演。
まとめ

「 ザ・バットマン 」等、近年ではシリアス路線のダークヒーロー映画が盛んになって来ましたが、「 ロボコップ 」はその先駆けといっても過言ではありません。
過激なバイオレンス描写や、様々な社会風刺を含んだ本シリーズからは、他のヒーロー映画には出せない魅力が詰まっていると思います。