第7作「 バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ 」(2022)
公開日
2022年1月28日
原題
Resident Evil: Welcome to Raccoon City
上映時間
107分
キャスト
- ヨハネス・ロバーツ(監督)
- カヤ・スコデラリオ
- ロビー・アメル
- ハナ・ジョン=カーメン
- アヴァン・ジョーギア
- トム・ホッパー
- リリー・ガオ
- ニール・マクドノー
- ドナル・ローグ
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー
本作はゲーム版「 バイオハザード 」シリーズの原点に立ち返ったリブート作品です。
物語は、1998年のラクーンシティを舞台に展開され、主人公のクレアは、行方不明になった兄クリスを探すため、ラクーンシティにやってきます。
一方、T-ウイルスの研究を行っているアンブレラ社は、実験場としてラクーンシティを選び、T-ウイルスを流出させてしまいます。
T-ウイルスの感染拡大によって、ラクーンシティはゾンビたちで溢れかえり荒廃。
クレアは、T-ウイルスの流出を阻止するため、地元の警察署に身を寄せ、刑事のレオンや市民たちと共に、アンブレラ社の暴走に立ち向かいます。
一方、アンブレラ社は、自らの研究によって生み出した人造生命体「 ネメシス 」を送り込み、クレアたちを追い詰めるも、
クレアたちは、ネメシスとの壮絶な戦いの末、アンブレラ社の秘密を解き明かし、T-ウイルスの危険性を訴えます。
しかし、すでにアンブレラ社は、別の都市で新たな実験を進めていたのでした。
考察レビュー
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ゲームとホラーへの原点回帰したReイマジネイション。
全米では評価されるが、ゲーム発祥の日本では賛否両論か?
ホラー映画の面白さを2次元のゲームで、リアル体験させてくれた金字塔を思い起こそう。
1996年「ばぁ~いおはざ~どぉ 」このCMワードに何度震えたことか。
僕はPLAYSTATIONかセガサターンを悩み、結局はPSを購入した。
そもそも、ジョージ・A・ロメロの「 ゾンビ 」好きな僕にとって、バイオハザードは素晴らしいゲームであった。
「 勝つ 」ではなく「 無事に脱出 」が結果であり、「 死 」はそのもの。
ダメージはそのまま操作性に反映する。
それまで疑問だったRPGの理不尽を払拭してくれた。
その後に、ゲームはリメイクも含め、現段階でシーズン7までヒットしている。
映画はゲームを本編とするなら、スピンオフ的な展開。
新主人公のアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)で全6作がバイオハザードシリーズとして展開された。
ゲームの熱烈ユーザとして、実写版の初回作は、名称だけの単なるゾンビ・パニックに思えてならなかった。
しかし、パート1以降、ゲームに登場するキャラクターが登場し、ゲームの世界と親和性を高めたことで、シリーズとして大成功となった。
ただし、一般認識の弊害として「 バイオハザード 」はアクション・ホラーとして印象づいた。
それを踏まえ、今作はゲームに即した原点回帰を積極的に展開し、物語もゲームの「 バイオハザード 」と「 バイオハザード2 」の展開を主軸に再構築されている。
そもそも、この2ゲームは、基本的に同じ時間軸で展開してることを融合推察し、ゲームシーンの間合いの埋め込みで、映画の物語を紡ぎ併せている。
しかも、ゲームそのものが、初期作品を時代的にリメイクしており、リメイク世界も融合させている。
往年のゲームファンにとって、ゲームの中で見たシーンやアイテム・仕掛けの配置が嬉しい。
大きく深い「 バイオハザード 」製作陣への憧れと畏敬が伝わってくる。
だからこそ、日本人が構築したゆえの日本人的感慨と、欧米人が感じた世界観と感慨の差違もある。
この「 差違 」を否定するのか受容するのか?
それが日本での評価の分かれ目になるだろう。
僕は非常に愉しんで、今後のシリーズ化も期待したい。
逆説的に、アリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)の登場により、ユニバース展開もアリに思える。
本編でゲームの「 バイオハザード3 」と「 バイオハザード:CODE:Veronica 」を示唆している。
だからこそ続編を期待したい。
ウィルス進化による人類の脅威や強制進化は、新型コロナワクチン陰謀論者にとって「 映画が未来予測している 」なんて材料にされないことを願う。
夢で終わらせない! ちっぽけな願いでも。