【 韓国映画 おすすめ 】「 母なる証明 」トジュンのラストシーンを考察
映画ライフ楽しんでますか?
久しぶりの韓国映画レビューとなります。
今回は、ペンネーム(@ペンペン)さんからの投稿レビューです。
こんにちは!ペンペンです。
今作は、なかなか重苦しい内容でした。
韓国映画は、雰囲気作りがとにかく上手く、夢中になってしまう魅力がありますよね。
「 パラサイト 」で韓国映画に興味を持った人が多いかと思います。
画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
母なる証明
公開日
2009年10月31日
上映時間
129分
キャスト
- ポン・ジュノ(監督)
- キム・ヘジャ
- ウォンビン
- チン・グ
- ユン・ジェムン
予告編
なし
公式サイト
なし
感想レビュー
好きだった点
冒頭のシュールな場面が好きでした。
ベンツに当て逃げされ、復讐のためにゴルフ場に駆けていくシーン。
「 この町でベンツが行くのはゴルフ場に決まってる 」という謎のセリフ。
カートに乗ったひき逃げ犯たちに襲いかかろうとするも、タイミングがグダグダですっ転ぶシーンなど。
序盤からぶっ飛んでいましたね。
よって、この時点では、トジュンをただのおバカキャラだと思っていました。
「 え、これコメディなの? 」と思ったほどでして、その後にとんでもない展開になるとは。
いや、それを知っていた状態でこの作品を見たんですけどね(笑)
嫌いだった点
アジョンの正体を知ったシーン。
アジョンの携帯に重要な秘密があると読んだ母は、彼女の親友に接近。
その少女が2人の少年に脅迫されている場面に遭遇し、彼女を助けた母。
母はジンテに連絡を取り、お金を渡して2人を尋問させます。
すると、アジョンは生活のために、お金やお米をもらって男と寝ていることが判明。
そしてこっそり、携帯で寝た男の写真を撮っていたということでした。
最低の女じゃないですかこいつ(笑)
印象に残ったシーン
トジュンが「 バカ 」という言葉に反応してキレるシーン。
劇中でトジュンがキレるシーンは下記のとおり。
- ひき逃げ犯たちと警察での事情聴取シーン
- ドアミラーを壊されて「 このバカ野郎 」と言われたシーン
- 逮捕後の母との面会シーン
- 刑務所で囚人にバカとからかわれて飛び蹴りしたシーン
この「 バカと言われてキレる性格 」が伏線になってるとは思いませんでした。
考察・疑問点
アジョンを殺した犯人は本当にトジュンなのか?
犯人は本当にトジュンでした。
それが先ほど書いた「 バカと言われてキレる性格 」の伏線回収となっています。
実は被害者のアジョンが放った「 余計なことを言うな、バカ野郎 」というセリフにキレたトジュン。
そばにあった石を投げてしまい、アジョンの後頭部に命中して殺してしまったというのが真相でした。
2人は顔見知りだったわけではなく、あの夜たまたま出会って馬鹿にされたから殺してしまい、気が動転して記憶が混乱。
自分が殺したことすら覚えていないのです。
トジュンはどうして「 バカ 」と言われてキレてしまうのか?
母から「 バカにされたらやり返せ 」と子供の頃に教えられたからです。
「 1発殴られたら2発殴り返せ 」とも言っていたようで、半沢直樹の倍返し精神ですね。
ラストシーンの意味
ラストは、バス旅行の前に息子から受け取った針を刺し踊って終わりでしたが、最初はよくわかりませんでした。
ラストの直前、母は廃品回収のおっさんを殺し、家を焼きつくして証拠隠滅をしています。
「 その焼け跡 」から拾った針を息子に渡されました。
これが「 もしかして、私の犯行だと息子は気付いたのではないか? 」と母を苦しませるわけです。
しかし、自分の中でこの事件は終わっていることなので「 ツボに針を打って記憶を消した 」ということなのです。
まとめ
ポン・ジュノ監督は、本当に才能ある人だと感じます。
他にも「 殺人の追憶 」「 グエムル 」などがありますが、社会問題をテーマとした作品が得意なのでしょうか。
「 パラサイト 」で一躍有名になり、アカデミー賞で四冠に輝くなど、凄まじい勢いで功績を残していますよね。
この機会にポン・ジュノ作品をコンプリートしたいと思います。
▶︎ ポン・ジュノ作品(まとめ)
↓ ↓ ↓ ↓
ウォンビンの顔をご覧ください。
この人めちゃくちゃ演技うまいんですよね。
間の抜けたキャラを演じたかと思うと、ヤクザキャラを演じたりとですね。
女優キム・へジャも、これでもかという程におばさんキャラ演じていて好感が持てましたね(笑)