こんにちは!ペンペンです。
僕はゾンビ映画にハマっていた時期があり、バッタバッタと倒していく様が爽快なんですよね。
しかし、本作は一味違うと聞いていたので、ワクワクしながら見ました。
新感覚のゾンビ映画を見たい人には、超おすすめです。
画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
新感染
公開日
2017年9月1日
上映時間
118分
キャスト
- ヨン・サンホ(監督)
- コン・ユ
- キム・スアン
- チョン・ユミ
- マ・ドンソク
予告編
感想レビュー
好きだった点
主人公のソグが精神的に成長していく点。
映画ではあるあるの展開ですが、やはり王道が一番かと。
ソグは妻と別居状態でした。
仕事を優先し、他人の心配をしても一銭の得にもならないと考えるような人間です。
ある意味で冷徹、合理主義的な性格が序盤からはっきりと描かれており、ゾンビに襲われている乗客を見ても、助けようとしません。
ソグにとっては、自分と娘・スアンの安全が最優先であり、それ以外は眼中になし。
このような危機的状況下では、自分を守るのが精一杯かと思いますが、以前から自己中心的な性格だったわけです。
とはいえ、周りの人から影響を受けて、少しずつ人を助けるようになっていきます。
最終的には死んでしまいますが、もし最初の性格のままだったとしたら、娘のソアンを守りぬくことは不可能だったと思います。
嫌いだった点
どんな映画にも必ずいる嫌なやつ代表のヨンソクです。
序盤のソグとよく似ており、最後までその性格をブラさないキャラでした。
ゾンビがいる車両を隔てて、取り残された生存者を見捨てようとするなど、自分のことしか考えていないのは、序盤のソグと共通するものがあります。
自分が逃げるために、他人をゾンビの群れに放り込むようなことを平気で行う始末です。
こういう悪役は必要かと思いますが、それにしてもやることが生々しくて見ていてゾッとしました(笑)
印象に残ったシーン
銃を一切使わずゾンビと戦い、車両を通り抜けて行くシーン。
ゾンビ映画と言えば、マシンガンや派手な銃撃戦のイメージが強いですよね。
本作はゾンビを殺すことよりも、バットや素手で殴ってひるませる方法で突破しています。
新感覚ゾンビ映画の誕生です。
普通の会社員であるソグ、チンピラ風のサンファ、高校野球部のヨングクなど、一般人の面々。
サンファは見た目に反して優しさと行動力があり、おまけに強いというギャップあるキャラで、一番好きでした。
考察・疑問点
ホームレスは何を知っていたのか?
あのホームレスはソウル・ステーションから来たパンデミックの生き残り。
しかし、特に感染の秘密を知っていたわけではないようです。
気になる人は、前日譚であるアニメ作品「 ソウル・ステーション パンデミック 」を見てみましょう。
老姉妹の妹(ジョンギル)が15号車のドアを開けた理由
ドアを開ける前に自らゾンビとなった姉の姿を見ました。
ジョンギルは、最後まで姉と一緒にいたいという気持ちがあったのでしょう。
それと、断固としてドアを開けない15号車の醜い人たちを見て、こいつらを巻き込んでやろうという気持ちもあったかと思います。
「 アロハ・オエ 」という歌と結末について
「 アロハ・オエ 」は、ハワイ王国の没落を悲しむ別れの歌。
スアンは、発表会でこの歌を歌うのを途中で止めました。
それは、1番聞いてほしかったパパが発表会に来ていなかったからです。
しかし、ソグに最後まで歌わなきゃ駄目じゃないかと言われます。
ラストシーンでプサンへ向かうトンネルに入り、その先にいたのは銃を構えた軍隊でした。
感染者かどうかを確認できないため、射殺命令が出たそのとき、トンネルの中から少女の歌声が聴こえます。
最後に自分を守るために犠牲となったパパのために、歌を最後まで歌ったわけです。
まとめ
今までにないゾンビ映画でした。
銃を使わないのがとても新鮮で、ハラハラ感がよかったですね。
話のテンポもよく、最初から最後まで全く飽きずに楽しめます。
2019年から続編の撮影が開始されたようなので、次回は劇場へ足を運んでみます。
↓続編のレビューはこちら