こんにちは、Johnです。
映画ライフ楽しんでますか?
今回は、ペンネーム(@mai)さんからの投稿レビューです。
映画ライターさんも40名ほどになり、データ管理も大変ですが、これもいい経験ですね。
改めてWindowsツールの使いにくさを実感しており、全てGoogleツールを使うようにしています。
Windowsツール全排除です。
はい、話がそれました。
▶︎ おすすめ邦画(まとめ)
ではサクッといきましょう。
画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
今作は、SEEDAの「 花と雨 」という同タイトルの曲が出来上がるまでを描いた作品です。
SEEDAが、自分自身の経験や考えを曲に落とし込むまでのエモーショナルな過程が描かれており、ファンに限らずとも突き刺さる作品となっています。
そんな今作の魅力を、HIPHOPファンではない私自身の目線でレビューしたいと思います。
目次
花と雨(作品情報)
公開日
2020年1月17日
上映時間
114分
キャスト
- 土屋貴史(監督)
- 笠松将
- 大西礼芳
- 岡本智礼
予告編
公式サイト
ネタバレ・感想レビュー
好きだった点
とにかく映像と音楽がセンスの塊です。
HIPHOPといえば、どこかアンダーグラウンドな世界観のイメージですが、今作もまさにその通り。
夜の街を薄暗い明かりの中歩く登場人物。
HIPHOPの音楽のテンポとエモーショナルな歌詞が絶妙にマッチしています。
映像としても、階段を上り下りする主人公ひとつ撮るだけでも定点で撮影したりと、かなり工夫されてました。
嫌いだった点
主人公へのフォーカスが薄いというのがストーリーに対する感想です。
今作の位置づけが「 SEEDAの伝記的映画 」ではなく「 花と雨ができるまで 」です。
SEEDAの幼少期や姉との詳細なやり取りを取り上げる必要はないのですが、
「 花と雨 」という楽曲自体が彼の今までの人生を投影させたものに近いので、彼の生い立ちを知らない側からするとどうしても描写が足りないと感じるシーンがありました。
幼少期からいきなり高校生まで時間が飛ぶので、その間の彼にどんな事があったのか?
どんな思いをしてきたのか?
を想像する他なく、その後のモヤモヤとした環境を描いた展開を考えると、そこの期間への言及があっても良かったのではないかなと思いました。
見どころ
映画と音楽の融合というハイセンスさと、笠松将演じる吉田の鬱屈とした表情が見どころ。
音楽やアンダーグラウンドな世界を描いた作品は多くあります。
その中でも、今作はテンポも良く音楽の使い方もうまく、オシャレ映像のオンパレードでした。
そして、笠松将のポテンシャルの高さ。
反抗的な態度も巧ければ、その合間に見せる内からふつふつ湧くような鬱屈した表情。
そして、後半の涙を流しながら歌詞を書くシーン。
口数も多くなく、素直に言葉を紡ぐことが苦手な主人公の感情を、表情や態度ひとつで示せる演技力の高さが光っていました。
特に、ラスト近くの涙を流しながら履歴書に歌詞を綴っていくシーンは、彼の大きな変化を示すものでもあり印象的でした。
考察・疑問
前半・後半での「 リアル 」の意味
今作のキーワードのひとつとして「 リアル 」というものが挙げられます。
劇中、吉田はよく「 リアル 」という言葉や意図を示してました。
しかし、その意味するところは前半と後半で大きく異なります。
前半では、「 リアルなストリート 」という意味で吉田はこの言葉を使います。
日本は生温くて、こんな環境や思考で作られたHIPHOPにはリアルさが足りないと周りに語るのです。
しかし、後半では「 自分の生きる世界に根差した 」という意味で使われます。
その変化に大きく影響を与えたのが、今作のキーパーソンでもある姉の「 でもこれがあなたの世界でしょ 」という言葉だと思います。
吉田自身でさえも、自分に何が足りてなくて周りに響かないのか分からずにいた時から、姉には彼に欠けているものや彼が気づいていない彼の魅力を知っていたのだと思います。
だからこそ、彼の音楽の本質を変えるようなセリフをさらっと言えてしまうのでしょう。
その時は響かなかった言葉でも、姉が亡くなって、彼女の持っていた履歴書に自分のことを綴るうちに、静かに涙を流すのです。
初めてに等しいくらい、彼は自分のことを歌詞に載せます。
イギリスでは日本人であることで差別され、日本ではイギリスにいたことでいじめを受ける。
そんなもどかしい環境への気持ちから、彼は常に日本を下に見て、海外こそが活躍すべき場所だと信じていました。
しかし、自分のリアルを綴れば音楽はどれだけでもエモーションになれるという心境になるのです。
そこが今作の大きな魅力でもあり、「 花と雨 」がやっと完成する場面でもありました。
ツイッターの声
今日はSEEDAの花と雨を紹介!!
今映画化されてまた注目されている 作品!映画もすごい面白くて曲はカッコよすぎだからみんなチェック!!— zen (@zen00453091) February 24, 2020
高1の時にSEEDAの花と雨を教えてくれた同級生と映画の花と雨、観に行きました。行けてよかった!めちゃくちゃいい映画。
— Yousuke Fujita (@imyousuke) February 25, 2020
映画『花と雨』を。ヒップホップアーティストSEEDAが2006年に発表した同名アルバムが原案。目の前の世界がすべてだと思い込んでしまう窮屈な季節のリアルで極私的なエピソードが物語るのは、何者かになりたい、自分を変えたい若者が抱く不器用な苛立ちや葛藤。 pic.twitter.com/yhyfAUC9gQ
— 岩尾知明【FMCOCOLO/FM802】 (@iwagon0920) February 24, 2020
#花と雨 アップリンク吉祥寺。アシッド裏社会ラップが奏でるSEEDAの自伝的映画。響/デイアンドナイトの笠松将さん、嵐電の大西礼芳さん演じる姉弟の繊細な描写が良かった。笠松さん本当に良い役者さんだなと改めて…。 pic.twitter.com/nYCistUi1G
— Mieko (@mimiekko) February 23, 2020
スクリーンで観る #花と雨 はこれが最後かなと見納めしてきた😭
この映画に出てるキャストさん全員演技が上手い!だから更にストーリーに引き込まれる🙋この作品に出会えて本当に良かったし、また何度でも観たい❤️
今日も推しがハンバーグをモグモグしてるの見れて幸せヽ(´▽`)/笑#笠松将 pic.twitter.com/AmHcZtw13V— ぷりかめ(´∀‘) (@follow_me223) February 20, 2020
あーーよかったなー
なんも考えずに見れた。
ほーんとによかった。いい映画時間だった。#笠松将 の繕ってる感がないのがストーリーと音に入り込めてよかった。#花と雨 のアルバムを連日聴いてた分、わぁーてなって感動した。より #SEEDA さんの音楽に興味が湧いた。
終わっちゃうの本当寂しいなぁ。 pic.twitter.com/mxLjQbkN2V— AMI424🦄🍓🐈🍇 (@AMI4244) February 19, 2020
映画「花と雨」でBES役でチラッと出た方凄く良かったなー。光根恭平さんって方なのか。999999999ってバンドのボーカルもやってるのか。ヤバイ人だけどスキルは確かって感じが凄く出てた。
— 颯爽 (@sassou_knife) February 18, 2020
『花と雨』(土屋貴史)、自分の身の置き場所をラップの世界に求める主人公の覚醒と再生の物語。邦画にはなかなかない乾いたタッチで、説明描写を削り、なおかつ「小さなカタルシス」も排して、ストーリーよりもドラマを積み重ねていく。一貫して主人公を見つめ続けたその先にある光。秀作でした。 pic.twitter.com/YsdxbaJeaf
— 竹澤収穫(映画と古本と、あと何か) (@gadget9007) February 19, 2020
映画記念。自分が日本のラップにガツンとハマった一番の最初はU send meだった。花と雨、Heavenはクラシック感が凄かった。夢中になった。当時色んなことが奇跡的に噛み合ったんだと思う。今聴いても感想は変わらない。目指しているところが高い。この曲も緊張感や密度が半端じゃない。
SEEDA 「光」— 人格その3 (@antimask1503) February 17, 2020
映画『花と雨』の劇中、いにしえの(軽く近づき難かった頃の)宮下公園辺りの雰囲気とかとても濃かったので、宮下公園前のヒューマントラストシネマで観れたのは僥倖でした。
初日のサイン会も宮下公園を眺める映画館前で、とても面白い体験でした。 https://t.co/tO6lluHJwD— 🎮いく🍏𝕠𝕟𝕠𝕣𝕚𝕟𝕘𝕠 (@In_Ga_Zn_O) February 20, 2020
花と雨バチクソ良かったな!!!!!映画館で演ってる内に観れて良かった!!!!!
— chun (@numb_dempa) February 17, 2020
やっと花と雨観た。
やべぇ!人生で初めて泣いたラップ花と雨
バリかっこいいアルバム花と雨
泣いた映画花と雨
クラシック花と雨 pic.twitter.com/7oe8QDihpJ
— 久保優二 くぼゆうじ (@junijuni_kubo) February 6, 2020
Youtube
Youtubeは1000人超えましたので、本格化させていきます。
是非チャンネル登録お願いしますベリーマッチ。
公式LINE
今年から公式LINEを始めました。
主な配信内容は下記の通り。
- 最新の映画情報
- 映画グッズの通販情報
- お得な割引クーポン
- プレゼント企画
まとめ
音楽好きならば勿論、音楽に興味がないよという人でも、主人公・吉田のもどかしさや葛藤に共感できてエモーショナルな気分になれる作品です。
▶︎ 音楽(レビュー)
そして、笠松将の主役としての存在感の大きさ。
その演技力の高さにも脱帽です。
笠松将の他の作品として、家族の温かさをユーモラスに描いた「 おいしい家族 」でのラフな弟役や、LGBTQ+の子がクラスにいるのでは?
というテーマを描いた「 カランコエの花 」でのクラスメイト役も素敵なのでそちらも是非ご覧あれ!
完