【 韓国映画 おすすめ 】「 藁にもすがる獣たち 」考察レビュー、大金の入ったバッグを見つけたらどうしますか?

藁にもすがる獣たち

こんにちは、Johnです。

映画ライフ楽しんでますか?

今回は、ペンネーム(@ジョナ)さんからの投稿レビューです。

たまにある書店やCDショップでの「 タイトル買い 」

今作もタイトルに釣られて見ることを決めました。

後に知ったのですが、新人監督キム・ヨンフンは、日本小説のこのタイトルに惹かれて、原作を元に脚本を書いたようです。

タイトルは作品の顔と言われますが、今作の中身はどうでしょうか?

他の日本小説を、原作の韓国映画と比較しながら、今作の魅力を書いてみます。

 

画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)

藁にもすがる獣たち作品情報)

藁にもすがる獣たち

©藁にもすがる獣たち

公開日

2021219

原題

Beasts Clawing at Straws 

上映時間

109

キャスト

  • キム・ヨンフン(監督)
  • チョン・ドヨン
  • チョン・ウソン
  • ぺ・ソンウ

予告編

公式サイト

藁にもすがる獣たち

作品評価

五つ星

映像
(4.0)

脚本
(3.0)

キャスト
(3.0)

音楽(BGM)
(3.0)

リピート度
(2.0)

グロ度
(3.0)

総合評価
(3.0)

 

藁にもすがる獣たち(感想レビュー) 

藁にもすがる獣たち

©藁にもすがる獣たち

好きだった点

うら寂(さび)れていて喧騒(けんそう)の絶えない港町である平沢市が、今作の舞台としてピッタリでした。

光と影のコントラストを活かしたキム・テソン(撮影監督)の腕が奮っていて、映画ならではの臨場感を愉(たの)しめました。

ジュンマンが、アルバイトで生計を立てているサウナの店名が「 ユートピア 」というのも、皮肉がきいていますね。

原作者の曽根圭介も、サウナの従業員だったそうです。

シリアルキラーのヨンヒを演じるチョン・ドヨンや、女性に騙され借金地獄に落ちているテヨン役のチョン・ウソン、その他、豪華俳優たちの演技はさすがの一言でした。

韓国俳優たちの演技力には、目を瞠(みは)るものがありますね。

嫌いだった点

あえて最後まで見せない撮り方が好みではありませんでした。

シリアルキラーが登場人物A(女)を台に縛りつけて、チェーンソーまで稼働させて以下省略とか、大型トラックが登場人物B(男)に衝突して以下音声のみとか。

「 悪魔のいけにえ(1974年)」や「 ソウ2004年)」のように、トコトン突っ走る新人監督の冒険を見てみたかったです。

園子温監督みたいに、生首ゴロゴロ血飛沫プシューはやり過ぎですが(笑)

今作はよく言えば優等生的、悪く言えば、事なかれ主義という感じでしょうか。

よくできた素晴らしい作品だけど、個人的にはあまり好きではないというところです。

見どころ

ある日、10億ウォン(=約1億円)の入ったバッグをロッカーの中で見つけたらどうするか?

というシュミレーションを、追体験できる点が見どころです。

地獄から抜け出すために藁にもすがりたい、ヨンヒ、テヨン、ジュンマンの欲望が、二転三転としながらぶつかり合います。

もしも自分が大金入りのバッグを手にしたら?

お気に入りのキャストに感情移入しながら、夢想するのも楽しいですね(すみやかに交番に届けましょう)

藁にもすがる獣たち(考察レビュー) 

藁にもすがる獣たち

©藁にもすがる獣たち

オールドボーイ2003年)」は日本漫画原作の傑作でしたが、日本小説が原作の映画はどうでしょうか?

幾つか作品を挙げて考察してみます。

まずは、貴志祐介原作の「 黒い家 」

日本映画版(1999年)は原作の良さが生かされず酷いものでしたが、リメイクの韓国版(2007年)は、素晴らしい仕上がりでした。

次は、伊坂幸太郎原作の「 ゴールデンスランバー 」

日本版は2010年、堺雅人主演。

韓国版は、2018年、カン・ドンウォン主演。

これは、映画としての完成度の高さはさておき、原作寄りの日本版に軍配が上がっています。

最後に、村上春樹原作の「 バーニング(2018年)」

これは、今作と重なる点もあるのですが、クオリティーは高いけど原作とはほど遠く、個人的には好みではありませんでした。

日本小説を韓国映画に置き換えるのは、是か非か?

今作は、アリ。

原作者が韓国映画に憧れていて、監督も原作に惹かれたという両想いが成立しているからです。

まさに理想形ですね。

言い換えれば、そうでない場合、原作からの映画化は反対です。

前述の「 黒い家 」の場合、貴志祐介はリメイク版を絶賛し、自作に惚れ直したそうなのでアリ。

ゴールデンスランバー。

伊坂幸太郎は「 楽しませていただきました 」と韓国版にコメントを寄せていますが、社交辞令っぽい感じがするので、サンカク(笑)

バーニング。

村上春樹作品へのリスペクトは強烈に感じられましたが、片思いの感があるのでナシ。

監督が原作に魅力を感じて撮り、原作者もその映画を見て賛嘆する。

これくらいの関係性があれば文句なしの「 是 」ですね。

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まとめ

藁にもすがる獣たち

©藁にもすがる獣たち

パラサイト 」のアカデミー賞受賞、ドラマ「 愛の不時着 」の大ヒットもあり、いま韓国作品に多くの関心の目が向けられています。

今作も新人監督の長編デビュー作というのですから、驚きを通り越して呆れてしまいます。

これからも韓国映画界においては、決して驕らずマイペースに、良作を世界に送り出して欲しいと願います。