「 望み 」考察レビュー、愛する息子は殺人犯なのか?(原作はベストセラー小説)

当ページの画像はIMDbまたは公式サイトより引用
望み
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こんにちは、Johnです。

映画ライフ楽しんでますか?

今回は、ペンネーム(@ゆっちょん)さんからの投稿レビューです。

ある日息子が行方不明。

愛する息子は殺人犯か被害者か?

幸せな家族から一気にバラバラになってしまった石川家。

父、母、妹それぞれの望み。

それぞれが思う家族への気持ち。

感動のサスペンス・エンタテイメント。

画像の引用元:公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)

目次

望み

望み
©望み

公開日

2020109

上映時間

108

キャスト

  • 堤幸彦(監督)
  • 堤真一
  • 石田ゆり子
  • 岡田健史
  • 清原果耶
  • 三浦貴大
  • 松田翔太

予告編

公式サイト

望み

作品評価

[rate title=”5つ星”]

[value 3]映像[/value]

[value 5]脚本[/value]

[value 4]キャスト[/value]

[value 3]音楽(BGM)[/value]

[value 3]リピート度[/value]

[value 1]グロ度[/value]

[value 4 end]総合評価[/value]

[/rate]

感想レビュー 

望み
©望み

最初はどこにでもいるような家族像が描かれている。

仕事ができる父に、専業主婦をしながら家で働く妻。

受験勉強を頑張る娘に、怪我が原因で部活を辞めてしまいグレてしまった息子。

どこにでもいるような家族だったが、何日たっても息子が帰って来ない。

そんな時に事件が起こった。

作品のキャッチコピーでもある「 愛する息子は、殺人犯か被害者か 」

一瞬にして幸せな家族がどん底になっていく姿が描かれています。

母は息子が加害者であろうと、とにかく生きていて欲しい。

もしかして生きているかもしれない。

そう思った時の母の行動力の凄さ。

母は強し。

とはこのことだろう。

父は息子がそんなことするはずがない。

臆病者で優しい息子が加害者側ではないと信じる姿。

そして、この時代だからこそ事件の内容がSNSで広がる恐怖。

ただの妄想にすぎない、あれこれ書かれているSNSにマスコミに追われる日々。

顔も居場所も特定され嫌がらせされる毎日。

息子のことを考えながらもそれにも立ち向かう父の姿。

妹は私立受験を控えていて、兄がそんなことするはずがないとは分かっていても、加害者だった場合は受験に影響がでる。

だから被害者であって欲しいと願う。

それぞれの「 望み 」が描かれています。

子がいる親なら特に感情移入はしやすいとだろうし、また親が見て感じる感情は違うと思います。

私には兄と姉がいるので妹の清原果耶ちゃんのセリフで「 なんでこっちまで巻き込まれなきゃいけないの 」というセリフには胸に突き刺さるような感覚になりました。

家族って一括りだけど家族だからこそ連帯責任になってくるのだなと。

ストーリーが重たい内容ではあるけれど、そこにはしっかりと意味があってメッセージ性がある作品でした。

見て良かったと思いました。

好きだった点

堤監督作品は、日常生活がそのまま映像化されていて凄いリアルです。

私は堤監督作品が好きなので、今作の家族間に流れる空気のリアルさや何気ない会話が好きでした。

父が「 何もしなかったら何もできない大人になる 」と息子に言うセリフがあるのですが、それが今作の鍵になる言葉。

その言葉を聞き流すか受け入れるかで未来が変わる。

そのセリフがとても印象的で今でも心に残っています。

堤真一さん、石田ゆり子さん夫婦の演技が凄かった。

最後、父母が泣いている姿を見て泣きました。

声がでそうなぐらい泣きました。

ここまで映画館で泣いたのっていつぶりだろう。

それぐらい泣きました。

ハンカチ必須です。

嫌いだった点

嫌いな部分は特になかったのですが、強いて言うなら岡田健史くんの出演時間は短いと思います。

そもそも行方不明になってしまった役なので、登場してくるシーンは少ないと思いますが。

きっと思っているよりも少ないと思います。

岡田健史くんファンの方は少し物足りないのかもしれません。

見どころ

後半からラストシーンにかけては涙が止まらないです。

まさにラスト20分に秘められた思い。

すべての答えがラスト20分で知りたかった答えに導かれていきます。

そこはまさに見どころです。

考察・疑問点

とにかく加害者でもいいから息子に生きてい欲しい。

もしかしてのことなんて考えられない。

気が動転している時に貴代美の母がやってきて、ご飯の作り置きを渡し慰めているシーンは、途中から背中だけの映像になります。

マスコミから追われてカーテンも閉め切って真っ暗な家の中を、窓からの光が差しこみます。

その光は2人を照らしていて母・貴代美に味方はいるのだと。

支えられているのだと。

少しでも望む希望の光にも見えました。

まとめ

望み
©望み

原作は雫井脩介先生の「 望み 」

私は原作未読で結末を知らず見に行きました。

今作の結末を知ってしまうより、知らないまま見に行って欲しい。

もちろん原作なりの良さと表現の仕方があると思いますが、最後のシーンは、映像で見るから伝わる映像ならではの見せ方ではないかと。

「 望み 」を観て感じることはたくさんあると思います。

感動する。

その感情で泣くことはないだろうけど、とにかく泣ける。

心に刺さるサスペンスです。

ぜひ映画館で自分が思う感情を体験してください。

望み

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