第3作『クレージーモンキー 笑拳』(1980)

あらすじ
クンフーを学びたい若者(興隆)は空手道場の用心棒となった。次々に道場破りを倒していった興隆は人気者に。道場は繁盛していた矢先、悪逆な政府が雇った殺し屋に爺さんが殺されてしまう…。
公開日
1980年4月19日
原題
The Fearless Hyena
上映時間
98分
キャスト
- ジャッキー・チェン(監督)
- ジャッキー・チェン
- ジェームス・ティエン
- ヤム・サイクン
予告編
なし
公式サイト
なし
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー

モンキーシリーズ3作目、ジャッキー・チェン初監督作。
「 ルパン三世 」のモンキー・パンチが日本公開版に合わせた作画を描いています。
日本版では、Dr.スープによる独自の主題歌「クレージーモンキー」や挿入歌「モンキーマン」が流れます。
作曲家はキース・モリスン(昔は外国人だと思い込んでいました)
主人公シンロン(ジャッキー)は、行意門派の開祖である祖父(ジェームズ・ティエン)の仇を打つために、祖父と同門のチェンから奥義「 笑拳 」を学びます。
復讐のために修行に励むシーンは、まるで「 ロッキー(1976)」のようでもありますが、ジャッキー独自のユーモアと本格アクションが見どころですね。
基本の型、四股立ち、前屈の動作で、昔、自分も空手を習いに道場へ通っていたことを思い出しました。
ジャッキーのアクションは、基本を極めているからこそ編み出されるのだと思います。
体の動きと感情の動きを一体化させ、攻撃と防御に心の喜怒哀楽を体で表現する。それ即ち笑拳の極意なり。
ユーモアとカンフーの塩梅が良い感じに高まりクレイジーな金的で敵を叩きつけた後、なぜか「 子連れ狼 」のような演出がされたまま、終劇。
まとめ
シリーズは、このあと、日本公開順に、「 拳精 」「 少林寺木人拳 」「 龍拳 」「 蛇鶴八拳 」「 天中拳 」「 成龍拳 」と続きます。
ジャッキー映画の礎ともいえる今シリーズ。
中国3000年の歴史を背負った、ジャッキー拳法を堪能しましょう。