【 考察・解説 】「 メメント 」クリストファー・ノーランの原点(時系列シャッフル)

メメント
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映画ライフ楽しんでますか?

今回は、ペンネーム(@ジョナ)さんからの投稿レビューです。

難解な映画の1つとされる今作は、クリストファー・ノーランの原点。

時間軸が交錯する作風は、デビュー作の「 フォロウィング(1998)」に始まり、「 インセプション(2010)  」「 インターステラー(2014) 」でも展開されてきました。

「 テネット(2020)」は、ノーランの集大成とも言えます。

本記事では、今作の魅力と共に、難解だと言って放り出してしまわないための対処法を考えたいと思います。

画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)

目次

メメント

メメント
©メメント

公開日

2001113

原題

Memento

上映時間

113

キャスト

  • クリストファー・ノーラン(監督)
  • ガイ・ピアース
  • キャリー=アン・モス
  • ジョー・パントリアーノ

予告編

公式サイト

なし

作品評価

[rate title=”5つ星”]

[value 4]映像[/value]

[value 5]脚本[/value]

[value 4]キャスト[/value]

[value 4]音楽(BGM)[/value]

[value 5]リピート度[/value]

[value 1]グロ度[/value]

[value 4 end]総合評価[/value]

[/rate]

クリストファー・ノーラン作品(一覧)

  1. Following2001
  2. メメント(2001
  3. インソムニア(2002
  4. バットマン ビギンズ2005
  5. プレステージ(2006
  6. ダークナイト(2008
  7. インセプション(2010
  8. ダークナイト ライジング2012
  9. インターステラー(2014
  10. ダンケルク(2017
  11. TENET2020

感想レビュー

メメント
©メメント

好きだった点

俳優たちが魅力的でした。

10分という短時間しか記憶できないという、前向性健忘症という記憶障害を患っている主人公レナード。

「  L.A.コンフィデンシャル(カーティス・ハンソン 1997) 」でデビューしたガイ・ピアースが、タフで繊細な男を演じていますが、

「 セブン(デヴィッド・フィンチャー 1995) 」「 ファイトクラブ(1999)」のブラッド・ピットのような雰囲気が好きです。

細マッチョなボディーに刻まれた、メモ代わりのタトゥーの似合う俳優は、他に探せないでしょう。

そして、レナードを助ける謎の男テディをジョン・パトリアーノが演じています。

「  マトリックス(ウォシャウスキー姉妹 1999) 」で、人間側の裏切り者・サイファー役も演じているため、何となく安易に信頼してはいけない雰囲気を感じます。

レナードの写真メモにも、「 彼(テッド)の嘘を信じるな 」と書かれており、冒頭でレナードに頭部を撃ち抜かれますが、今作のキーパーソンでもあります。

さらに、レナードを利用するウェイトレス、ナタリー。

マトリックス 」シリーズを通してヒロイン・トリニティ役で一躍有名になったキャリー=アン・モスですが、レナードのみならず見る者までが騙される名演技を披露していました。

この俳優陣が、物語に魅力を与えています。

もう1つ好きな部分はオチです。

今作は、本来的な意味でのオチは冒頭に来ますが、そうではなく最後にレナードが発する一言。

「 あれ? どこだっけ? 」

衝撃のラストを目の当たりにして、緊張感が高まる中、当の主人公から発せられた言葉に、

「(やっぱり)忘れたんかーい!」とツッコミを入れちゃいました。(関西人)

緊張感の続く展開からの、軽妙洒脱な素晴らしい幕締めだと思います。

嫌いだった点

初見でストーリーを把握するのが難しい点ですが、これは意見が分かれるところでしょう。

この分からなさ、さらには、妻の安否など、最後まで疑問点が解消されない曖昧さが魅力でもあるのですから。

その難点をクリアするポイントは、後述しますね。

見どころ

見事な脚本による演出が見どころです。

時系列をテープの巻き戻しのように、逆向きに進めています。

オープニングでは、ポラロイド写真に写った被写体が、どんどん黒くなっていくので、正真正銘のテープの逆回転です。

全編をそのように流しては、それこそ訳が分からないものになりますよね。

オープニング以降は、繰り返されるカット割により、時間の逆行が再現されます。

そのことで、主人公の記憶障害を追体験でき、レナードと共に過去を追求する( 妻を殺した犯人を追い求める )スリルが味わえるのです。

ちなみに、脚本の原案はクリストファー・ノーラン監督の弟であるジョナサン・ノーラン。

兄弟で引っ越し途中、車の中での会話がヒントになったそうです。

この演出こそ、今作の最大の魅力ですね。

考察・疑問点

メメント
©メメント

では、時間軸の交錯による難点は、どのように対処すれば良いでしょうか。

解決策は2つあります。

1つ目は、理解することをあきらめて、俳優の演技と物語の展開に身を委ねること。

そうすることで、監督の仕掛けた、記憶の混乱を深く堪能できますよ。

理解するな、感じろ、ですね。

2つ目は、構造を把握した上で見ること。

今作は、時間の逆行する「 カラー映像によるパート 」と、過去から現在へ進む「  白黒映像によるパート 」が交互に現れます。

カラーパートは巻戻し( ← ← )、白黒は再生(→ → )と認識しておきましょう。

また、カラーパートは現在から過去へ、白黒は過去から現在へ進むのだと覚えておけば、時間軸による混乱は、避けられるはずです。

最後に、レナードからの助言を引用します。

「 記憶よりも記録を信じろ 」

これで準備オーケイです。

あとは、ノーラン監督に、まんまと騙されちゃいましょう。(笑)

まとめ

メメント
©メメント

10数年ぶりに観賞しました。

以前は、時間軸が交錯していてよく分からないまま見終えた記憶がありましたが、その記憶自体定かではありません。

今回、見直したら難解というイメージが払われ、クリストファー・ノーランらしさがよく表れた名作だと改めて感じました。

間もなく公開される新作を観る前に、今作をリプレイしてみては、いかがでしょう?

「 あれ? 何を書いてたっけ? 」

メメント

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