映画ライフ楽しんでますか?
今回は、ペンネーム(@LEDMAXI)さんからの投稿レビューです。
今作は大きく分けて3つ。
- 奈落に堕ちた者たちの再生物語
- 二律背反に拗れた連中の自己欲求は我々の甘い痛みで感じあえる
- 貴方の持つ「 闇 」を「 陽射」 にするキッカケになるだろう
画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
ダークナイト ライジング

公開日
2012年7月28日
原題
The Dark Knight Rises
上映時間
165分
キャスト
- クリストファー・ノーラン(監督)
- クリスチャン・ベール
- マイケル・ケイン
- ゲイリー・オールドマン
- アン・ハサウェイ
- トム・ハーディ
- マリオン・コティヤール
- ジョセフ・ゴードン=レヴィット
- モーガン・フリーマン
予告編

公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
クリストファー・ノーラン作品(一覧)
- Following(2001)
- メメント(2001)
- インソムニア(2002)
- バットマン ビギンズ(2005)
- プレステージ(2006)
- ダークナイト(2008)
- インセプション(2010)
- ダークナイト ライジング(2012)
- インターステラー(2014)
- ダンケルク(2017)
- TENET(2020)
考察レビュー

好きだった点
バットマンは常にゴッサムの死刑執行人であること。
アルフレッドは常にブルースの人としての幸福を願う最愛の隣人であること。
ゴードンは常に彼をバットマン以外の何者でもないとして信じていたこと。
嫌いだった点
ベインにカリスマ性はあるが、ヴィランとしてのピカレスクカタルシスの欠落。
見どころ
前作「 ダークナイト 」から8年後のゴッサム。
ジョーカーと共に倒したトゥー・フェイス正体は、ゴッサムのハービー・デント検事長。
バットマンとゴードンは、この事実を隠蔽し検事長殺害犯をバットマンとして隠蔽した。
デントが作った犯罪防止方法は実現し、ゴッサムは表面的に平和な都市となっていった。
この現実から逃避し隠遁していたブルースは、これから起こりうる現実に戸惑う。
8年振りにバットマンとして立つが真なるヴィランには太刀打ちできず敗北。
真なる自分と向き合い何度も何度も嫌悪苦渋しながら立ち上がる。
考察レビュー

闇が闇を狩ることのカタルシスが8年前に失われた。
バットマンはゴッサム一般市民の代弁者だったのだろう。
我が世の春を謳歌していのは、虚栄と欺瞞に満ちた特権富裕層たち。
ベイン(影の同盟)によるテロの結果、鬱積した市民はベインの詭弁によって、死刑を実行する暴徒と化した。
その姿は「 個 」に例えれば、ブルースがバットマンとして行ってきた姿だ。
ベインに敗れ、身体喪失状態で地下牢獄「 奈落 」に堕とされ寝たきりののまま、ゴッサムの現状を目の当りににしていく中で、
厭世的に闘い生きてきたブルースは、自身の恐怖に苦痛に克己し、若々しく雄々しくBATMANとして復活する。
セリーナの立ち位置を考察すると長くなりそうなので、いつか別の機会に。
単純にまとめるとバットマンにとっての峰不二子ちゃん?
まとめ

8年前にバットマンが消え、表面的に平和なゴッサムの姿は、現代の日本やアメリカの様だ。
腐敗にまみれて、本質に気付き対峙していない。
そんな中で善であれ悪であれ真っ直ぐに生きた者が社会を新しく変えていくのだろう。
「 誰でもヒーローになれる。特別なことをしなくても。傷ついた少年の肩に上着をかけて“世界は終わりじゃない”と励ませばいい 」