映画「 オッペンハイマー 」ネタバレなし考察・解説レビュー、日本人こそ見るべき広島・長崎 – 原爆の裏側

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文・ライター:三浦まさひろ

2024年3月29日公開、映画「 オッペンハイマー 」

「 インセプション 」「 インターステラー 」「 TENET 」で知られるクリストファーノーラン監督最新作です。

本作は、広島・長崎への原爆投下が扱われていることもあり、日本での公開日が未定となっておりました。

米国ではすでに公開され、アカデミー賞では作品賞を含む最多7部門に選ばれたことも、話題のひとつとなっています。

公開を心待ちにしていた作品なので、早速観てきた感想をまとめていこうと思います。

目次

オッペンハイマー

©︎Oppenheimer

あらすじ

第2次世界大戦中、才能にあふれた物理学者のロバート・オッペンハイマーは、核開発を急ぐ米政府のマンハッタン計画において、原爆開発プロジェクトの委員長に任命される。しかし、実験で原爆の威力を目の当たりにし、さらにはそれが実戦で投下され、恐るべき大量破壊兵器を生み出したことに衝撃を受けたオッペンハイマーは、戦後、さらなる威力をもった水素爆弾の開発に反対するようになるが……。

原題

Oppenheimer

公開日

2024年3月29日

上映時間

180分

予告編

キャスト

  • クリストファー・ノーラン(監督)
  • キリアン・マーフィ
  • エミリー・ブラント
  • マット・デイモン
  • ロバート・ダウニー・Jr.
  • ローレンス・ピュー
  • ジョシュ・ハートネット
  • ケイシー・アフレック
  • ラミ・マレック
  • ケネス・ブラナー
  • ディラン・アーノルド
  • デビッド・クラムホルツ
  • マシュー・モディーン
  • ジェファーソン・ホール
  • デベニー・サフディ
  • デビッド・ダストマルチャン
  • トム・コンティ
  • グスタフ・スカルスガルド
  • マイケル・アンガラノ
  • デイン・デハーン
  • オールデン・エアエンライク

公式サイト

オッペンハイマー

作品評価

  • 映像
  • 脚本
  • キャスト
  • 音楽
  • リピート度
  • グロ度
  • 総合評価
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オッペンハイマー考察レビュー

Oppenheimer
©︎Oppenheimer

アメリカからみた広島・長崎の原爆投下

1945年8月6日に広島へ、続いて8月9日長崎へ投下された原子爆弾。

広島で約14万人、長崎で約7万人、合計約21万人の命が奪われました。

広島にある原爆ドームを通して、原子爆弾が投下された事実は語り継がれます。

しかし、原子爆弾を投下したアメリカ側が「 どう感じていたか 」については、本作品を通して初めて知りました。

本作品を通してアメリカ側の反応を知り、ショックを隠せない気持ちになりましたが、アメリカ側にも様々な言い分があったことも理解できました。

年月が経つにつれ語られることが減っていく、広島・長崎の原子爆弾投下について本作品が描いてくれたことにより、今後の世代の人たちが知るいい機会になると思います。

オッペンハイマーの葛藤

原子爆弾を生み出し「 原爆の父 」と呼ばれた、オッペンハイマー。

優れた科学者だった彼と開発者たちは、この核兵器を作った先に起こる悲惨な未来をイメージできながらも、止めることはできませんでした。

原子爆弾が完成し、アメリカ大統領がその使用先を日本の広島と長崎に選定し、約21万人もの人の命を奪う結果に。

アメリカで多くの人から称えられながらも、被爆した人たちを想い「 私は手が血で汚れているように感じる 」と嘆いたオッペンハイマーの、葛藤が印象的でした。

日本人として許せることではありませんが、葛藤を抱えながらも原子爆弾を作った、オッペンハイマーにも苦悩があったことが分かりやすく描かれていました。

3時間と感じさせない没入感

「 私は常に観客の感覚に訴えかける映画を作りたいと思っています 」

インタビュー動画にて、このように語っていたクリストファーノーラン監督は、淡々と進む物語に様々な仕掛けをもたらせていました。

一番印象的だったのは、カラー映像とモノクロ映像の意味。

モノクロ映像の描写といえば過去の物語が描かれるのが一般的ですが、ノーラン監督は、主人公オッペンハイマー視点をカラー映像、対立するストローズ視点をモノクロ映像で描いています。

モノクロ映像だから過去の話だという常識に囚われていると、ついていけなくなります。

集中しないと置いていかれるからこそ、集中して見てしまう。

人々が一斉に足踏みをする音や、爆発の映像を交えて表現していた、オッペンハイマーの胸のザワつきも印象的でした。

常に思考を働かせて、3時間と感じさせないほど没入してしまう演出こそが、ノーラン監督作品の素晴らしさですね。

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