「 ばるぼら 」昭和の匂いを醸し出す心地よい作品(原作は手塚治虫)

ばるぼら
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こんにちは、Johnです。

映画ライフ楽しんでますか?

今回は、ペンネーム(@LEDMAXI)さんからの投稿レビューです。

  • 熟し落下した純愛は退廃と悦楽に昇華腐敗し新たな果実を結ぶ
  • 久しぶりに邦画でシネマを鑑賞した気分
  • アナタは欲望を剥き出し求めたいのか?

清潔な青空の下で普通で在りたいか?

サクッといきましょう。

画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)

目次

ばるぼら

ばるぼら
©ばるぼら

公開日

2020年11月20日

上映時間

100分

キャスト

  • 手塚眞(監督)
  • 手塚治虫(原作漫画)
  • クリストファー・ドイル(撮影)
  • 稲垣吾郎
  • 二階堂ふみ
  • 渋川清彦
  • 石橋静河
  • 美波
  • 大谷亮介
  • 片山萌美
  • ISSAY
  • 渡辺えり

予告編

公式サイト

ばるぼら

作品評価

[rate title=”5つ星”]

[value 5]映像[/value]

[value 4]脚本[/value]

[value 5]キャスト[/value]

[value 4]音楽(BGM)[/value]

[value 3]リピート度[/value]

[value 3]グロ度[/value]

[value 4.5 end]総合評価[/value]

[/rate]

感想レビュー

ばるぼら
©ばるぼら

好きだった点

令和の作品ながら昭和の匂いを醸した心地よい作品。

もともと手塚眞の映像表現は、旧き良きヨーロッパ文化を感じさせる

場面の導入や切替えで群像や息づく街を見せる手法は、昭和的な演出だけど、

クリストファー・ドイルの撮る映像美が古さも新しさも内包して現代的な質感を作り出している。

二階堂ふみのヌードや濡れ場も、彼女の肉体が最もほどよい女体の丸みと柔らかさで、過去作品で披露してきた裸体よりも熟して、

木からこぼれ堕ちる直前の果実の様な匂いを放っている。

ナルシズムを演じさせたらなかなかな稲垣吾郎。

彼の演じる美倉洋介を取り巻く女たち。

編集者を演じる石橋静香が演じる「 加奈子 」の静かな内包された愛欲。

美波が演じる恋人「 志賀子 」の挑戦的な肉欲。

そして洋介の夢幻妄想に現れる性欲。

このどれよりも、蠱惑的に扇情的な「 ばるぼら 」に魅せられる。

嫌いだった点

嫌いって程ではないけど、オカルト的な要素の扱い方が微妙だった。

最終的に、信者に囲まれる的なオカルトの典型にしなかったので良しとしましょう。

「 ばるぼら 」と母を自称する「 ムネーモシュネー 」と信者たちの関係性と謎をもう少し掘って欲しかった。

と思う反面、掘りすぎるとリメイク版「 サスペリア 」的に物語の方向性も変わってしまう可能性もあったのかもしれない

見どころ

手塚治虫の作品が常に内包している「 毒 」の魅せ方は、文学世界で描かれるフェティシズムが散りばめられている。

この異質なフェチ=「 毒 」に溺れていく様の快楽。

正常な社会から腐臭を感じていた者が、腐臭を放ち始める堕落への希望が痛々しく心地好さを感じて欲しい。

考察レビュー

ばるぼら
©ばるぼら

「 フィルムノワール 」から「 ヌーヴェルバーグ 」に遷うフランス映画が現代に蘇る。

激しくイキったJAZZがセロニアス・モンクやジョン・コルトレーンやハンク・モブレーが奏でる狂喜。

文学世界で描かれ、寵愛され沈殿していった耽美なナルシズム。

それはオスカー・ワイルドであり、マルキ・ド・サドであり太宰治であり芥川龍之介であり、貴方自身の心の叫び。

作品の中から皆様の狂気を模索できるのではないでしょうか?

昨今の邦画は騒がしいエンタメ系を中心に、大人向けなドラマは吉永小百合を筆頭に、ある一定の層に向けた物静かな感動作品に偏ってしまう。

今作は人間の狂気を静かに深淵を覗き見るような作品である。

まとめ

ばるぼら
©ばるぼら

若い頃は、有り余るエネルギーから常に嗜好が頽廃を求めていた。

しかし、改めて思う。

頽廃していきたいものだと。

ばるぼら

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