第7作『クリード チャンプを継ぐ男』(2015)

公開日
2015年12月23日
原題
Creed
上映時間
113分
キャスト
- ライアン・クーグラー(監督)
- マイケル・B・ジョーダン
- シルヴェスター・スタローン
- テッサ・トンプソン
- フィリシア・ラシャド
- アンソニー・ベリュー
予告編
公式サイト
なし
考察レビュー
ロッキーのライバルであったアポロ・クリードの隠し子、アドニス・クリードを主人公とした新章。
ロッキーからドニーへ。
スタローンからライアン・クーグラーへ。
過去の伝説から新たな伝説へ。
「 意思の継承 」というものがハッキリと描かれていて本当に素晴らしかった。
「 ロッキー1 」で描かれた何もないところから這い上がったハングリー精神。
今作では、また違った現代の悩みが丁寧に描かれていた。
真に素晴らしい伝説は過去にあるが、自分たちだって新しい伝説を作り出せるのだ。
監督のライアン・クーグラーの熱いメッセージに涙が止まらなかった。
第8作『クリード2 炎の宿敵』(2019)

公開日
2019年1月11日
原題
Creed II
上映時間
130分
キャスト
- スティーヴン・ケイプル・Jr(監督)
- マイケル・B・ジョーダン
- シルヴェスター・スタローン
- テッサ・トンプソン
- ウッド・ハリス
- フィリシア・ラシャド
- フロリアン・ムンテアヌ
- ドルフ・ラングレン
予告編
公式サイト
なし
考察レビュー
今作の敵役として「 ロッキー4 炎の友情 」でアポロ・クリードやロッキーと対戦したイワン・ドラゴと、その息子のヴィクター・ドラゴが登場する。
ライアン・クーグラーからスティーヴン・ケイプル・Jrが監督を受け継ぎ、因縁の戦いが描かれる。
過去からの1人立ち、父になるということが丁寧に描かれていた。
これまでのロッキーシリーズにはない素晴らしいラスト。
スポーツ映画史上、これほど素晴らしい落としどころは見たことがない。
ロッキーシリーズはナゼ名作なのか?
1976年に公開された1本の作品が世界を変えた。
映画「 ロッキー 」の製作予算は110万ドルほどでしたが、歴史的な大ヒットを記録。
1960~70年代のアメリカはベトナム戦争の敗戦、ウォーターゲート事件により苦しい時期にあった。
その頃のアメリカ映画は「 アメリカン・ニューシネマ 」と呼ばれている。
「 俺たちに明日はない 」(1967年)
「 イージーライダー 」(1969年)
「 明日に向かって撃て 」(1969年)
など主人公が体制や因習に抵抗する若者の敗北を描いた映画ばかりになっていく。
そんなムードだったアメリカにスタローンの「 ロッキー 」が登場。
「 ロッキー 」の大ヒットにより「 個人の可能性 」「 アメリカン・ドリーム 」への憧れを再燃させ、アメリカン・ニューシネマの終焉を決定的なものとした。
まとめ

映画史を変えた大名作「 ロッキー 」は、スタローン自身の私小説であった。
スタローンのように、自分の人生を賭けて挑戦した人間の話は、真に人を感動させることができると思う。
ロッキーという男の人生を通して、人生での戦い方を教えてくれる素晴らしい映画シリーズでした。