第5作「 ファイナル・デッドブリッジ 」(2011)

公開日
2011年10月1日
原題
Final Destination 5
上映時間
92分
予告編
キャスト
- スティーヴン・クォーレ(監督)
- ニコラス・ダゴスト
- エマ・ベル
- マイルズ・フィッシャー
- アーレン・エスカーペタ
- デヴィッド・ケックナー
- トニー・トッド
公式サイト
なし
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー

「 バスの足元注意 」や「 標識の橋のシールの真ん中が剥がれている 」というさりげない箇所だけを見て、先が読めたなら、あなたはもうFDマニアです(おめでとうございます)
シリーズ最終作は、まさにファイナルという気概にみなぎり、冒頭からの巨大な吊り橋の崩落する中を、主人公らが疾走するアクションシーンが見応え抜群でした。
グロさも前作までの比ではなく、映像の進歩というよりも、R18指定の本領発揮という体(てい)ですね。
ただし、持ち味のB級感や安っぽさが消えてしまっています。
FDファンとして、嬉しいのは、しばらくぶりの不気味な検死官の復活。
これこそが、時系列マジックの伏線ともなっていました。
残虐シーンは拷問エンタメ(拷問エンタメってなんだよ笑)の「 ホステル 」よりも「 SAW 」に近いです。
レーシック手術シーンは、キングの短編(麻酔が効かないまま話せない、動けないやつ)のようで、恐怖しかありません。
痛い痛い怖い怖い。
エンドロールでは、全シリーズの、死亡シーンダイジェストでカタルシスが得られるということはなく、検察官の捨て台詞「 君たちも気をつけ給え 」
そして、物語は振り出しへ戻ります。
トリビア
本シリーズで最も長い「 オープニング・ディザスター 」橋の災害は 4 分 44 秒続く。
(約 11 分) バスに乗ると「 デッド コースター 」(2003)で事故を引き起こした丸太を運ぶトラックが見える。
「 ファイナル・デスティネーション 」シリーズ初のIMAX公開作品。
(25分頃) 追悼式でアイザックの名前が読み上げられると、ネイサンは「 死んだ人が見える 」と言ったが、これは「 シックスセンス 」(1999)からの引用。
体操のシーンでは延長コードのプラグが頭蓋骨のように見え、死を予感させる。
まとめ
ファンの間で、死のピタゴラスイッチと呼ばれ、死の博覧会とも呼ばれ、あるいは、死神との仁義なきたたかいでもある、FDシリーズ。
もし、胸騒ぎがしたり、虫の報せを受けたら、十分に気をつけましょう。
死とは、常に、身の回りに潜んでいるもの。
荒唐無稽な、このシリーズが教えてくれるのは、その1つだけなのです。