「 執行者 」死刑制度の是非(韓国映画 おすすめ)

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韓国映画週間ということで、韓国のおすすめ映画を紹介します。

テーマは、死刑制度。

テーマ自体はかなり重いです。

目次

執行者

©️執行者

公開日

2009年10月9日(日本未公開)

上映時間

96分

キャスト

  • チェ・ジンホ(監督)
  • ユン・ゲサン
  • チョ・ジェヒョン
  • パク・イナン
  • チャ・スヨン
  • チョ・ソンハ

予告編

公式サイト

なし

感想レビュー

©️執行者

好きだった点

死刑囚と刑務官の友情は少し胸がつまりそうでした。

なぜなら、相手は強盗殺人で3人を殺してしまった死刑囚ですよ。

仲良くなれますか?

自分なら無理だと思いましたね。

好きだった点というよりも、死刑囚と刑務官の友情を描いたことは映画としてアリかなと。

死刑執行前夜、おじさん刑務官が友人の死刑囚にユッケジャンスープを出してあげるシーンがあって、

それを人生で一番うまいと言って泣きながら食べる死刑囚。

見ていられなかったな。

嫌いだった点

死刑制度は廃止すべきか?

死刑制度は残存すべきか?

どちらが正解なのか?

ということを考えてしまい、モヤモヤしたのが嫌だったかな。

結局、犯人に殺された犠牲者の身内は犯人を死刑にするべきだと言うはずだし、

死刑制度は廃止すべきだと言う人もいるだろうし。

ぼくは、どちらかというと死刑制度には反対かなと思いました。

人は悔いることができる生き物ですから、死刑にしてすぐ命を絶つよりも、

死ぬまで懺悔させることの方が大切なのではないでしょうか。

死ぬまで懺悔し続けるということは、ある意味死刑よりツライことなのかもしれません。

死んだら楽になれますからね。

とはいえ、悔いることなど一切しない超極悪殺人犯もいますので、難しいテーマですよね。

印象に残ったシーン

死刑執行人は、刑務官の仕事です。

年老いた死刑囚の執行日が決まり、刑務官の1人が涙ながらにこう言います。

「 こんな年老いた人をこんな形で本当に殺さないといけないのか? 」

ベテラン刑務官の一言が印象的でしたね。

「 殺すのではなく法を執行するのです 」

執行する刑務官は、執行なんてしたくないんですよね。

誰も自分の手で人を殺したくないんです本当は。

自分が執行者なら病んでしまいますね。

映画の終盤でベテラン刑務官は、幻聴が聞こえるようになり、精神を病んでしまいます。

まとめ

©️執行者

1997年以降、韓国で死刑執行はされていません。

法律上での死刑制度は残っていますが、事実上ないに等しい。

現在、世界中の3分の2以上の国々で、死刑制度は廃止・停止されているんですよね。

先進国(G7)で死刑制度が残存している国は、日本とアメリカだけでして、世界的に見るとアジア諸国での死刑制度残存率が高いかなという印象です。

執行者の1人が、「 こんなことをする位なら、仕事辞めて公務員になってやる 」と言うんですけど、

それに対して「 俺たちの仕事は公務員なんだよ 」というツッコミは最高だったよな。

ちなみにユン・ゲサンは、「 プンサンケ 」で主人公を演じています。

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