イタリア映画「 ワン・モア・ライフ! 」考察レビュー、「 死 」をテーマに人生を生きる大切さを学ぼう

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ワン・モア・ライフ!
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映画ライフ楽しんでますか?

今回は、ペンネーム(@ayahhi)さんからの投稿レビューです。

型にはまらない人生賛歌がユニークで面白い!

「 死 」をユーモラスに描きつつ、「 生 」の核心を突く良作。

▶︎ コメディ作品(まとめ) 

画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)

目次

ワン・モア・ライフ!

ワン・モア・ライフ!
©ワン・モア・ライフ!

公開日

2021312

上映時間

94

原題

Momenti di trascurabile felicita

キャスト

  • ダニエーレ・ルケッティ(監督)
  • ピエールフランチェスコ・ディリベルト
  • トニー・エドュアルト
  • レナート・カルペンティエーリ

予告編

公式サイト

ワン・モア・ライフ!

作品評価

[rate title=”5つ星”]

[value 4]映像[/value]

[value 4]脚本[/value]

[value 4]キャスト[/value]

[value 3]音楽(BGM)[/value]

[value 4]リピート度[/value]

[value 3]グロ度[/value]

[value 4 end]総合評価[/value]

[/rate]

感想レビュー 

ワン・モア・ライフ!
©ワン・モア・ライフ!

好きだった点

軽快なイタリア語の響きと話に引き込まれるユーモアは、大きな魅力の1つだと思います。

死にゆくパオロに走馬灯のように駆け巡るのは、愛人のことだったり、タクシーの順番はなぜいつも分かりにくいのか等のしょうもないことばかり。

今作は誰もが迎えるものの、恐ろしくて可能であれば考えたくない「 死 」をテーマにしています。

ユーモアの軽やかさを交えつつ、本当に生きていることは、かけがえのないことなのだとメッセージを込めてくれていると感じました。

清らかなだけではない人間のリアルな面を描いていて好感が持てます。

人間という生き物をよく分かっているなあと感心。

嫌いだった点

嬉しいことも気が滅入ることもある人生を、登場人物の皆が一所懸命に生きている感じがして、全体を通して嫌いだと思う点はありませんでした。

娘がパオロ(父親)に対して、やたらと露出の多い服装で色っぽい態度を取る印象があり、ややロリコン趣味な感じには違和感がありました。

見どころ

「 死 」をテーマにしているものの、涙涙のお別れのように、お決まりの展開にならないのが面白い。

家族との別れを惜しむパオロに対し、何度も浮気をされてきた妻や、世話などされた覚えのない子供たちはドライな反応。

今作はイタリアの話ですが、こうしたリアルな家族像は世界共通なのだなと苦笑する気持ちでした。

とはいえ、子どもには隠し通すものの、妻がパオロが本当に死んだと知ったときの動揺は、やはり心を揺さぶられるものがあります。

少しくらい欠点があっても「 その人が生きている 」ということは、本当に素晴らしいことであり、「 欠点こそ愛していた 」という台詞は大きな人間愛を感じました。

考察レビュー

ワン・モア・ライフ!
©ワン・モア・ライフ!

パオロが死後の世界のミスにクレームをつけて、なんとか得た1時間32分という時間は、今作の上映時間とほぼ同じです。

映画を見ている途中にそれに気づき、何とも気が利いているなと思うと同時に、自分はこの11秒を悔いなく過ごせているか?と問う気持ちになりました。

色々なことができるとも、全く何もできないとも考えられる時間。

11秒も惜しいのに、無駄なことに時間を使って焦るパオロの姿は、やはり誰もかれもが100%抱える「 いつか迎える死 」に向けての過ごし方と何ら変わらないわけです。

映画の中でも11秒の時計の刻みがとても重く描写されるシーンがありますが、私たちもその最後を知らないだけで、同じくらい貴重な時間を過ごしているという事実を思い知ります。

生きていることを大切にしたくなりました。

ビーチで出会う美しい少女は誰だったのか?

その少女には恋人がいて、パオロのことをその恋人に「 今日から彼氏になったパオロよ 」と紹介したり、3人で夜のビーチを一緒に歩いたりするのですが、

疲れて眠くなったパオロが駄々をこねると、その少女はパオロを肩車します。

その瞬間、パオロは小さな子供に。

どういうことだ!?と混乱しました。

その後、少女は回想シーンで「 今ではもう90キロ。おばあちゃんだわ 」とパオロに話しかけることから、もしかしたら少女とその恋人は、幼い日のパオロの父と母を表していたのか?

と感じました。

「 人生の最後には子ども時代に帰っていく 」という描写なのでしょうか。

不思議なシーンでした。 

まとめ

ワン・モア・ライフ!
©ワン・モア・ライフ!

「 死 」をユーモラスに描きつつ、「 生 」の核心を突く作品だと思いました。

今生きていることや、人生が愛おしくなるので、元気を出したい時などにおすすめの1本です!

ワン・モア・ライフ!

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