【 完全網羅 】ジェームズ・キャメロン監督映画作品まとめ

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エイリアン2(1986)

©Aliens

原題(英題)

Aliens

公開日

1986年8月30日

上映時間

136分

キャスト

  • シガニー・ウィーバー
  • マイケル・ビーン
  • ポール・ライザー
  • ランス・ヘンリクセン
  • シンシア・デイル・スコット
  • ビル・パクストン
  • ウィリアム・ホープ
  • アル・マシューズ
  • リッコ・ロス
  • キャリー・ヘン
  • ジャネット・ゴールドスタイン

コメント

リドリー・スコット監督によるSF映画の名作「 エイリアン 」(1979)の続編。

1作目は場を宇宙船の中にほぼ限定し、大型宇宙船の薄暗い閉鎖空間の中で、そこに入り込んだ得体のしれないもの(エイリアン)に乗員が襲われる幽霊屋敷ものホラーのような作りだったが、

キャメロンは大胆に方針転換し、続編の本作は大規模なアクション映画になっている。

1作目のエレン・リプリー(シガニー・ウィーバー)はエイリアンの脅威からただ逃げることしかできなかったが、本作では自ら武器を持って戦い、少女を守る。

「 ターミネーター 」シリーズのサラ・コナーに通じるものがある。

制作費が大幅にアップしたこともあり、スケールも大きくなり、キャメロンお得意の大規模なアクションが展開される。

一つひとつの画はダイナミックでありながら緊密で、編集はテンポよく、カメラワークは流麗な彼の妙技を味わうことができる。

「 ターミネーター 」に続いて本作も大ヒットし、批評的にも成功した。

アカデミー賞がアクション映画を主要部門候補に入れることはめずらしいが、女戦士と化したリプリーを演じたシガニー・ウィーバーはアカデミー賞の主演女優賞候補になっている。

アクション映画でアカデミー賞の演技部門に候補入り、または受賞した例は、

パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち 」(2003)で主演男優賞候補になったジョニー・デップ、

ダークナイト 」(2008)で助演男優賞を受賞したヒース・レジャーなどごく少数に留まる。

稀有な例である。

アビス(1989)

©The Abyss

原題(英題)

The Abyss

公開日

1990年3月24日

上映時間

140分

キャスト

  • エド・ハリス
  • メアリー・エリザベス・マストラントニオ
  • マイケル・ビーン
  • レオ・バーメスター
  • トッド・グラフ
  • ジョン・ベッドフォード・ロイド
  • J・C・クイン
  • キンバリー・スコット
  • キャプテン・キッド・ブリューワー・Jr
  • ジョージ・ロバート・クラーク
  • クリストファー・マーフィ
  • アダム・ネルソン

コメント

「 エイリアン2 」に続き本作もSF映画だが、風合いは大きく異なり、叙情的な作風になっている。

舞台は主に深海で、原子力潜水艦の不可解な沈没事故の調査に来た海軍特殊部隊による調査チームが、海底深くに棲息していた未知の生命体と遭遇する、というものである。

大規模な水中撮影が行われたが、今までのキャメロン作品に見られたエンタメ的なアクション要素は薄く、未知の生命体との遭遇も明確なメッセージを残さない曖昧なものになっている。

本作は1980年代の映画でありながら、既にCGが使われている。

のちの作品では当たり前になったが、キャメロンが自身のフィルモグラフィーにおいてCGを使うのは本作が初めてであり、技術的には大きな賭けだった。

映画そのものは批評的にも興行的にも成功したとは言いがたいが、常に最先端技術を追求してきた一線級の「 技術屋 」としてのジェームズ・キャメロンの側面を見ることができる。

アカデミー賞の視覚効果賞を受賞している。

大胆なビジュアルのSF作品というキャメロンらしい作品でありながら、彼らしい大規模なアクションがない、彼のフィルモグラフィーでも異色の作品である。

ターミネーター2(1991)

©Terminator 2: Judgmant Day

原題(英題)

Terminator 2: Judgmant Day

公開日

1991年8月24日

上映時間

137分

キャスト

  • アーノルド・シュワルツェネッガー
  • リンダ・ハミルトン
  • エドワード・ファーロング
  • ロバート・パトリック
  • アール・ボーエン
  • ジョー・モートン
  • S・エパサ・マーカーソン
  • カストゥーロ・ゲッラ
  • ダニー・クックシー
  • ジャネット・ゴールドスタイン
  • ザンダー・バークレイ

コメント

大ヒットした「 ターミネーター 」の続編。

ターミネーターとサラ・コナーが引き続き登場し、未来のリーダーとなるジョン・コナーが新たに物語に加わっている。

1作目で全く交渉の余地のない悪役として登場したターミネーターが、まさかの味方として登場する少年漫画のような王道エンターテインメントである。

サラとジョンとターミネーターがさながら疑似家族のような関係を構成することで、物語が厚みを増している。

制作費1億ドルを超える超大作で、批評的にも興行的にも大成功を収めた。

技術的にも重要な作品であり、「 アビス 」に引き続き、本作もCGが大胆に用いられている。

本作と「 ジュラシック・パーク 」(1993)はCGを鑑賞に堪えうる表現に押し上げた映画の技術史において重要な作品である。

これを見た観客はシュワルツェネッガーの最後のサムズアップを決して忘れないだろう。

以降、「 ターミネーター 」とつくタイトルの作品をキャメロンは監督しておらず、「 ターミネーター3 」(2003)以降の世界線は” なかった “ことにされている。

本作の正当な続編として「 ターミネーター ニュー・フェイト 」(2019)が発表されたが、批評的にも興行的にも大成功とは言いがたい結果だった。

トゥルーライズ(1994)

©True Lies

原題(英題)

True Lies

公開日

1994年9月10日

上映時間

144分

キャスト

  • アーノルド・シュワルツェネッガー
  • ジェイミー・リー・カーティス
  • トム・アーノルド
  • ビル・パクストン
  • ティア・カレル
  • アート・マリック
  • エリザ・ドゥシュク

コメント

ジェームズ・キャメロンのフィルモグラフィーで今のところ唯一のリメイク作品。

フランス映画「 La Totale 」をベースにしており、またこれも彼のフィルモグラフィーではめずらしく、コメディー映画である。

「 ターミネーター2 」に引き続き主演はアクションスターのシュワルツェネッガーで、ニコリともしなかったターミネーターと異なり(引きつった笑顔は見せていたが)、笑顔の多いくつろいだ雰囲気である。

もはや大作が当たり前になったキャメロンだが、同作も制作費1億ドル越えの超大作で、米海軍の協力でハリアー戦闘機の実機が使用されている。

ミリタリーマニアとして知られるキャメロンなので、実物を使えるのは堪らなかっただろう。

演出はいつものキャメロンで、緊密でダイナミックな画作りと、流麗なカメラワークとテンポのよい編集で感覚器官を刺激するエン

タメ作である。

シリアスでもコメディでも、やはりこの人の初期衝動はエンターテインメントなのだろう。

「 ターミネーター2 」には及ばなかったが、批評的にも興行的にも成功した。

主人公の妻を演じたジェイミー・リー・カーティスがゴールデングローブ賞の最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル部門)を受賞している。

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映画監督ジェームズ・キャメロン:「アバター」「タイタニック」などの作品で知られる

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