【 Netflix 】「 パイレーツ:失われた王家の秘宝 」考察レビュー
2015年の映画「 パイレーツ 」の続編にして映画のオモシロ要素全部のせのスカッと海洋活劇。
出演者も日本人に馴染みのある俳優で、スケールからいって劇場公開目指すべき作品だと感じた。
ストーリー自体は前作と繋がっていないから今作から観始めてもOK!
画像の引用元:IMdb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
パイレーツ:失われた王家の秘宝
公開日
2022年3月2日
原題
The Pirates: The Last Royal Treasure
上映時間
126分
キャスト
- キム・ジョンフン(監督)
- カン・ハヌル
- ハン・ヒョジュ
- イ・グァンス
- クォン・サンウ
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー
冒頭からカン・ハヌルの演技幅に驚かされる。
初めて彼を観た時、「 なんて綺麗な顔 」と思ったほど正統派イケメンなのに、三枚目を演じるとビックリするほどダサくなれちゃうのがカン・ハヌル。
今作の冒頭も脇役オジサンだと思ったら、まさかのカン・ハヌル!
カメレオン過ぎて笑った。
ハン・ヒョジュは、前作で女海賊を演じたソン・イェジンと「 綺麗なお姉さん系 」立ち位置がもろ被りなので、違うタイプにした方が良かった気がした。
脚本家は前作から引き続き、ドラマ「 推奴 」の脚本家チョン・ソンイル。
彼の持ち味のアクションとコメディが一挙両得なシーンは勢いがあり、アクションもクジラや雷を使ったりと多種多様で。
早くアクションシーン来ないかなとワクワクが止まらない。
アクションは回数を重ねるとバリエーションがなくなるのが普通で、「 そうきたか!」と誰もを高揚させることは後に作れば作るほど難しくなるもの。
それを今作では見事にやってのけている。
そういう意味でカッコイイ、心躍る映画を観たければこれだ!と太鼓判を押せるわけだ。
韓国には李舜臣など世界的に有名な水軍将などもいるのに、実は韓国映画には海を舞台にしたものが殆どない。
それはなぜか?
いまだ記憶に新しい「 セウォル号沈没事件 」で明らかになったように、韓国は2016年まで水泳が義務教育に織り込まれていなかった。
今作のメインキャスト陣も含め、今の韓国芸能界の主力として活躍している世代は、義務化される前に教育を修了している俳優ばかりだ。
事実、泳げないことを自称している韓国俳優は多く、それが海を舞台にした作品が作られてこなかった原因だと推測される。
まとめ
今作はアクション、アドベンチャー、ラブ、コメディとテンコ盛り大国韓国の良さが全部詰まった作品だが、そこには+α歴史まで織り込まれている。
朝鮮建国の始祖の息子・太宗の時代が舞台で、秘宝とは太祖の父・李成桂に敗れた崔瑩将軍が逃亡する際に持ち去ったものという設定。
ただ、李成桂は逆賊ではないし、崔瑩将軍も実際は敵前逃亡したりはしていない。
そこのファンタジー要素と史実を合わせて知ると、より今作が楽しめるに違いない。