人気急上昇中のシンガーソングライター「 グレース・ヴァンダーウォール 」
彼女の映画初主演となる「 スターガール 」見たさに、ネット上ではディズニー+に加入する人が続出。
気になって鑑賞した結果は大当たり!
新たな青春映画の定番となる可能性大な傑作なので見なきゃ損です。
今回は、新時代の歌姫に大化けするかもしれないポテンシャルを秘めた彼女の魅力をお届けします。
スターガール

公開日
2020年6月11日
原題
Stargirl
上映時間
107分
キャスト
- ジュリア・ハート(監督)
- グレース・ヴァンダーウォール
- グラハム・バーチャー
- ジャンカルロ・エスポジート
- ダービー・スタンチフィールド
- シェルビー・シモンズ
- カラン・ブラル
予告編
公式サイト
感想レビュー

注目16歳のシンガーソングライター「 グレース・ヴァンダーウォール 」
初登場シーンから華があり、堂々とした主役感、ド派手な存在感は未来のテイラー・スイフトを思わせる大物っぷりだった。
今作を見てからそのように感じ、彼女について調べてみたらその予感は確信へと変わった。
そんな彼女の役名がスターガール・キャラウェイ。
その名前に最初は違和感を覚えつつも、抜群のルックスに加え、彼女の本職であるウクレレ演奏と歌唱力の高い生歌が劇中で披露されると、ハッキリと分かる実力派。
スターガールという名に恥じないだけの見た目と、実力を兼ね備えた説得力の高いスペックの持ち主。
一方、グラハム・バーチャー演じる男の子は、ベックに似ているイケメン。
彼女とは違って、過去の出来事がトラウマになっている控えめ男子。
転校生として生き残るためには、目立ってはいけない、普通にしなければならないという固定観念に縛られている。
容姿端麗、素直で礼儀正しく、誰とでも打ち解けられるいい奴。
この2人がある共通点から織りなす恋愛模様を描いた青春映画。
ティーン向けベストセラー小説が原作。
今回脚本を手掛けたのは、ラ・ラ・ランド のプロデュースなどで知られるジョーダン・ホロウィッツ。
監督はジョーダン・ホロウィッツの配偶者でもあるジュリア・ハート。
2019年公開のマイ・ビューティフル・デイズという映画で監督デビューしている女性監督でして、音楽は、「 500日のサマー 」などのロブ・シモンセン。
主題歌となる新曲「 トゥデイ・アンド・トゥモロー 」を含め、グレース・ヴァンダーウォール自身の曲も使用されている。
これからのアンセムとなるかもしれないので、サントラも欠かせない。
好きだった点
いい青春映画には、いい音楽(さらにレコードが登場するともっと望ましい)と、うらやましいデートシーンがあると思っている。
例えば「 シングストリート 」
時代設定に合わせた80年代UKロック、レコードマニアの兄の存在。
一目惚れしたモデルで年上女性とバンドをしたり、ボートに乗ったり。
今作での設定はもちろん違うけれど、キチンとそれらが描かれるのが良かった。
嫌いだった点
強いて言えば、リオの友人であり、スピーチ2連覇のケヴィンのドヤ顔。
腹立つわ~(笑)
見どころ
「 フロリダ・プロジェクト 」のような、さわやかなカラーを使った風景・建物・衣装など、すがすがしく見られる美しい映像。
本作はキラキラした青春映画というだけでは終わらず、意外な方向へ展開する。
注目したいのが落差のある何者かへの変身を遂げる後半が、逆説的アプローチが斬新な演出に感じた。
スターガールの名スピーチでの感動や、ラスト近くのサプライズ展開にもつながる。
考察・疑問点
本作は音楽の使い方が、ビヨンセの歌詞の出ない映画「 ブラック・イズ・キング 」というDisney+ (ディズニープラス)独占公開作品とは対象的。
終始、音が鳴っていても学園内では生演奏&グレース・ヴァンダーウォールの生歌。
きちんと歌詞もついている親切設計。
逆に学園外では、控えめなインストのスコアがかかり、バランスが保たれている。
また、スターガールが配信やCDではなく、レコードを収集しているというのも本当に音楽を愛しているというのが伝わる。
今作を見てよく分からなかったのは動物の使い方。
ヤマアラシ、ネズミ、カエルが印象的に使われるが、意味が示されない。
まとめ

兎に角、今作はグレース・ヴァンダーウォール演じるスターガールの魅力に尽きる。
彼女の一挙手一投足が気になるカリスマ性は本物。
「 ブラック・イズ・キング 」は見る人を選ぶ作品だったけれど、今作は誰にでもオススメできる万人向け。
エンドロール後にオマケがつくので、最後まで見逃せない。