「 ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 」考察レビュー
「 ハリー・ポッター 」に登場する魔法学校ホグワーツの教科書「 幻の動物とその生息地 」の著者である魔法動物学者ニュート・スキャマンダーを主人公に据えたシリーズ第3弾。
魔法界と人間界の支配を企む闇の魔法使い・グリンデルバルドが、遂に今作から本格始動!
それを止められるのは、最強の魔法使い・ダンブルドアが率いる変わり者たちによる極秘チームだった。
このレビューでは今作の面白さの秘密に迫ります。
画像の引用元:IMdb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密
公開日
2022年4月8日
原題
Fantastic Beasts: The Secrets of Dumbledore
上映時間
143分
キャスト
- デビッド・イェーツ(監督)
- エディ・レッドメイン
- ジュード・ロウ
- マッツ・ミケルセン
- アリソン・スドル
- ダン・フォグラー
- エズラ・ミラー
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー
映画「 ファンタスティック・ビースト 」シリーズは、全5部作まで計画されています。
前作「 黒い魔法使いの誕生 」では、本シリーズの悪役であるグリンデルバルドが、本格的に表舞台に現れたシーンで幕を閉じました。
その時点でファンタビシリーズは、今作が最終作になる予定だったそうです。
私もそのつもりでしたので今作「 ダンブルドアの秘密 」が全5部作の中での3作目という位置づけになったことを知り、
本格的な悪役との対決描写は、少なくスケールの小さいストーリーになるのだと考えていました。
しかし、いざ鑑賞すると最終作といって差し支えない程、直接的なグリンデルバルドとダンブルドアの対決描写があります。
前2作から提示されてきたクリーデンスとダンブルドアの関係の「 謎 」や、不死鳥の「 伏線 」も明らかとなります。
今作でグリンデルバルドは「 とある方法 」で悪役であるにも関わらず、公的に処罰されない権利を得ます。
魔法省も迂闊に手を出せない厄介な敵となりました。
だからこそダンブルドアは、魔法動物学者ニュートや非魔法族のジェイコブなど、魔法界では変わり者と呼ばれる人を集め極秘チームを結成します。
極秘チームという設定からも分かる通り今作は、「 ある大きな陰謀 」をパワーではなく「 とんち 」で未然に阻止するという、スパイ映画の様な構造を持っています。
そのプロセスに各キャラクターの個性が光る演出や、魔法動物たちの活躍もしっかりとあり、鑑賞中は楽しく上手い脚本だなと感じました。
まとめ
今作のサブタイトル「 ダンブルドアの秘密 」が語られる場面。
主人公ニュートのセリフに注目してみてください。
鑑賞後にその場面からの展開とラストを思い返してほしいです。
実は今作は「 罪と赦し 」を描いた希望的なメッセージ性を含んだ作品なのだと気付かされます。