一言でこれぞコメディ!
笑いあり、感動ありのハッピーエンドという感じです。
スカッと気持ち良いミュージカルで終始笑顔で見られる作品でした。
複雑化したストーリーの中で、シンプルに上向きな一直線の物語が新鮮でした。
主人公デロリスがどんなキャラクターなのか?
に目を向けて紹介していきます。
天使にラブソングを

公開日
1993年4月17日
原題
Sister Act
上映時間
100分
キャスト
- エミール・アルドリーノ(監督)
- ウーピー ・ゴールドバーグ
- マギー・スミス
- ハーベイ・カイテル
- キャシー・ナジミー
- ウェンディ・マッケナ
- メアリー・ウィックス
- ビル・ナン
予告編
公式サイト
感想レビュー

冒頭はデロリスの幼少期シーンから。
デロリスが学校で12使徒を答えるように当てられたシーン。
「 ジョン、ポール、ジョージ 」と答えていて、それビートルズやないかい!と笑わせてもらいました。
また、デロリスの愛人による殺人シーン。
今作はもしかしてシリアスな部分があるのか!?と思ったものの、殺人シーンなのになぜか緊張感がなく笑ってしまいました。
純度100%のコメディです。
初めて今作を見ましたが、とにかく元気が欲しい時にピッタリだと思いました。
好きだった点
このデロリスという女性の逆境での態度。
自分のせいじゃないことでも、人生うまくいかないことってありますよね。
そういう時に、自分を受け入れてくれる環境があれば、思わず全部その環境に合わせてしまいそうじゃないですか?
郷に入っては郷に従えということわざがある程、誰しも流されてしまいそうになるものだと思います。
しかし、デロリスは違います。
やりたくない掃除はやりたくない。
自分が自分のままじゃいられないという状況になった時にでも、自分を否定せず、好きなこと・嫌いなことを貫く姿にパワーをもらいました。
デロリスは自我を否定しないだけでなく、自分と違うもの(神)を大切にする尼さんたちにもフランクに接するのです。
その「 自分はキリスト教を信仰しているわけじゃないけど、尼のあんたもいいじゃない 」という態度を持っている点がデロリスというキャラクターの魅力だと思いました。
尼たちに歌を教える時には「 みんなで一緒に紙に近づきたいんでしょ? 」などと、
相手が受け入れやすいアドバイスをしているシーンが素敵で相手のことを否定せず、いい方向へ導いてあげる姿に心を打たれました。
嫌いだった点
痛快でスカッとしてわかりやすいストーリーなので、逆にストーリーの奥行きみたいなものを求める人には向いてないと思いました。
見どころ
歌のシーン。
尼さんの歌は静かで古典的でというイメージを覆す遊び心溢れるコーラスは、こちらも楽しい気持ちにさせてもらえます。
それだけでなくて、私は冒頭とラストのデロリスがギャングの仲間から逃げるシーンがワクワクしました。
目まぐるしく景色が変わる中で、脳内に盆回りが聞こえてくるようなドタバタ感があり、最高に笑えて楽しい気分になれるシーンだと思います。
冒頭とラストの追いかけっこで、デロリスの周りへの接し方が優しく変化している姿も彼女の変化を感じさせます。
同じなのに変化を感じる様子で笑えて最高です。
考察・疑問点
日本人の場合、修道院に行こうというイメージを描きづいらいと思ったのですが、神社やお寺へ参拝に行く感覚に近いのかな?と考えました。
地元の人々に歌を披露し評判になるシーンがありましたが、教会に対しての文化の違いを感じました。
他キャラクターも魅力的でして、中でもぽっちゃり体型のメアリー・パトリックと引っ込み思案のメアリー・ロバートが素敵でした。
その2人についてもっと知りたいと思ったのは、メアリー・パトリックが「 昔から明るくて母親には『 将来は尼さんかスチュワーデスね 』と言われたのよ 」と話しているシーンで、
「 明るかったら尼さんなのか? 」と尼さんという職業に対する大衆イメージがそういうものなのかと。
一番の謎は、メアリー・ロバートが1人だけ違う服を着ている点。
もしかしたら何か事情があるのかしら。
とにかく今まで見れなかったディズ二ー作品を一気に見れる!
私自身は幼少期に見たけれども、よく覚えていないシンデレラなどの代表作品を見返すのがとっても楽しかったです。
ディズニ作品は多くの人が見ているので、友人からよく聞くけれど、自分は見たことないなあと思った作品を一気に見るのも楽しかったです。
友人と作品知識の共通点を増やし、おしゃべりのネタにして行くこともできます。
ディズニー作品と言っても全て配信されているわけではありません。
私は「 魔法にかけられて 」が大好きなのですが、それが配信されていなかったのは悲しかったです。
加入前にイメージしていた「 有名作品が全てある 」という品揃えというよりは「 超有名作品+マイナーオロジナル作品豊富 」というラインナップでした。
まとめ

いかがでしたでしょうか?
少し落ち込んだ時や元気を出したい時にピッタリな作品だと思います。
歌と音楽で元気になれる作品でした。