ドラゴン・タトゥーの女(2011)

原題(英題)
The Girl with the Dragon Tattoo
公開日
2012年2月10日
上映時間
158分
キャスト
- デヴィッド・フィンチャー(監督)
- ダニエル・クレイグ
- ルーニー・マーラ
- クリストファー・プラマー
- スティーブン・バーコフ
- ステラン・スカルスガルド
- ヨリック・バン・バーヘニンゲン
- ベント・カールソン
- ロビン・ライト
- ゴラン・ビシュニック
- ジェラルディン・ジェームズ
- ジョエリー・リチャードソン
- インガ・ランドグレー
- ペル・マイヤーバーグ
- マッツ・アンデルソン
- エバ・フリトヨフソン
- ドナルド・サムター
- エロディ・ユン
- ジョセフィン・スプランド
- エンベス・デイビッツ
- ウルフ・フリバーグ
コメント
デヴィット・フィンチャー監督が、世界的ベストセラーの「 ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 」を映画化。
ルーニー・マーラは全身ピアスに奇抜な髪型をした主人公のリスベット役を演じ、圧倒的な存在感を放った。
今までの純粋無垢なイメージとは全く異なる役柄でありながらも、先入観を全て覆すほどの見た目と見事な演技。
全身のピアスは本物であり、鼻や眉毛などに本当に穴を空けている。
そんな全身全霊をかけて挑んだルーニーの演技は、観客の脳内に一瞬にして焼きつくことになった。
危険な香りを醸し出しつつ、どこか脆く幼げな絶妙な演出まで、器用にこなすルーニー。
そのリアリティとキャラクター性の創出には、ただただ脱帽するしかない。
彼女のキャリアにおいて重要な作品であることに、異を唱える者はいないだろう。
一線を画す彼女の演技を目の当たりにしたい方は、ぜひ本作を観賞してほしい。
当然ながら映画自体のストーリーも、すこぶるゾクゾクしておもしろい。
キャロル(2015)

原題(英題)
Carol
公開日
2016年2月11日
上映時間
118分
キャスト
- トッド・ヘインズ(監督)
- ケイト・ブランシェット
- ルーニー・マーラ
- サラ・ポールソン
- ジェイク・レイシー
- カイル・チャンドラー
- ジョン・マガロ
- コリー・マイケル・スミス
- ケビン・クローリー
コメント
パトリシア・ハイスミスの小説「 ザ・プライス・オブ・ソルト 」を映画化した本作。
女性同士の恋愛を複雑な家庭事情を絡めて描き出し、淡くも朧げな愛の形を映像にした。
“ キャロル ”というミステリアスな女性をケイト・ブランシェットが演じ、彼女に恋をするテレーズ役をルーニー・マーラが演じた。
しんしんと降りしきる雪のように純白なルーニーを間近に見られる本作は、「 ドラゴン・タトゥーの女 」で演じたリスベットのタフなイメージとは正反対。
視線の動かし方や眉毛の上げ下げまで徹底して“ 初い女性 ”を表現し、物語の瞬間的な空気を観客に届けている。
初めて知る恋の味に戸惑う純粋無垢なテレーズ役を繊細に演じ切ったルーニーは、第68回カンヌ国際映画祭で女優賞に輝き、彼女の人生でも代表的な作品となった。
鮮やかでクラシカルな舞台と衣装が華やかに彩る1950年代のニューヨーク。
その片隅で生まれた朧げで甘味な恋の花は、観客をも巻き込んで人肌を恋しくさせるのであった。
まとめ
ルーニー・マーラは他にも「 A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー 」(2017)や「 ウーマン・トーキング 私たちの選択 」(2022)などの作品に出演している。
どのような役柄でもキャラクター性を完璧に理解して表現し、その美貌と熱心なアプローチで観客の心を動かす。
最新作では、ホアキン・フェニックス主演の「 Polaris(原題) 」に出演することが報じられているが、公開日は決まっていない。
今後も彼女の眩いばかりの美しさと演技への熱心なアプローチに期待したいところだが、まずは過去の作品を観賞してルーニーの軌跡を辿ってみてはいかがだろうか。
彼女の演技を一目見たその瞬間から、タトゥーのように記憶に焼き付き、簡単には消せなくなるだろう。

文・ライター:小石海玄人
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