「 君の名前で僕を呼んで 」(2017)で注目を浴び、スター街道を走る一人の俳優がいる。
その妖艶さに嫉妬するほどの魅惑的な引力が備わった俳優の名は、ティモシー・シャラメ。
浮世離れした絵画のような清潭な顔立ちと、スラリと絵筆を走らせたかのような美しいスタイルは、世界中の映画ファンを虜にしている。
そんな今、最も注目されている俳優の一人、ティモシー・シャラメだが、いかにして栄光へのキャリアを築き上げていったのだろうか。
芸能一家で育った彼は、おそらく目に見えぬ重圧とも戦っていたことだろう。
ブレイク後も演技力を上げ、映画の主演を勝ち取ることは容易ではない。
今回の記事では、ティモシー・シャラメの経歴や出演作を振り返り、改めて彼の魅力と人気の理由について考えてみる。
ティモシー・シャラメとは
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- 出身:ニューヨーク市マンハッタン区ヘルズキッチン
- 生年月日:1995年12月27日
- 家族構成:父と母、姉がいる。父はフランス出身で、ユニセフに勤務。母はユダヤ系アメリカ人で元ブロードウェイダンサー。姉のポーリーヌも俳優
ティモシー・シャラメの初期のキャリアとは?
ティモシー・シャラメは芸能一家の長男として育ち、幼少期からテレビCMやドラマへの出演を重ねていた。
2014年に「 ステイ・コネクテッド つながりたい僕らの世界 」のダニー・ヴァンス役で長編映画デビュー。
同年にクリストファー・ノーラン監督のSF映画「 インターステラー 」で、主人公・クーパーの息子・トムを演じている。
本当は「 ティモシー 」ではなく「 ティモテ 」だった?
日本でも海外でも“ ティモシー ”・シャラメと発音するが、実際は「 ティモテ 」と発音するのが正しい。
これは、アメリカで人気のナイトショーにてティモシー自らが語っている。
レオナルド・ディカプリオの再来?
ティモシーの実力と美しすぎるルックスは、かの有名なレオナルド・ディカプリオの再来とも言われるほど人気だ。
破竹の勢いでスター街道を突き進むティモシーの才能は、それほどまでに世界中で絶賛されている。
絶対見ておきたい作品はこれ!
ティモシー・シャラメを語る上で欠かせない重要な作品を挙げてみた。
- 君の名前で僕を呼んで(2017)
- ビューティフル・ボーイ(2018)
- DUNE / デューン 砂の惑星(2021)
- ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023)
- DUNE / デューン 砂の惑星 PART2(2024)
彼の転換点にして演者としての力量を魅せつけた作品たちであるため、ぜひ観賞してほしい。
君の名前で僕を呼んで(2017)

原題(英題)
Call Me by Your Name
公開日
2018年4月27日
上映時間
132分
キャスト
- ルカ・グァダニーノ(監督)
- アーミー・ハマー
- ティモシー・シャラメ
- マイケル・スタールバーグ
- アミラ・カサール
- エステール・ガレル
- ビクトワール・デュボワ
- バンダ・カプリオーロ
- アントニオ・リモルディ
- アンドレ・アシマン
- ピーター・スピアーズ
コメント
本作で第90回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたティモシー。
当時21歳という若さで世界中から絶賛された彼の演技は、映画界の注目を一気にさらっていった。
繊細で朧げな表情と立ち居振る舞いは、彼にしか出せない唯一無二の空気感だったと感じる。
まるで幻かのような妖艶さとカリスマ的な存在感は、一度見たら忘れようとも忘れさせてくれないほど。
イタリアの豊かな情景に負けず劣らず、美しい姿をスクリーンに焼き付けたティモシー。
彼にとって初の主演映画でありながら、圧倒的なインパクトで世界をあっと驚かせた。
些細な感情の揺れ動きを捉えたティモシーの見事な演技を、ぜひ見てほしい。
ビューティフル・ボーイ(2018)

原題(英題)
Beautiful Boy
公開日
2019年4月12日
上映時間
120分
キャスト
- フェリックス・バン・ヒュルーニンゲン(監督)
- スティーブ・カレル
- ティモシー・シャラメ
- モーラ・ティアニー
- エイミー・ライアン
- ケイトリン・デバー
コメント
本作でティモシーは、薬物中毒に苦しむ若者を演じる。
脆く危うげな青年を自身に憑依させ、父親役のスティーブ・カレルとともに感動的な映画に仕立て上げた。
魂を揺さぶる本気の演技で、俳優としての力量を証明する。
特に、作中でのドラッグを使用してハイになるシーンは、恐怖を感じるほどリアルで美しい。
ドラッグ状態でこれほどまでに絵になる俳優がいるのかと思うほど、存在自体が浮世離れしている。
演者としての実力を魅せつけたティモシーは、本作で第76回ゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートされ、ここからさらに世界を席巻していく。
彼の歴史の転換点として、見逃せない一本だ。