「 DUNE / デューン 砂の惑星 PART2 」ティモシー・シャラメの演技に脱帽!

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近年、稀に見るSF超大作。

壮大な物語と圧倒的な映像体験が、私たちを未知の世界へと誘う。

心を震わす最高の映画だった。

本記事では、ティモシー・シャラメを中心にキャスト陣の演技や表情について語っていく。

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目次

DUNE / デューン 砂の惑星 PART 2

©︎Dune Part Two

あらすじ

皇帝の命令で一族と惑星デューンへ移住した青年ポール。移住が罠と判明し、アトレイデス家とハルコンネン家の争いが勃発する。宇宙の命運を懸けた戦いが幕をあけるのだった。

原題

Dune Part Two

公開日

2024年3月15日

上映時間

166分

予告編

キャスト

  • ドゥニ・ヴィルヌーヴ(監督 / 脚本)
  • ジョン・スパイツ
  • ティモシー・シャラメ
  • ゼンデイヤ
  • レベッカ・ファーガソン
  • オースティン・バトラー

公式サイト

DUNE / デューン 砂の惑星 PART 2

作品評価

  • 映像
  • 脚本
  • キャスト
  • 音楽
  • リピート度
  • グロ度
  • 総合評価

ティモシー・シャラメの新境地 / 独裁的な英雄

©︎Dune Part Two

特筆すべきなのは、ポール役で主演を演じるティモシー・シャラメ。

彼は今まで、「 君の名前で僕を呼んで 」や「 ビューティフル・ボーイ 」など、脆く儚げな若者を演じてきた。

その精悍な顔立ちにピッタリの役柄ではあったが、本作での演技は思わず身震いするほど驚異的で素晴らしかった。

確かに本作でもティモシー・シャラメの繊細な表情は際立っており、過去作が思い浮かぶシーンも多々ある。

特にチャニとの恋を育むシーンは、「 HOT SUMMER NIGHTS / ホット・サマー・ナイツ 」や「 ボーンズ アンド オール 」などの、これまでの小説的な恋愛物語で良く見る青年だったかもしれない。

だが、本作では違う。

後半になるにつれてポールが救世主と崇められ、独裁者ともいえる存在になると、印象が一変するのだ。

今まで虐げられてきた種族(フレメン)の救世主として立ち上がり、独自の目的を持つ組織(ベネ・ゲセリット)の母ジェシカによって導かれるポール。

私は、彼をティモシー・シャラメとしてではなく、フラメンが崇め、母ジェシカによって英雄に仕立て上げられるポールとして認識し、ポールに魂を揺さぶられたのだ。

特に、南の砂漠で大衆を目の前にして演説を行うシーンは、英雄にして独裁者。

力を誇示する神の如き悪魔。

救世主ではないと拒み、自らの運命に翻弄されるティーン(青年)から一変し、すべてを受け入れ、力を見せつける姿に、恐怖と興奮を覚えた。

「 ウォンカとチョコレート工場の秘密 」では、コミカルなダンスにユニークな表情を魅せ、彼の印象を大きく変えたばかりだというのに、

本作ではその印象すらなく、彼は映画の中の現実となっていたことに、ただただ驚く。

ティモシー・シャラメが恋愛映画ではなく、剣を手に取るアクション的要素の強い映画は、本作が初めてではない。

アトレイデス家の跡取りとして生まれ、父親を亡くすという設定は、英国の王子であるハルが国王の父を亡くす「 キング 」でも同様である。

ここでもティモシー・シャラメは剣を手に取り、亡き国王である父に変わって成長して行き、甲冑を着て戦に出るのだ。

だが、本作は成長ではなく進化であり、役柄の幅に規模が違いすぎた。

私は今までの彼の作品のほとんどを劇場でみてきたが、ここまで恐怖を覚えたのは初めてだった。

そこには、砂の惑星で自らの運命を受け入れ、過去と未来のすべてを見たポールそのものが宿っていた。

いや、ポールその人であったに違いない。

本作でさらなる演技の幅を見せつけ、彼の演技力の素晴らしさを世界に知らしめたといっても過言ではないだろう。

ほかのキャスト陣の演技が本作をさらに彩る

ポールの母役であるレベッカ・ファーガソンと、ポールにフレメンの暮らし方を教えた族長スティルガー役のハビエル・バルデム、「 エルビス 」で一躍脚光を浴びた悪役を務めるフェイド=ラウサ・ハルコンネン役のオースティン・バトラー。

彼らの目の落とし方や眉の動きにも、注目してほしい。

彼らは、物語の中の現実でそこに起こった事実そのものをただ感受している。

つまり、演技ではなくリアルな反応をしているのだ。

だからこそ、1つ1つ音にはならないが、鮮明に言葉が聞こえるほど所作や表情が細かい。

これは、劇場の大スクリーンだからこそ味わえる極上の顔面ドアップシーンであり、大スクリーンだからこそわかる、語らずして語られる言葉の数々なのだと考える。

それらが観客に想像の余地を与え、視覚的にしっかりと楽しめるのだ。

そして、それらの顔面ドアップシーンが、観客を映画の世界へと誘い、劇場自体を砂の惑星に変える。

まとめ

本記事では、ティモシー・シャラメを中心に語ってみた。

大スクリーンだからこそ味わえる、キャスト陣の細かな表情や仕草。

一度目の観賞では気付かなかった登場人物の表情が、2度目で分かることもある。

執筆者

文・ライター:みくと

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