今回は、大きな瞳と愛らしいえくぼがチャーミングなルーニー・マーラについてご紹介していく。
かわいらしい容姿から放たれる凛とした堂々たる佇まいは、多くのファンを虜にする。
演技の幅も恐ろしく広く、純粋無垢な女の子から天才ハッカー、複雑な状況に置かれた女性まで、さまざまな役柄を演じ分ける。
デヴィット・フィンチャー監督の「 ソーシャル・ネットワーク 」(2010)で脚光を浴び、同監督の「 ドラゴン・タトゥーの女 」(2011)で決定的な存在感を露わにした。
この作品でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、一躍トップ女優の仲間入りを果たしたルーニー・マーラ。
果たして彼女は、どのような人物なのだろうか?
主な経歴と作品を通して、彼女の魅力を探ってみよう。
ルーニー・マーラとは

ルーニー・マーラは1985年にアメリカで生まれ、2005年に姉のケイト主演の映画でデビューを飾る。
この作品は劇場公開されず、結果的に映画初出演と言える作品は、2008年の「 Dream Boy 」となった。
2009年の「タナー・ホール 胸騒ぎの誘惑」で映画初主演を飾り、その後デヴィット・フィンチャー監督の「 ソーシャル・ネットワーク 」で、マーク・ザッカーバーグの恋人役を演じ、注目を浴びる。
同じくフィンチャー監督の「 ドラゴン・タトゥーの女 」で主人公の天才ハッカー・リスベットを演じ、アカデミー賞主演女優賞にノミネート。
続く「 キャロル 」(2015)でも高い演技力が評価され、ハリウッドで一躍トップスターへと踊り出た。
以降も数々の作品に出演し、役の幅を広げている。
夫はホアキン・フェニックス
ルーニー・マーラが交際しているお相手は、「 ジョーカー 」(2019)のホアキン・フェニックス。
2013年に「 her 世界でひとつの彼女 」で共演を果たしたのち、2016年に「 マグダラのマリア 」(2018)の撮影で再会して交際に至ったとか。
2019年に婚約し、2020年に第一子を出産。
若くして亡くなったホアキンの兄にして名優、リヴァー・フェニックスの名前を取り、リヴァーと名付けられた。
厳格なビーガンであり起業家
ルーニー・マーラは完全菜食主義であり、厳格なビーガンとしても知られている。
ホアキンもまたビーガンであり、2人で動物の保護活動にも参加しているそうだ。
そんなビーガンであるルーニーは、自身でブランドを立ち上げ、動物由来の素材を一切排除した服作りを始めた。
以降、ミニマルでモノトーンな美しいブランドとして、多くの女性に愛されている。
絶対見ておきたい作品はこれ!
ルーニー・マーラが演技において高い評価を受けた作品や、キャリアの転換点になった4作品を紹介する。
- タナー・ホール 胸騒ぎの誘惑(2009)
- ソーシャル・ネットワーク(2010)
- ドラゴン・タトゥーの女(2011)
- キャロル(2015)
彼女がいかに幅の広い演技を巧みにこなしているのかを、ぜひ感じてくれたら嬉しい。
タナー・ホール 胸騒ぎの誘惑(2009)

原題(英題)
Tanner Hall
公開日
2018年8月12日
上映時間
95分
キャスト
- フランチェスカ・グレゴリーニ(監督)
- タチアナ・ボン・ファーステンバーグ(監督)
- ルーニー・マーラ
- ジョージア・キング
- ブリー・ラーソン
- エイミー・ファーガソン
- ショーン・パイフロム
- エイミー・セダリス
- クリス・カッタン
- トム・エベレット・スコット
コメント
本作は、ルーニー・マーラが映画初主演を飾った作品。
ルーニーは主人公のフェルナンダを演じ、年上の既婚男性に恋をする学生を初々しく演じきった。
まだあどけなさの残るルーニーのチャーミングな姿が見られる学園モノで、いつの間にか物語に吸い寄せられていく魅力的な青春映画だ。
甘くてちょっぴり酸っぱい彼女たちの恋と友情に、懐かしさとくすぐったさを覚える。
ルーニーのかわいさを存分に味わいたい方には、ぜひ本作をおすすめしたい。
ソーシャル・ネットワーク(2010)

原題(英題)
The Social Network
公開日
2011年1月15日
上映時間
120分
キャスト
- デヴィッド・フィンチャー(監督)
- ジェシー・アイゼンバーグ
- アンドリュー・ガーフィールド
- ジャスティン・ティンバーレイク
- アーミー・ハマー
- マックス・ミンゲラ
- ジョセフ・マッゼロ
- ルーニー・マーラ
コメント
デヴィット・フィンチャー監督がマーク・ザッカーバーグの半生を映画化した本作。
ルーニー・マーラはザッカーバーグがFacebookを創設するきっかけともなる恋人役を演じ、注目を浴びることとなった。
その理由は、おそらくフィンチャー監督の幾度となく繰り返されたテイク数の上に成り立つ、冒頭の5分間ではなかろうか。
ルーニー演じるエリカとジェシー・アイゼンバーグ演じるザッカーバーグの激しい会話劇が絶え間なく続く映画の冒頭。
彼女はザッカーバーグに愛想をつかすガールフレンドを眉毛や口角の動きで見事に体現した。
ストーリーを語る上で欠かせないザッカーバーグの人間性を観客に伝え、同時に物語のエンジンをかける役柄であったからこそ、この演技は素晴らしかった。
ルーニー目当てで見たら物足りないかもしれないが、映画としては完成度が高く、非常におもしろい。
余談だが、ザッカーバーグ本人は「 恋人に振られたからFacebookを創設した 」という設定を、真っ向から否定している。