「 パラサイト 半地下の家族 」カンヌ国際映画祭で韓国映画初のパルム・ドールを受賞

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今回は、ペンネーム(@西原ウミ)さんからの投稿レビューです。

邦画にあるようなラブコメディーや、洋画にあるようなド派手なシーン満載のアクション。

このような作品には慣れていても韓国のシリアス溢れる作品には見慣れていない方も多いのではないでしょうか?

想像できないようなお金持ちのお家に、小さなきっかけからお仕事するようになった貧乏な家族。

こんな生活をしている人もいるのか・・ 」

こんな暮らしが出来ているなら、まだ贅沢な方だよ! 」

貧乏と一口に言っても様々な捉え方があります。

少し想像してみてください。

IT企業社長の娘に家庭教師として教えている自分の姿を。

「 半地下の家族 」は全員ニート、収入のまったくない状態から一家で仕事が見つかり、それどころか自分たちもお金持ちになるかもしれない。

淡い期待から一変、些細なきっかけから衝撃のエンディングを迎えます。

画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)

目次

パラサイト

©️パラサイト 半地下の家族

公式日

2019年12月27日

上映時間

132

キャスト

  • ポン・ジュノ(監督)
  • ソン・ガンホ
  • チャン・ヘジン
  • チェ・ウシク
  • パク・ソダム

予告編

感想レビュー

©️パラサイト 半地下の家族

好きだった点

ストーリーのテンポが非常によかった点。

パラサイトという題名ですが、「 え、こんな楽しい作品だったの? 」と思うぐらいのコメディーで始まります。

富裕層に向かい、スムーズにスッと入っていく、そこからくる快感がたまりません。

主人公「 半地下の家族 」は富裕層に対して詐欺を行います。

犯罪と聞くと否定的な気持ちを抱いてしまいますよね。

主人公(ギウ)は父に向って真面目な顔で「 僕はこれを犯罪だとは思っていません 」と言い切ります。

おいおいおい。

クスっと笑ってしまいながら、作品を見ているうちに「 半地下の家族 」を応援してしまう。

ギウたちの仲のよさ、チームワークも必見です。

嫌いだった点

少し血なまぐさい要素やエッチなシーンもありますので、カップルよりも同性の友達と見ることを推奨します。

もちろん、映画好きカップルであれば絶対一緒に見に行った方がいいです。

映画好きの間でも意見が分かれる作品だと思いました。

見どころ

物語が進むにつれ、主人公一家(貧困サイド)はどんどんパク社長の家庭に入り込んでいきます。

最初は少し戸惑いながらも入り込める富裕層の家庭に「 もしかしたら僕たちもお金持ちになれるんじゃないか 」と思うわけですね。

ギウが家庭教師になって、ダヘ(IT社長の長女)の手を握るシーンはドキドキです。

恋愛要素も入っており、映画好きカップルも楽しめますね。

主人公の父親(ギテク)が、パク社長の運転中に会話をするところから、幸せになりかけた半地下の家族に亀裂が生まれます。

エンターテイメント性のある前半から一転、シリアスな雰囲気に変わる後半。

2時間弱と長めの作品ですが、体感的に長く感じなかったですね。

考察・疑問点

©️パラサイト 半地下の家族

この映画では持てる者(富裕層)、持たざる者(貧困層)の対比を表しています。

パク社長のお家が2階建てであることに対して、主人公家庭は「 半地下 」と、家の階層で住む世界の違いが表現されています。

IT社長パクは「 半地下の家族 」の住所までは分からないし、偽造された履歴書を見て何も疑いは持ちません。

ギテクの臭いであったり、運転中の振る舞いであったり、微々たるところから住む世界の違いを感じ取り始めます。

一方、ギテクも同様に住む世界の違いを感じていました。

自分では感じ取れない臭いの違いから、笑顔溢れる大黒柱の顔に不安がにじみ始めます。

衝撃のクライマックス。

ギテクは混乱の中、富裕層の娘ダヘに背負わられるギウに対して何を思うのでしょうか。

まとめ

友達のアルバイト代行という1つのキッカケから、幸せのために奮闘する家族を応援したくなること間違いなしです。

映画界のオリンピック「 カンヌ国際映画祭 」第72回で、名だたる作品を抑え最高賞「 パルム・ドール 」を韓国映画として初めて受賞した作品です。

韓国映画デビューの一作としていかがでしょうか?

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