【 Netflix 】「 モキシー 私たちのムーブメント 」考察レビュー、フェミニズムについて
映画ライフ楽しんでますか?
今回は、ペンネーム(@おにき)さんからの投稿レビューです。
学校内での人種差別、男女差別、カースト制に嫌気がさした女子たちが、自分らしさを主張するために立ち上がる青春ドラマ。
画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
モキシー ~私たちのムーブメント~
公開日
2021年3月3日
原題
Moxie
上映時間
111分
キャスト
- エイミー・ポーラー(監督)
- タマラ・チェスナ、ディラン・メイヤー(脚本)
- ハドリー・ロビンソン
- ローレン・サイ
- パトリック・シュワルツェネッガー
- ニコ・ヒラガ
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
感想レビュー
好きだった点
- 音楽がとにかくカッコイイ
- イケてる女子も地味な女子も皆で団結して学校を変えようとしている
- フェミニズムを気軽に知ることができる作品
- ラストは女性だけでなく男性もモキシー (フェミニズム運動)へ参加している点
- 主人公の恋の相手が最高にいいヤツ
後半にライブシーンで登場するバンドは、実在する「 The Linda Lindas 」というティーンバンドです。
ティーンとは思えない完成度の高さに驚きました。
主人公の恋の相手は白人でもなくイケメンでもありません。
ですが、女性に対する考え方や態度がとてもカッコよく、一番魅力的なキャラクターでした。
今作のように、様々な見た目・人種の俳優さんがメインを演じる作品が増えたらいいなと思います。
嫌いだった点
同じ女性として共感できましたが、女性目線で描かれすぎている気がしました。
「 差別だ!」と訴えていることも、少し過剰に捉えすぎていてヒステリーに感じました。
「 男はこうあるべき 」といった、男性側の差別もあるはずなので「 モキシー 」が女性だけのものではなく、男性側も配慮した男女平等運動であったらよかったなと思います。
女子生徒がレイプ被害を訴えモキシーに助けを求めるラストシーン、レイプされたことを公表しただけでは問題は解決されていないのではないか?と感じました。
女子生徒が悩んでいる描写や加害者の生徒の末路も加えて欲しかったです。
重いテーマを入れ込んでいたので違和感がありました。
見どころ
「 縦横な女子 」というランク付をされた地味な主人公が、フェミニスト運動を始め、自分や周りを巻き込んで学園の意識を変えていきます。
大人になっても何気ない生活の中で、「 女性だから、男性だから 」と決めつけられてしまうことがあります。
今作は女性だけでなく、男性も「 自分を変えたい 」「 自分らしくありたい 」と感じたときに勇気をもらえるような映画です。
学園ものにありがちなスクールカーストをなくし、白人・黒人・地味な女子・イケてる女子が団結して差別をなくそうとしている姿が1番の魅力でした。
アメフト部のキャプテンを演じたパトリック・シュワルツェネッガーは、アーノルド・シュワルツェネッガーの息子。
イケメンでスポーツ万能の嫌なヤツを見事に演じています。
まとめ
「 モキシー 」では、今まで誰も声を上げなかったフェミニズムな問題を、地味な主人公が立ち上がり少しずつ変えていきます。
私たちの生活の中でも、「 決まりだから 」といって疑問も持たずに従うことがあると思います。
この作品は、そういったことに疑問を持って、自分で考えることの大切さを教えてくれました。
学校や会社、家庭での性差別や決まりの強要に悩んでいる方や、それを管理する側の人にも見て欲しい作品です。
観賞後に自分がどんな考えを持っているのか感じてみてください。