ファイヤーフォックス (1982)

原題(英題)
Firefox
公開日
1982年7月17日
キャスト
- クリント・イーストウッド(監督・出演ともに)
- フレディ・ジョーンズ
- デビッド・ハフマン
- ウォーレン・クラーク
- ロナルド・レイシー
- ケネス・コリー
- クラウス・レービッチェ
- ナイジェル・ホーソーン
- ステファン・シュナーベル
コメント
イーストウッドが、馬ではなく戦闘機に乗る数少ない作品。
ソ連が開発した最新鋭の戦闘機・ミグ31を米軍側が盗むというシンプルなストーリー構成で、
アクロバットな空中シーンをふんだんに盛り込んだミリタリーアクション映画だ。
突拍子もない設定だが、マッハ6の速度で空を疾走する“ ファイヤーフォックス(ミグ31) ”をはじめ、
さまざまな戦闘機が登場する劇中のアクションは疾走感とスリルに満ちている。
日本語字幕は「 E.T. 」(1982)や「 タイタニック 」(1997)で知られる戸田奈津子が担当。
センチメンタル・アドベンチャー (1982)

原題(英題)
Honkytonk Man
公開日
1983年4月26日
キャスト
- クリント・イーストウッド(監督・出演ともに)
- カイル・イーストウッド
- ジョン・マッキンタイア
- バーナ・ブルーム
- マット・クラーク
- バリー・コービン
- リンダ・ホプキンス
コメント
監督と同時に製作・主演を務めたイーストウッド9作品目は、ほっこりと、しんみりと心に染み入る感傷的な物語である。
カントリー歌手のレッド・ストヴォール(イーストウッド)は、大酒飲みの一匹狼。
そんなレッドと甥であるホイットが希望を求めて旅をする、センチメンタルなロードムービーだ。
甥のホイット役にはイーストウッドの実子であるカイル・イーストウッドが出演。
本当の親子ならではの距離感が演技にリアリティをスパイスし、映画の質を底上げしている。
随所に散りばめられたユーモアのある出来事がアクセントとなり、始終飽きない。
隠れた名作といっても過言ではない良質な一作である。
ダーティハリー4 (1984)

原題(英題)
Sudden Impact
公開日
1984年4月14日
キャスト
- クリント・イーストウッド(監督・出演ともに)
- ソンドラ・ロック
- パット・ヒングル
- ブラッドフォード・ディルマン
- ポール・ドレイク
- オードリー・ニーナン
- ジャック・チボー
- マイケル・カリー
- アルバート・ポップウェル
- マーク・キールーン
コメント
10作品目は、イーストウッドの代表作である「 ダーティハリー 」シリーズの第4弾だ。
5作品あるシリーズの中で唯一イーストウッド自らが監督を務めた本作は、
光を背負い本当の悪と対峙するハリー・キャハランの姿が黒黒と描かれる。
性被害をテーマに重厚なストーリーが展開されてゆき、見る者に本当の悪の所在を問う。
2000年以降の映画制作におけるイーストウッドらしい疑問系の映画といってもいいだろう。
本作のラストは賛否が分かれるとされているが、自分自身が感じた思いを持ってこの映画が完結する。
イーストウッドの問いかけに、あなたはどう答えを導き出すだろうか。
ペイルライダー(1985)

原題(英題)
Pale Rider
公開日
1985年9月21日
キャスト
- クリント・イーストウッド(監督・出演ともに)
- マイケル・モリアーティ
- キャリー・スノッドグレス
- クリス・ペン
- リチャード・ダイサート
- シドニー・ペニー
- リチャード・キール
- ダグ・マクグラス
- ジョン・ラッセル
コメント
11作品目は、イーストウッドの原点ともいえる西部劇に立ち返り、本格的なウエスタンストーリーを繰り広げる。
渋くてミステリアスな主人公プリーチャー(イーストウッド)が、持ち前の早撃ちでバッタバタと敵を…と言いたいところだが、
今回は、固くていい木やハンマーなどで悪党どもを薙ぎ倒していく。
ちょっぴりコミカルで痛快なシーンが本作の見どころでもあり、楽しげな雰囲気が映画を彩る。
静かな町を荒らす野心的な権力者どもを一掃していく様子は、愉快で気持ちがよい。