「 チング 」は、韓国映画の中でも最高傑作として有名な作品です。
騙されたと思って見てください。
ちなみに、続編も素晴らしいです。
友へ チング
公開日
2002年4月6日
上映時間
133分
キャスト
- クァク・キョンテク(監督)
- ユ・オソン
- チャン・ドンゴン
- ソ・テファ
- チョン・ウンテク
予告編
公式サイト
なし
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
韓国映画の最高傑作と言っても過言ではありません。
感想レビュー
好きだった点
4人の友情関係は素晴らしかった。
あとジュンソクの角刈りハンパない。
今作は、もう韓国版スタンド・バイ・ミーですよ。
スタンド・バイ・ミーもそうですが、友情モノの映画って何でこんなに面白いんですかね。
小さい頃から親友だったジュンソクとドンスは、ヤクザの世界で対立。
親友を消さなければいけない立場のジュンソクが取った行動は、のちの人生を大きく変えることになります。
ちなみに、ジュンソクの親父は釜山ヤクザの創設者です。
嫌いだった点
嫌いだったシーンは珍しくなかったですね。
それほど完成度の高い作品でした。
印象に残ったシーン
今作には「 親友同士、謝ることなんてないだろ 」という印象に残る言葉が頻繁に登場します。
あとは、やはりラストシーン。
ラストにドンスが殺される時は、泣きそうになりましたねえ。
またラストのBGMが絶妙すぎてあっぱれって感じでした。
最後は、ジュンソクが落としたタバコがとドンスの血と混じって排水溝に流れていくんですよね。
今作最大の謎もこのラストシーンなのです。
サンテクの留学の見送りに空港まで行こうとナイトクラブを出たところで殺されてしまったドンス。
さぞや無念だったことでしょう。
考察・疑問点
ドンス殺しを指示した人物
最後の裁判シーン。
ジュンソクがドンス殺しは自分が指示したと発言し、懲役17年の刑を言い渡されます。
今作の最大の謎ともいえるドンス殺しの犯人は?
気になる人も多いかと。
今作自体がかなり前の作品なので、ググっても情報が全然ないんですよね。
ヒントは、続編「 チング 永遠の絆 」にありました。
続編で、17年ぶりに出所したジュンソクがドンスを刺した人物に『 一体、あの時何があったんだ 』と問いかけるワンシーン、
また、続編のラストでタバコを落とすのが親父を殺す合図だったんだろうと、ドンスの息子がジュンソクに言い放つラストシーン。
続編でのヒントを読み解くことで、ある程度の予想はできるのではないでしょうか。
ぼくの見解として、ジュンソクはドンス殺しを指示していないと思いました。
ドンスの身を案じてハワイに行けと言ったのはジュンソクの本心から出た言葉でしょう。
ドンス殺しを指示した黒幕は、ウンギです。(これは確定)
ドンスを刺した人物は続編にて、本当は数回刺して痛めつけるだけの予定だったのにウンギが執拗に殺せと指示したので、殺してしまったと発言しています。
それを知ったドンスの息子は、入院中のウンギを滅多刺しにして親父の復讐を果たすのでした。(続編の話)
たしかにジュンソクは、ドンス殺しを指示していないはずです。
とはいえ、ドンスがハワイ行きを断った場合、彼を痛めつけるよう指示した可能性は否定できません。
実際にドンスの組織にウンギを潜らせたのはジュンソクですから、可能性としてあり得るのではないでしょうか。
チングの意味
親旧という漢字を書いてチングと読みます。
チングは、長く親しい友という意味です。
激動の時代
チングの舞台背景は、盧泰愚(ノ・テウ)政権時代。
この時代は、盧泰愚が犯罪との戦争というスローガンを掲げていた時代でして、大統領令を発令してヤクザ組織を一掃した時代でもあります。
ヤクザにとっては厳しい時代だったというわけです。
続編について
続編は、「 チング 永遠の絆 」です。
17年ぶりに出所したジュンソクの視点から物語が始まります。
出所したらウンギが組織を牛耳っていたという最高に面白い展開です。
まとめ
これを見ずして韓国映画は語れないと言ったところでしょうか。
ジュンソクを演じたユ・オソンは、韓国ドラマなんかでもよく出演してます。
ドンスを演じたチャン・ドンゴンは、めっちゃ若いですねえ、ドンゴン氏の目力ヤバくないですかね(笑)
また続編がメッチャ面白いんですよね。
久しぶりにチングを見て、面白すぎて続編も立て続けに見たら朝でした。